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事業の収益性を十分に検討しよう

 事業を始めようと思ったときに、考えている事業の収益性をきちんと検討しましたか?

 事業の収益性を考えるに当たっては、その事業分野についてある程度の知識を持っておくことが必要です。パソコン業界は、話題性も高く華やかに見えるし、市場規模も拡大しつつあるので、儲かりそうに見えますよね。しかし、この数年を考えても、パソコン販売のインコム、ステップなどが倒産し、緑電子など周辺機器メーカーも倒産するなど、華やかな話題ばかりではないことがわかります。ソフト開発でもぷよぷよのコンパイルやMacのユーティリティで有名だった誠和システムズの和議や倒産がありました。市場が拡大しているなら、経営の巧拙はカバーされるわけで、これだけ破綻企業があるということは、実際には厳しい業界だということがわかるのです。

 どういう値入率で商品を販売しているのか。どのような業界の慣行があるのか。そういった知識もなければ、新しい商売を始めるべきではありません。多角化は、本業の周辺分野へ進出する場合に成功しやすいという話がありますが、独立開業も同じです。それまで自分が所属していた業界やその周辺分野を狙うべきなのです。

 飲食店に勤めたことのある人なら、これくらいの店の広さなら、テーブルが何卓くらい置けて、そうすると最大何人のお客さんが入るかがわかります。そして、1日何回転するかを予想して、一人当たりのお客さんがどれくらいの支払いをするか(客単価)と掛け合わせれば、予想売上高が算定できます。

 そんなの当然でしょ!という人は、よいのですが、不動産屋さんに「この立地で、この店舗の作りなら、月商500万円は固いね。」なんて言われて鵜呑みにしてしまう人もいらっしゃると聞いています。あなたがお店を出すなら、平日、休日それぞれ昼間、夕方、夜の人の動きや周辺の人口や通過車両の状況を実際に目で見て確かめますよね。また、周辺を歩き回って、あるいは道路沿いの前後何キロかを調べて、競合するお店がないかどうかをチェックしますよね。こうしたプロセスを欠いてはいけないのです。

 「こうした面倒なプロセスを省略できるのがフランチャイズではないのか?」と思われた方は、次のフランチャイズへの加盟についても読んでみましょう。そうでない方は、開業時の融資制度へ進むとよいでしょう。