竹垣
真夏で竹の時期が悪いのですが、施主の希望により作製。
黒穂の竹垣が、ボロボロになってしまったので、柱を再利用し、サラシ竹を使用してみました。
なかなか明るいイメージな竹垣ができました。
定義化されていない、オリジナルな竹垣もなかなか良いものですね。

 



最近思うこと

『先月、庭の手入れをしてもらったんだけど、サザンカとツバキがほとんど咲かないんだよな』
そんな会話を電車で聞いたことがあります。
詳細はわかりませんが、サザンカ、ツバキの花芽分化の時期を過ぎた後に、たぶんバサバサと刈り込んでしまうような、後先を考えない手入れをされたのでしょう。
『植木の手入れ』なんてものは、実際『手バサミ』、『剪定バサミ』、『刈り込みバサミ』、『ノコギリ』、そういった道具さえあれば、『誰にでもできる』事は確かでしょう。
ですが、最近の流行??というのでしょうか、本来その樹の樹形に適した手入れがされなくなってきているのが現状のようです。
上っ面だけをただ浅く揃えるだけや、どんな物でもヘッジトリマー(床屋で例えるなら、バリカンです)で、ザクザクと丸坊主にしてしまったり、時期も考えず、真夏の暑い時期に葉すら殆んど残さず枝だけにしてしまったりと、先を考えない安易な手入れが増え続けているような気がします。
一部では『梅』や『モミジ』などをを刈り込みバサミで刈ってしまったり、普通ならありえない『五葉松』などを刈り込んでしまっているものを見かけますね・・・
最近気になるのが、2、30年前に流行った、カイズカイブキでしょうか。
年数が経てば、大きくなるのはわかりますが、列植されているものが合体木のようになっているのをよく見かけます。
毎年の刈り地を浅く刈っていた為に、経年でそのように大きくなってしまったのでしょうね。
このような樹の中枝は、風が通らないことで蒸れて枯れてしまい、さらに外側が伸びて大きくなる、その悪循環の繰り返しでそうなってしまうのです。
どのような樹木でも同じことが言えるのですが、樹の生育をしっかりと考え、経験や技術を活かした『誰にでもできない』と思われるような、ちょっとした事にも手抜きをしない、植木職としてのプライドを持った仕事をしたいものですね。
手を入れる時期にもよりますが、花を持つ樹『ハナミズキ』、『シャラ』、『ツバキ』、などには、やはり花を咲かし鑑賞する為に植えているのですから、花芽を均等に散りばめるような透かす剪定をし見栄え良く仕立て、 刈り込みバサミ、手バサミなどで仕上げる生垣や玉物などは、徒長枝やひこばえ、中で絡む枝、枯れ枝などはしっかりと元から取り除き、枯れ葉や刈り込んだ枝葉を残さないようにしてほしいものですね。常々、そう思います。


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