天空博物館
博物館入口
各種解説
観察記録__
文献紹介__
関連サイト_
Garden Menu
Interaction
天空博物館__
SF読書録___
etc.____

珍しい半径の暈 (ピラミダルハロ) pyramidal halos, odd radius halos

9度、18度、20度、22度(内暈)、24度、35度の暈
解説図

ピラミッド型氷晶
図: ピラミッド型氷晶の例と、それぞれの半径の暈に対する入射/出射面

稀に22度46度以外の大きさの暈が見られることがあります。 具体的には、9度、18度、20度、24度、35度などの暈があります。 22度や46度の暈は六角柱の形をした氷晶により起こる現象ですが、 これらの珍しい暈は、この六角柱の底面が六角錘の (一部の) 形に尖ったもの (ピラミッド型 (ピラミダル) 氷晶) により起こります (図参照)。 そのため、これらを「ピラミダルハロ」(pyramidal halos) と呼んだりもします。 「変わった半径のハロ」ということで英語では odd radius halos とも呼ばれます。

氷晶のどの面から光が入り、どの面から出ていくかの組み合わせによって角度が決まります。 図では、それぞれの半径に対応する面を赤と黄色で示しました。

珍しい暈の中では 9度のものが最もよく見られると思われます。 9度の暈などに対応する 幻日タンジェントアーク に相当するものが見えることもあります。 上の写真でも、氷晶がややタンジェントアークのように六角柱の軸が水平に近く揃っている状況だと思われます。


表: 内暈・外暈を含めた各暈の、氷晶の入出射面のなす角と、それによる最小偏角
名称 入出射面のなす角(deg) 最小偏角(deg)
9度暈 (9°ハロ) 27.98 8.95
18度暈 (18°ハロ) 52.41 18.28
20度暈 (20°ハロ) 55.96 19.89
22度暈 (22°ハロ、内暈) 60.00 21.84
23度暈 (23°ハロ) 62.02 22.87
24度暈 (24°ハロ) 63.80 23.82
35度暈 (35°ハロ) 80.22 34.91
46度暈 (46°ハロ、外暈) 90.00 45.73



関連項目

内暈 外暈
外接ハロ 上端接弧
(上部タンジェントアーク)
下端接弧
(下部タンジェントアーク)

Contact: aya@star.email.ne.jp.cut_off_here