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謎の現象現在までにさまざまな大気光象の存在が知られ、 それらが見られる仕組みもかなり判っているわけですが、 それでも、まだまだ謎に包まれた現象もあります。 そんな現象は、そもそもごく稀にしか見られなかったりするので、 調べようにも資料が少なすぎてどうしようもなかったりします。 ここでは、実際に写真に撮られたそんな現象をいくつかご紹介します。 変則的な虹に関しては別項をご覧下さい 縦長の楕円の光環 or 暈
類例を探すと、海外でも、ときおり縦長の楕円の暈 (or 光環) が見える、 という話はあるようなのですが、 「何故?」に関しては解っていないようです。スケッチがほとんどで、 写真は特に見つかりません。 光環だとすると、雲の粒の大きさの分布で形が歪んで、 たまたまきれいな楕円になっただけ、というような考え方もあるわけですが、 斜めとか横に長い楕円の光環 or 暈というのは聞いたことがありません (よく判っている 外接ハロ は除く) ので、何らかの特別な仕組みの現象と考えたほうが自然でしょう。 ちなみに、花粉が原因で見られる光環の中には、 花粉の形状により縦長になるものがあります。 たとえば こんな 光環が見られます。 今回のものは、色がほとんど真っ白ですし、 内側が暗くなっているので少なくとも花粉が原因ではないでしょう (12月の夜ですし…)。 読んでいたものの忘れていた記述^^;を、 [CN]さんにご指摘頂きました。 “Color and Light in Nature” (second edition) の 5.27 節に “Elliptical halos” として太陽や月を中心とした縦長の暈について書かれています。 比較的よく報告されるのが、 縦7度×横4度くらいの大きさのもの (シュレジンガーの暈と呼ばれるそうです) と、縦10度×横5度くらいの大きさのもの (ヒシンクの暈と呼ばれるそうです) だそうです。 上の写真は35mmフィルム換算で焦点距離およそ170mmくらいで撮られたそうなので、 7度×4度のものに近いようです。 扁平度はもうちょっと低いようにも思いますので、 そのものかどうかは判りません。 【他の観測例】
位置的には120度幻日と似ているけれど…
junichi さんご本人もおっしゃっておられるのですが、 位置的には 120度の幻日 と似た感じのところです。 ですが、120度の幻日が果たしてこんなに明るくなるか? ということや、 そもそもここの雲が氷晶でできているとは考えにくい、 ということなどから、120度の幻日とはあまり思えません。 では何か、と言われてもまったく思いつかないのですが…。 「たまたま、ここ以外は太陽の光が遮られていて、 ここだけ直接当たっていて明るい」というのは可能性としては考えられます。 しかし、 それにしては明る過ぎるということと、 junichiさんによると、長い間、同じ位置に見えていたということを考慮すると、 ちょっと無理があるように思います。 いったい何なのでしょう…。 |
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