花日記(2)

花日記(2)
大森吉美


6月21日

 今日こそ台風一過の良いお天気だった。朝から真夏日・・・。
 裏庭に置いてあったインパチェンスの苗に白い髭のような根が出てきた。
 アイビーとの寄せ植えの鉢を一つ、作った。アイビーの根も植え替えの時に土を取っていじってしまったのでもうしばらくこの鉢は日陰で根を休めることになる。目安は大体、一週間かな? その間、水は大目に。浴びせるほどに。(これ、得意かもシレナイ・・・。)でもねぇ、ほんとだと植え替えの時期は梅雨で水道代が助かるようになっているらしいのに 今年は空梅雨の冷夏かなぁ? エルニーニョ現象と言うのだっけ。


6月23日

 昨日は花日記をさぼってしまった。言い訳ではないが主婦の日曜というのは平日の倍は忙しい。我が家は夫ひとり?(どこでも一人だとは思うけど)娘三人、犬一匹、猫一匹、金魚5匹、の大所帯だから。その食事の用意だけでも、あーぁ、なのだ。
 それに昨日は実家の父までやってきた。おこづかいをもらえるのは(こういうところ、いつまでも子供なのだ。)嬉しいけれど、結局、食事の準備は私ひとりの肩にかかっているから。やっぱり、あーぁ、だった。(結局、夕食は雨の降らないのをいいことに、庭でのバーベキューとなって、ちょっと楽させてもらった、が。)
 それに嬉しかったのは、父が、庭がキレイになったと褒めてくれた事。玄関のコンテナガーデンは特に、絶賛してくれた。ピンクのゼラニウム、赤と白の日々草、黄色い葉をしたヘリクリサム、それと匂いはクサイ?が見かけは可憐な紫のブラッキカム。その25センチ×60センチ、深さが28センチくらいの木製のプランターをふたつ、しつらえて玄関の横、両方に置いている。ヘリクリサムの黄色と、ブラッキカムの垂れ下がり具合が効いて、花壇に植えていたらなんでもナイ花が豪華に見える。
 ゼラニウムもヘリクリサムもブラッキカムも宿根なので、秋、寒くなったら家に入れてやるといいらしい。(日々草だけは一年草なので、この夏かぎりだが。)
 わりと大きめのプランターなので軒下に置いても根まで凍らない、とお向かいさんは言うけれど、初心者の私は冬の寒い間に、もしも枯れたら! と思うと恐ろしくて、今から家に家に入れる!と決めている。小さな植木鉢だと、ここ、三田の冬の寒さだと根まで凍ってしまうそうだ。だとすると・・・。
 うーん、かなりの植木鉢を家に入れてやらねばナラナイ。猫との兼ね合いはどうしよう? なにしろ猫のムンクは私以上に植物を枯らすのが得意だ。彼が家に来てから、大きいベンジャミンも幸福の木も、ポトスも、おりづるらんも・・・枯れてしまった・・。
 うーん、今から頭の痛いことだ。
(それより、なにより、来春は長女の受験ではないかっ!)
あーぁ。


6月25日

 手がかぶれてしまった。何にかぶれたのかは謎だけど。もともと、肌は弱いほうだったが、昨日から両方の手に細かい水泡のような湿疹ができ、痛痒いことこの上ない。多分、庭に出ていた時に、何かかぶれるものに触れてしまったのだろう。今日は、朝から病院に行ってきた。
 お医者さん、いわく、
「暫くは綿の手袋の上にゴムテブクロをはめて、家事をして下さい。」
 うーん、そこまでして家事はシタクナイ、が。
 園芸のほうは、手が荒れてもしたいっ。と思ってしまう。キレイな花を咲かせることに執念みたいな?ものが出来てきたんだろうか? 苦手な虫、に関してももうじき、お向かいサンのように、「毛虫?足で踏んでつぶすのよ。」と平然と言えるようになるんだろうか?

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