バリのいろはオノチョロコ

 HANACARAKAは「オノチョロコ」と読みます。ハナチャラカではありません。一般に、バリ語では「h」音は発声せず、語尾の「a」音は「o」のように発音します。
 オノチョロコは、ちょうど日本語における「いろはにほへと」です。現在バリ語はインドネシア語に倣ってアルファベットで読み書きします。でも、バリには古くから独自の読み書きがありました。これは現代バリ語(口語)のオノチョロコです。

 ha  na  ca  ra  ka (オ・ノ・チョ・ロ・コ)
 da  ta  sa  wa  la (ド・ト・ソ・ウォ・ロ)
 ma  ga  ba  nga pa (モ・ゴ・ボ・ンゴ(*1)・ポ)
 ja  ya  nya        (ジョ・ヨ・ニョ)

現代バリ語には歯茎音 (*2)「dh、th」はありません。ジャワ語にもオノチョロコがありますが、それとは少し違います (*3)。
  • (*1) <ng>は鼻濁音といって、鼻にかかったガ行の発音。ここではイタリックで「ンガ・・・ンゴ」のように表記します。
  • (*2) 英語のdのように、舌を前歯の付け根に当てて発音します。
  • (*3) ジャワ語のオノチョロコは、3段目が「pa dha ja ya nya」、4段目が「ma ga ba tha nga」です。

次にオノチョロコの由来を紹介します。ここをクリックしてください...


戻る


Created by
NISHIMURA Yoshinori@Pustaka Bali Pusaka,1998-2000.