BluetoothヘッドセットHS-3W

作成日:2004/01/30
更新日:2004/07/02

ワイアレス・ヘッドセット

携帯電話をハンズフリーで利用できるヘッドセット。その中でもBluetoothを利用したワイアレス・ヘッドセットであるNokia HS-3Wを入手した。 HDW-2などもあるが、こちらは車の運転中などはともかく、 町中で着けっぱなしにするにはかなり目立ちそう。また、耳が痛くなる恐れもあり、収納時によりコンパクトなHS-3Wを選択した。
なお、2004年の第2クオーターにはWireless Boom Headset(HS-4W)が登場予定。これはケーブル接続のハンズフリー・イヤホンマイクのケーブルがなくなりBluetooth対応したようなデザインで、小型軽量(21g)ながら連続待機時間160時間と性能アップするようだ。ただHDW-2にしてもHS-4Wにしても、見たところ左耳でしか利用できないようなので、右耳で通話したい人には不向きかもしれない。

Wireless Clip-on Headset HS-3W

パッケージ
HS-3W

パッケージは単行本程度の大きさ。ホログラムテープでシールしてある。

ケーブルの収納
HS-3W

本体の上下に溝があり、ケーブルを本体に巻き付けて収納し持ち運べる。

付属のネックストラップ
HS-3W

ちょっと短めのネックストラップが付属。本体裏側のクリップは少しバネが弱いので、落とす心配があればネックストラップを利用したい。

本体とイヤホンマイク
HS-3W

ケーブルをのばすと胸から耳までにゆとりのある長さ。胸ポケット以外に 収納すると耳元には届かない。ネックストラップがよい。重さは29g。

LEDインジケータ
HS-3W HS-3W

本体のLEDインジケータは電源のオンで緑色、オフ時は赤色で点灯、緑の点滅は接続先を探索中、リンク完了時は長めの間隔で白色に点滅。リンク切断時や充電中は赤色で点灯。充電完了で緑色に点灯。

タバコと比較
HS-3W

胸ポケットに十分はいる大きさ。ただし本体側のイヤホン収納部分はマグネット で吸着するようになっているため、切符や定期やカードなどで磁気を使うものは注意

イヤホンマイク側面
HS-3W
側面の黒い部分にマイクがある。マイクが口元にこないが 十分音を拾ってくれる。

イヤホンマイク
HS-3W

ギザギザがある部分がAnser/endスイッチ

Nokia 6650での接続設定

メニュー画面
HS-3W

接続設定をするには、メニューからConnectivityを選び...

接続画面
HS-3W

Bluetoothを選ぶ。ちなみにこの画面でInfraredを選ぶと赤外線が利用でき、 赤外線ポートを持つデバイスからダイアルアップ接続や、Palmなどのアドレス帳の 受信ができる。ただし、Nokia 6650は漢字の表示は出来ない。

Bluetooth設定
HS-3W

この画面でBluetoothをOnにしておく。ヘッドセットとペアリングする場合は、 このSerch for audio enhancementsからペアリングする。ヘッドセット側も 電源を入れると見つかったヘッドセットが表示されるので、選んでパスコードを入力する。パスコードはHS-3Wに封入されている紙に記載されているものを入力する。

ペアリング機器の表示
HS-3W

ペアリング済みの機器を確認したり、設定を変えるにはView paired devicesを選ぶ

ペアリング機器の一覧
HS-3W

ペアリング済みの機器が一覧が表示され、選択してOptionsでデバイス毎の設定ができる。ヘッドセットはヘッドホンマーク。

ペアリング機器オプション
HS-3W

Request conn. authorisationをNoにすると、Bluetooth接続時にAcceptするかの確認せずにすぐ繋がるようにできる

ヘッドセットで出来る操作機能
機能操作
電源のオン・オフ本体側面のpowerキー長く押す
通話開始、終了anser/endキーを一度押す
リダイアル非通話中にanser/endキーを二度押す
着信拒否着信呼び出し中にanser/endキーを二度押す
ボイスダイアルanser/endキーを長めに押し、登録済みボイスタグを発声
ヘッドセットと本体の切り替えanser/endキーを長く押す
受話音量の変更本体側面の"+"または"-"キーを押す

電話機とヘッドセットのBluetooth接続が完了すると、ヘッドセットからは上記のように、かかってきた電話を受けたり、最後にかけた相手にリダイアルのほか、本体に登録したボイスタグを使った発信などが出来る。

HS-3Wの使用感

実際の使用感であるが、着信音など音楽の場合は音質が落ちてしまうが、通話における音声では問題ない。 イヤホンがゆるめという場合、市販のヘッドホン用のスポンジパッドのようなものを はめると安定する。マイクが頬のあたりで声をきちんと拾うかはじめは不安だったが、 とくに大きな声を出さなくても問題なく通話できる。 また、ボタン操作もよく考えられており、ボイスタグを登録することで音声によってヘッドセットからも簡単にダイヤルできる。ボイスタグは音の特徴で判別するので、言語に依らず認識してくれる。

問題点をあげるとすればクリップだ。本体裏側のクリップはパチッと止められる タイプでないため飛び跳ねたりすると外れることがある。また、襟のような場所には 止められないので、胸ポケットなど適当な固定場所がなければネックストラップを 利用しなければならない。これを問題と思う場合はHS-4Wのほうが良いかもしれない。
また、着信があってからヘッドセットの電源を入れてもBluetoothのリンクは出来るが、ヘッドセットから受話はできないようなので、 着信を受けるときはあらかじめ電源を入れておくか、自動着信の設定をしanserキー長押しでヘッドセットに切り替える必要がある。

このようにワイアレスヘッドセットは両手が自由になるため、運転中に通話する必要がある人、通話しつつキーボードなどのオペレーションなどが必要なエンジニア、 歩行中に両手を自由にしたい人、そのほか、SARを満たしているとしても電磁波が気になる健康志向の人、重たい携帯が胸ポケットを占めて肩こりがひどい人などにもお勧めだ。 残念ながら日本では対応機種が限られているが、ヘッドセットのプロファイルに対応したBluetooth搭載携帯電話がもっと出てくればよいのだが。

ところで、Nokia6650は電源のオフ・オンをしてもDoCoMoのパルディオ633Sのようにその都度Bluetoothをオンにし直さずとも、電源を切った時の設定が引き継がれる。バッテリの持ちは悪くなるが、常時Bluetoothをオンにしておきたいモバイラーにはありがたい。

仕様
モデルNo.HS-3W
サポートしている
Bluetoothプロファイル
Handsfree profile 1.0
Headset profiles 1.1 and 0.96
重量29g
ペア登録数ペアの登録は8台まで、ただし接続は1台のみ
連続通話時間最大4時間
待受時間最大100時間
バッテリリチウムポリマーバッテリ
充電器非添付。ACP-7,8,9,12,LCH-12などが利用可能
充電時間2時間45分
使用可能機器N-Gage, 3650, 6650, 8910iなど

関連情報

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