食物アレルギー勉強会@都筑区医師会
昨日は都筑区医師会第106回学術講演会。
アレルギーに詳しい皮膚科教授を招いての勉強会でした。
アレルギーには、抗原(蕎麦・花粉など)の刺激でヒスタミンが分泌されて起こるⅠ型アレルギーや、
抗原がリンパ球を刺激して起こるⅣ型アレルギーなどがあります。
食物アレルギーで起こるのはⅠ型アレルギーで、皮膚で起こるのは蕁麻疹。
一方、アトピー性皮膚炎のように皮膚の表面に水疱ができるのは、リンパ球が皮膚に進攻してくるⅣ型アレルギーです。
アトピー性皮膚炎に食物は関係あるのかないのか、小児科医と皮膚科医の意見が大きく異なるところで、
皮膚科医は、
3歳ぐらいまではアトピー性皮膚炎に食物は関係するかもしれないが、
成長して消化機能が完成すれば、抗原は消化液で分解されて吸収されるので、食べ物中の抗原が皮膚でⅣ型アレルギーは起こさない、
幼児期以降のアトピー性皮膚炎には、スキンケアが大事、
というスタンスです。
昨日の講師の先生は、アトピー性皮膚炎に食物は関係する可能性もある、と考えて研究を続けてきた先生(と、懇親会でおっしゃっておられました)。
食物は関係ない、とのスタンスをとる医者のところには、食物が関与している患者は行かない。
関係あるかもしれない、というスタンスで診察していると、食物が関与している患者が目の前に現れるのだそうです。
そういう患者さんを実際に見ていれば、食物が関与している、とますます信じるようになるのだそうです。
決めつけてはいけないのだそうです。
会議室での勉強の後は、理事長室で懇親会。
理事会で使う長テーブルの上には寿司桶が5つ(?)。
端に座ると4~5人で1つの寿司桶をつまむ事になります。
医師会内での序列を無視し、テーブル中央の寿司桶の前に座ったら、恐れていた通り、遅れて入室された教授は私の隣に着席されました。
ただ相槌を打ちながらお話を聞いていました。もちろん、自己紹介もしませんでした。
でもしっかり教授と一緒の桶から寿司を取らせていただきました。
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