これまで選択の余地の無かったBluetooth対応の携帯電話だが、ようやく主要なキャリアで 利用可能な端末が発売された。また、ようやくBluetoothでヘッドセットやハンズフリーのプロファイルに 対応しモバイラー以外の利用者にもBluetooth対応の恩恵が受けられるようになった。以下にNokia7600と各社端末の主な仕様を比較してみる。
Nokia 7600 | F900iT | A5504T | Nokia 6650 | |
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連続通話時間 | 170分 | 140分 | 180分 | 190分 |
最大待受時間 | 300時間 | 540時間(非移動時) | 210時間 | 336時間 |
液晶サイズ | 2" 160x128dot | 2.4" 320x240dot | 2.2" 230x320 | 2" 160x128dot |
カメラ | 30万画素 | 128万画素 | 100万画素 | 30万画素 |
ユーザメモリ | 30MB | ? | 4MB | 7MB |
外部メモリ | N/A | miniSD | miniSD | N/A |
質量 | 123g | 154g | 117g | 141g |
サイズ | 87x78x18.6mm | 110x53x32mm | 49x95x26mm | 52x133x25mm |
その他特徴 | GSM900/1800対応 ボイスタグ |
指紋認証機能 | 着うた対応 | GSM900/1800対応 ボイスタグ |
Nokiaの携帯は液晶画面とカメラのサイズは見劣りがする。 デジカメ機能を重視するのであれば選択肢からは外れるだろう。ただvodafoneで Bluetooth対応の機種が他にないため悩みどころかもしれない。価格もClub Nokiaの オンラインショップの価格が6万9800円と他社のようにキャリアのインセンティブを利用して 安価に販売できないため割高感がある。SIMロックがされていない端末であることを 重要と思うか、この独特なデザインが気に入るかどうかだろう。 GSM900/1800対応のため海外(韓国・北米を除く)でもそのままローミング出来る所も評価ポイントになる。 なお日本語表示が不要であれば、英語バージョン等を海外サイトから購入すれば5万円程度で購入できるようだ。
Nokia 6650は市場調査的な意味合いもあったためか日本語化されずに販売されていたが、 Nokia 7600は日本語に対応で販売される。未確認情報だが、FOMAのリリース99ネットワークにも 対応していると言う情報も聞かれるため、そのうちFOMAでも使えるか試してみたい。
2004/06/21追記: FOMAカードでの通話を試したところ、場所は大阪市内でJP DoCoMoの電波を掴み発着信できた。日本語版のマニュアルには『3GPP GSMリリース99端末でGPRSサービスに対応しています』と記載されているためAPN等がわかればパケット通信も出来るかもしれない。
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白を基調にしたデザイン。裏面には日本語の表記がありパッケージも日本市場向けのようだ。
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パッケージの表が開くようになっていて、このように電話機本体が見えるデザイン。 店頭でパッケージと手にとって見る場合に栄える。
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充電器やストラップ、PC接続用USBケーブル、ヘッドセットなど全て白い物が添付されている。
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Nokia 7600と6650を比較してみた。
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ケーブルを巻き取れる充電器AC-1U。100V - 240V対応。ACP12と比べると少し大きいかもしれないが、ケーブルの収納は楽。
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幅はTungsten|Tよりほんの少し大きいくらい。手のひらにすっぽりと収まる大きさなので、持ちにくくはない。
Nokia 7600はvodafone live!には非対応だが、POP3,IMAP4対応のメールクライアント機能を内蔵しているため、 プロバイダのメールアカウントを利用してインターネットメールの送受信が可能だ。 ただし、最近の高機能携帯のように添付ファイルの閲覧などは出来ない。 SMTP認証にも対応しているが、POP before SMTPには対応していないので送信前に受信をしておく必要がある。
Bluetoothによるネット接続はvodafoneのアクセスインターネットを利用して接続出来た。アドレス帳からのQuick Connectを利用したリモートダイアルも問題なくできる。 PalmからのNokia携帯をコントロールしてのSMS送受信は、PhoneLinkeドライバが相変わらず6650と同様7600も 公開されていないためうまく出来ない。サードパーティ製のSMSユーティリティでは動作する物があるため、 ドライバさえ対応すれば利用可能になると思われるため残念。
Nokia 7600単体でe-mailの送受信は可能だが、利用可能メモリの制限や表示できる情報量や入力 伸しやすさを考えると ちょっとしたメールの確認や急いで返信する場合でなければPalmのメールクライアントを利用したほうが良さそうだ。
Nokia 7600はMP3,AAC対応の再生機能があり、添付のステレオ・ヘッドセットで音楽を聴くことが出来る。 このステレオ・ヘッドセットは二股に分かれる根本部分にマイクと操作用のボタンがあり、 単なるヘッドホンとしてだけではなくそのまま通話できるのはありがたい。 音楽再生中は次のトラックへ送ることが出来る。ヘッドセットから、停止・一時停止は出来ないようだ。
なおヘッドセットのボタンを押すと着信でき、長押しすることでボイスタグ入力で発信することが出来る。 ただし、ミュージックプレーヤの画面を表示したままだとボイスタグモードにならない。
再生機能はランダム再生とリピートの設定が出来る。Audio Managerはプレイリストに対応しているのだが、 Nokia 7600はプレイリストに対応しておらず(マネージャから転送は出来るがうまく再生できない)、外部メモリには対応していない ため、実際の使い方はパソコンと接続してAudio Managerで聴きたい曲をその都度転送し直す必要がある。 内蔵メモリは30MBのため、持ち歩けるのは標準の音質でCD一枚分程度となる。