みにくいアヒルの子

みにくいアヒルの子

 子供たちに、少しずつ、アンデルセン童話を読んで聞かせている。今日は「み にくいアヒルの子」の後半(ダイジェスト版ではないので結構長いのです)。 アヒルが、猫と鶏とおばあさんの小屋に逃げこんだあたりからです。

 彼ら(猫と鶏)は「我々と世界は」と言うのが口癖でした。というのは、自分 たちが世界の半分を占めている、それも優れたほうの半分だと思いこんでいた からです。アヒルの子には、別の考え方だってあるように思えましたが、彼ら には、そういう考えは気に入りませんでした。

・・・・・・(中略)・・・・・・・・

鶏「それなら、口を閉じていらっしゃい」

・・・・・・(中略)・・・・・・・・

猫「利口な人の言うことには、口を挟まないことだな」

        みにくいアヒルの子(アンデルセン)より

 いやはや、芸術とは恐ろしいものです。百数十年の時を経ても古びるところが ありません。自戒の念を強くしました。同時に、真の芸術が権力者、特に独裁 者に忌み嫌われ、時には弾圧される理由もわかったような気がしました。

MAY/2004