西南海観光鉄道
Joe Works in USA

・バグナル
 作者は少々大げさに「NMRAのコンベンションで目にしたときから、乗工社のキットに挑戦することになった」と述べています。取り上げた製品は、イギリスの機関車をプロトタイプにしていると説明され、写真を見る限り、バグナルのようです。そのユーモラスなスタイルに対し、作者は親しみを込めて「Gamecock」(闘鶏の雄鳥)と呼んでいます。例のごとくプラ製のパワーユニットを用いた製品で、送料込みで約$58とのことでした。集電ブラシやモーターなどの取り付け、エッチング加工やホワイトメタルによる上回り組み立てをごく簡単に説明しています。テスト走行は好調だったようで、「組み立ては簡単で楽しくてたまらなかった。あなたもやらない手はないよ」と読者に推奨しています。

・シェイ
 細密、精密、細工くずといった形容詞を並べて、キットはそんな細かな部品の集まりだ、と評しています。説明書は日本語しかなかったようですが、原寸大のイラストがすばらしいと称賛しています。上回りの組み立てには問題はないとし、キャブの折り曲げや接合の位置などに注意するよう指摘しています。さらに、ギアやユニバーサルジョイントの取り付け、組み立ての注意点を列記しています。ギアの動きはスムースなようですが、集電性能の低さから低速での走行は苦手と指摘。ボイラーやキャブに新しいウエイトを追加すれば、走りがよくなったとレポートしています。また、ケーディーカプラーを取り付けるため、排障器(原文ではpilots)を改造したということです(バイスなどで保持するには部品の強度が足りないため、手作業でカプラーの取り付け位置を広げたという旨の記述がありますが、英語力の限界と製品の状態がわからないため、詳しくはわかりません)。この改造には8時間もかかった難しい作業であったようで、作者は今後の製品はケーディーを取り付けやすい構造にしてほしいと要望を述べています。作者は手すりや発電機などを追加したとのことですが、ほかにも煙突の付け替えやエアタンクの追加など、「ベーシックなモデルなので個性的なシェイをつくるのに多くの可能性がある」と締めくくっています。


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