サイト合わせに関する諸注意

しばらく撃ってみて、どうも本当に当たらないようだ、いつも同じところに集中して外れる、といったときにはサイトあわせをやりましょう。ただし銃を手に入れて最初の練習日にサイトあわせをやったあとは、余程のことがないかぎり無闇にサイトはいじらないこと。とりあえず一度サイトあわせをやってしまったら、そのあと標的にあたらないのは自分のせいだと謙虚に考えてください。

ではサイトあわせのやりかたを。 照門のすぐ脇に、2つダイアルがありますね。1つが照門を上下させるためのもの、もう一つは左右に動かすためのものです。

射場には大概、サイト合わせ用に銃を固定する台が置いてあります。あれはライフル用なので、ハンドライフルにあれを使用する場合は、銃身を軽く置く程度にとどめておくこと。台に銃を置いたまま、椅子に座るなどして自分の体がぐらぐらしないようにしてから的を狙って下さい。常日頃自分が思い描いている、理想的な照門―照星の合わせ方をしてから、ゆっくりと引き金を引きます。試合でも練習でもないので、じっくりやって下さい。3〜4発は撃ってみて下さい。さて、どこに当たりましたか?いずれにしても全て同弾か、それに近い状態でなければなりません。そうでない場合、あなたの構え方か銃そのものに問題があります。多くの場合、銃は悪くありませんので詳しい人ににサイト合わせを手伝ってもらって下さい。

 10点か、9点のかなり10点寄りに固まるのなら、サイト合わせの必要はありません。そのまま射撃を続けて下さい。

 着弾が上に著しくずれたら、ダイアルを「H」(HighまたはHoch(独語)の略)にクリックして下さい。1クリックにつき、10m先でどれだけ着弾が移動するかはメーカーについて異なるので銀座銃砲店のカタログや銃本体のマニュアルを参照すること。3クリック動かす場合は、4クリック回してから逆方向に1クリック戻す、という風にした方がいいでしょう。  着弾が下にずれたら、ダイアルを「T」(ドイツ語のTiefの略)に回すこと。

着弾が右にずれたら「R」(Right/Recht)に。 左だったら「L」(Left/Link)に。

 回したらもう一度、3〜4発同じ的に撃ってみましょう。的を変えてはいけません。思い通りの方向に着弾が移動していますか?満足のいく結果が出るまで、何度でも繰り返して下さい。そして、一度合わせたサイトは当分の間、いじらないように。エアライフルと違って、ハンドライフルはサイトを取り外すわけではないのでそうそう簡単にはサイトは狂いません。

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