サイトよりトリガーだ!

サイトなんかよりも、実はトリガーの方がずっと大事なんです。

 理想的なトリガーを引くことで、だいたい次の図のような感覚と共に弾が発射されます。

 灰色のバーの太さは「トリガーを引くのに要する力」です。弾が発射される時点では規定によって150g以上の力が必要とされますが、それ以前、引き金に指をかけて引きはじめてからしばらくの間は、あたかも自動車のブレーキペダルにあるような「遊び」すなわちすかすかとして手応えのない状態が続きます。これがないと、引き金に指をかけるなり弾が発射されるというかなり物騒な銃になってしまい、危険です。

 AP(エアピストル)競技では引き金の重さは500g以上なければいけないことになっています。調節可能であっても、先のことを考えて500g程度にしておきましょう。

 「遊び」の期間を引き終えると指先にかかる力が増加します。そこから更にもうしばらく引き金を引くと、内部機構が反応して弾が発射されます。

本テキストでの説明はここまでにしておきますが、初心者の方は特に、詳しい方に一度、ちゃんとトリガー周りの調整をやってもらうべきです。銃砲店の店員さんに相談するのもいいでしょう。とにかく、トリガーの調整を誤ると重大な事故につながる恐れがあることを忘れないでください。

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