`04/4/23&26--バカチンのわたくしめは、またまたスキレットを買い込んでしまい、鉄鋳物の大小スキレットがこれで全部で10台。錆びたらどーすんの。でも、その後、100円ショップの14cmスキレットに合う蓋を、他の鋳物スキレットの蓋を改造して使える様にしたら、その格好良さ可愛さに大満足。その他、リサイクル屋さんでチタンのフライパンを100円で見付けてウッヒッヒ。

調理器具の材質について`99

「料理を惜しくする調理器具、不味くする調理器具」

 ここに書いたのは20年以上前に聞いたことなのですが、思い出して書いてみました。現状もあまり進歩していないような気がするからです。近年は、***加工という良いものが増えてきましたが、それらに付いては解らないので書いていません。何故かというと、***加工というものは何れはダメになってしまうものという理解をしており、逆に材質さえ良ければ、表面加工無しの素材のままで充分な性能を持ち、そして長持ちする鍋やフライパンがありますので、それを生かし如何に上手く運用するかという観点でこれらの調理器具を見ているからです。
 このページは材質の特性を確認する意味でご参考にしてください(って、結構独断と偏見で偏ってますのでご容赦願いますね)。また、万能というものはなく、素材によってその特性は様々ですから、料理に合わせて具材の栄養素を壊さずに美味しく出来るかというためには、それぞれの鍋やフライパンに合った使い方がありますので結局道具はTPOによって使い分ける必用があるのでしょう。 でも、確実に道具によって出来上がる料理の味に違いがあるのを実感出来ます。それは難しい料理よりもシンプルな調理法なら尚更でしょう(って、そういうモノしか作れないものですから。素人ならではの実感でございます...)。

 わたしは貧乏人なので特に高級なものを食べているわけではありません。でも、その時々の旬なもの、添加物や人工調味料の入っていないものを食べることが多いせいかこんな事があります。お総菜屋さんやスーパーで買った美味しそうに調理されたものを美味しいお酒を飲みながら食べようとするのですが、直ぐにお腹が一杯になった感じになってあまり量が食べられないことがしょっちゅうありました。
 そんな事を繰り返していればアホでもわかります。結局、調理品の中に入っている人工調味料や添加物。素材そのものなどが身体に合わないから受け付けなかったのですね。確か本で読んだと思うのですが、山に住む野生の鹿は、毒草など身体に合わないものをうっかり食べようとした場合には顎の力が入らずに食べられなくなるのだそうです。この事例からも分かる様に、我々生物には本来直感的な身体反応という機能がありますから、それに従うことが大事だと言うことです。

 身体が喜ばないものを無理くり食べてはいけません。活きたもの、気の入ったもの、つまり生命力を保ったものをその力を壊さずに採り入れられる様に調理すれば、身体が欲しているものは美味しく感じますし、自然と身体も元気にもなり、その結果免疫機構もちゃんと働くでしょう。そうすればまた身体に合わないものを拒否する自動制御の身体反応も正常に作動することになります。つまり万が一体に毒なものを食べてしまった時には吐くという反応を自然と行えるのです。
 それに、自然の有り様を壊さない料理は美味しいですから気持ちもとてもハッピーになります。作ってくれた人、そしてその素材と共に大地や海、地球にも素直に対して感謝する気持ちにもなれます。食べ物の力って大きいですよね。
 食物飲み物は身体にとって異物です。それを体の中では様々な化学反応や電気的移動を経てエネルギーや身体の構成要素に転換するのですから、暗く重たい気持ちでエサを食うのと、有り難い感謝の気持ちで美味しくお食事を頂くのとでは、自ずと結果が異なるのも道理でしょう。ですから食事の前に手を合わせたりお祈りすることは大事なのではないかと思います(宗教などとは関係なしにね)。
 大地と分離されてしまった生活が多い現代に於いては、価格は安いけれど何が入っているか解らないものを食べない様に自衛したり、積極的に良質のもの(高いものと言うことではない)や旬のものを食す様にし、その素材を活かす調理法を行わないと、昔は当たり前だった健康や健全な精神を保つことがままならないことでしょう。そういったことに未だ気づいていない方々のきっかけになり、少しでも役立てばと思いこんなページを作ってみました。至らないところや勘違いもあるやも知れません、偉そうなことをウルサく書いてあるのは本人がアホだから? まあ、そんなところは飛ばして観てください。非常に偏りのある頁です。(^-^;; それからその時の気分での書き足しが重なっているので語調がてんでバラバラですがご勘弁を。m(_ _)m


☆☆アルミ鍋の危険性と、その使用法による味・栄養の低下☆☆

 アルミの地肌が出ている食器、調理器具は、非常に危険な上(ガンやアルツハイマの原因になると言われています。アルツハイマーは脳の中から、アルミの分子構造に近いものがでて来るそうです)、味が悪くなるので、当家では完全に排除してします。欧米では30年くらい以前からかなりシビアに考えられていて、当時からアルミ鍋の問題は新聞でも報道されていたはずです。

 昔はアルミの弁当箱に梅干しを入れていくと酸でで孔が空いたものです。同様に、アルマイトの表面加工がされたアルミ鍋を使っていると、洗っているうちに、表面の加工が削れてしまいます。また、アルミの地肌が出たものでビールなどを飲んでみると解ります。滅茶苦茶に味が悪くなっています。そして、塩分の入ったもの(料理には当然入っているが)を調理しているとアルミがどんどん薄くなってきます。それが全部体に入っているのです。

 そして、そのアルミがガンの育成に作用することがデータでサンプリングされていました。ですから、アメリカの映画などを見ていても家庭ではアルミの鍋はあまり見かけないと思います。

 また、アルミは放熱がよいので、調理には鉄や銅などの材料に比べて火を強くして使わないと料理が出来ません。つまり、大事な栄養を壊しながら調理しているわけです。また、水もたっぷりと使わないと調理できません。特に茹でものなどは水を沢山使って、其処に流れ出した栄養分を全部捨ててしまう調理法ですから、味が抜けてしまって当然です。つまり、料理はみんな調味料の味となってしまう可能性が高いことになります。

※アルミ業界からはそんなことは無いと言われそうだが、口に入るものなのでシビアに考えた方がよいと思う。歯の治療のアマルガムだって日本の医者は平気で使っていたが、世界では非常識な話だった。そんな話は日本ではざらにある。金属イオンは何処でどの様に結びついていくか単純な切り口で調べたって解らないはず。特に現代に於いて、あらゆる要因が人間の免疫機構の働きを落としている状況だから、昔の様に食べるものが生きたもの(生命力もタップリ、そしてニガリ成分がタップリ:つまり微量金属を含めミネラルという金属イオンがバランス良く入った食事)を摂取し、汗をかいて新陳代謝が良く、免疫機構のよく機能した人達と、現代のストレスの多いデスクワークと有害電磁波成分の多い、、、つまり人工的な有害電磁波成分磁場の乱れが、身体を動かしている微細な(金属イオンを媒介として電子の授受を行っている)電気信号を乱し、DNAのプログラムを書き換えてしまう様な劣悪な環境(これも金属イオンのイオン化に関わる問題)で働いている我々とは同じ条件では比較出来ないのだ。これは同様に生命力のある若いうちはまだ良いが(といっても若い奴程、かなり冒されてしまっている人間が多いが)、体力が弱ってきたら覿面に条件が悪くなるだろう。
 こういった問題を考える時は、単にその物質や発信源のみの影響を一つの切り口で見るだけでなく、影響を受ける側の状況やその時々の状態、様々な被験者?のタイプによって異なるのだから、販売者側の言うことは取り敢えず参考までにして、自分自身の身体の反応をよく観た方がよいと思われる。

 

☆☆鍋の材質による特性や使い方の違い☆☆

【アルミ(アルマイト加工)鍋】:熱伝導がよいので、すぐに温まる。その代わり沸騰させやすいし熱を余分に使うので、料理の量が少なく火力の弱い家庭のレンジでは料理の味が落ちる可能性がある。そして、前記の問題。安いし軽いし使い易いのはよい点だけれども、使い捨ての道具という感は否めない。短時間で数をこなし、一遍に沢山煮込む料理を毎日作っている商売人だったら兎も角、家庭で家族の健康を預かる人がこれをどう考えるかですね。生きる上での、人間性や生き様にも関連することだと思うのですが。何が大事かという...

 それから、アルミの地肌が出たコップ(滅多にないですが)で、ビールを飲んでみるとビールが滅茶苦茶まずいので、これはアルミのせいだと思います。一瞬にして不味くなります。調理器用の材質としては適さないものでしょう。でも、プロの料理人は調味料と火力とタイミングで、それを乗り越えてしまっているので、調理器の素材の危険性伝々よりもすぐに温まることやコントロールのし易さの方を優先していると言うことでしょう(考えていないだけ?知らなかったことにしよう...なんてね)。変なプライドは持っているけれど、真の意味の誇りや哲学をもって行動している調理人がどれだけ居るのかが問題ですよね。人間的にも成熟して魂のレベルが高い料理人だったら、道具の素材にも拘っているはずですよ。

 また逆に美味しくなるものもあります。金(良いメッキでもよいが)の杯で日本酒を飲むと味が円やかに変化しているのが分かります。また酸化チタンの器でもお酒の味が円やかになりますが、同時に試したことがないので、同じ様な味になるのかどの様な機構でなるのかは良く解りません。自分は手から気を出して、、、遠赤外線かな、、、水や飲み物の口当たりや多少の味を変えることが出来ます(結構出来る人は多いですから皆さんも是非チャレンジ!)が、それとはまた味が違いますね。何れにしても、飲食物の味というのは結構簡単に変わってしまうことが分かるでしょう。
 だから、大根颪は怒りながら擂ると不味くなるとか、誰それがやった方が美味しいとか言うことが出てくるんですね。だから料理も楽しく、美味しく食べようと調理した方が味が良くなるに決まっています。其れが証拠に、インスタントものを使って作る料理でも(下手な)わたしの作ったものを美味しいという人が多いので、自分でもビックリすることが多いからです。


【ホーロー鍋】:味も変わらず保温性がよい。酸にも強い。ただ焦がしたり、ぶつけてしまってホーローが剥げ始めると有害物質が出る。蓄熱性、熱伝導特性を高める為に鋳鉄を使用しているものもあるが、表面に出ているわけではないので、南部鉄製品の様に鋳物の鉄分(二価鉄)を採り入れる事は出来ない。酸にも強いということは非常にイオン化しにくいということかな。セラミックスの様なものだから安定性は高い。

`03/12追記:この間、フランスのル・クルーゼのホーロー鋳鉄のお皿をGFのパイ焼き用に購入。オーブン料理だけでなく、そのまま直火に掛けられる取っ手の付いたプレートなので良さそうだ。あとは同社の楕円のココット・オーバルとか小さいタイプのココット・ロンドを友人の結婚祝いに送ったので、そのうちインプレッションを聞いてみよう。
自分も欲しいけれど、ダッチ・オーヴン買ったばかりだし我慢我慢。


【銅鍋】:高級品。熱伝導がよい。じっくり温める料理に良い。全然話は違うが、銅パイプを使った温水床暖房の会社の技術屋さんに聞いた。銅パイプに温水を流すとマイナスイオンが多少なりとも発生するそうだ。この時に、何のマイナスイオンか聞くのをうっかり忘れたのであるが、マイナスの酸素イオンであれば空気イオンになるし、液体の中に金属イオンがマイナスイオン化するのであればパイプの中の液体にマイナスイオンが発生することになる。おそらく話の流れとして、また計測の容易さとしては空気イオン、つまりマイナス酸素イオンの事であろうと思われる。すると、床下に温水式の床暖房を入れて銅パイプに温水を流すとマイナス酸素イオンが発生するのであるから、床下のプラスイオン化を防ぎ、水分が腐るのを防ぐ働きが出るので、腐敗菌や白蟻対策には良いことになる。河などでもそうだが水の流れに対して上流に向かって電流が流れているから(電位差が出来る為)、良伝導体である銅パイプの中に水を流すと何かしら電磁的な影響によりイオン化して電流が発生しているのかも知れない。因みに床暖房でも電気式のものは強烈な電磁波の発生装置になっているので、人がその上にいる時の使用はお薦め出来ない。
 さて、銅イオンは一価と二価があり、プラスにイオン化しているので、マイナスに電荷している電子を欲しい状態にある。これが過酸化水素と反応するとヒドロキシラジカルという活性酸素を発生するというが。


【土鍋】:保温がよいし、熱がよく回り全体から温まるので、煮物や日本的料理に最高。勿論、公害性はなし。但し、壊れやすい。GFによれば、鋳物の鍋よりも保温性がよいと言うが。。。どの様に比較しての話か分からないのでこの件はペンディング。土鍋なので取り敢えずイオン化は無さそうである。
また、土や焼成の仕方、釉薬によっては遠赤外線効果も期待出来るので、料理が一段と美味しくなる可能性は高い。 
`03/12追記:秋に買った蓋が二重になった土鍋、かまどさんという商品名だったと思うけど、これは優れもの。少しぐらいうっかり時間を忘れたり、火が強すぎたりしてもお粥やご飯ものの料理が上手に出来る。ガス会社の展示会に出ていて、うっかり誉めたら同じく出展していた隣のブースの人に、金は後払いでよいと無理くり買わされた。でも、嬉しい。

 かまどさん。二重蓋になっているのがミソ。此が効く。但し少し火を弱めにする必用があるかも。  中蓋の裏には、ロッジのキッチンダッチオーヴンやスキレットの蓋の様にポッチがついている。蓋の裏に付く汁を全体に落とす役割か?


【鉄鍋】:熱伝導がよいし、料理の味がよい(お茶用の南部鉄の茶瓶があるくらい、勿論、茶道の湯釜にも鉄が使われている)、鉄分が体にいいという。ただし、錆びやすいのでメンテナンスが大変(鋳物の場合は使い込んで油が染みて固着していれば多少はよい。これは鉄瓶も同様に正しい使用法をしていれば良いのだが、結構間違った使い方をしているかも知れない)。
 この鉄分が身体に良いという話は、多くの方はご存じなのかも知れないが、自分はどの様に仕組みでよいのか解らなかったので、南部鉄を調べている時に観たサイトで学ばせて貰った。特集:南部鉄器がそのサイトだが、大雑把にいうと、鉄の器から溶出する鉄は、“無機鉄”といわれ“二価鉄”と“三価鉄”がある。両方ともプラスイオン化した鉄イオン。この内、二価鉄が身体に吸収しやすい鉄で、この二価鉄は酸性の状態に置かれると安定しやすくなる性質があるという。また食物中に含まれる鉄には“ヘム鉄”と“非ヘム鉄”があり、ヘム鉄は肉や魚に含まれていて、これは身体に吸収しやすい性質を持っている。ところが非ヘム鉄は、野菜や穀類、卵とか乳に含まれているのだが、消化過程で無機鉄になるものの、最終的には身体が消化しにくい三価鉄になるということである。そうすると、此の南部鉄から溶出する二価鉄が身体に吸収しやすいものなので、鉄の調理器具を使うと身体に吸収しやすい鉄分を補うことが出来るということだそうです。また、料理の際には酸性のものをより長い時間調理すると鉄分が摂取しやすいらしい。詳しくは、先のサイトをご覧になってみて下さい。鉄瓶の扱い方や、お茶の種類によってのお湯の温度や、浸出時間などが詳しく書かれていてかなりお勉強になります。

 右側の上下のものが100円ショップの鉄鋳物フライパン14cm直径。上のは裏返して蓋にして乗せているところ。このフライパンに合った杉板の鍋敷きも100円。此が便利していて、色々なものの鍋敷きにしている。
 それから真ん中上下が同じく100円ショップの鋳物鉄鍋?サンダーで削ってちょっと改造すれば、このフライパンの蓋になりそうだったので買ってきた。木の蓋も100円だがフライパンには合わない。
 あと左側の花弁みたいなスキレットと深い鉄鍋はリサイクル屋で見付けたもの。それぞれ2,3百円で買ったと思う。勿論、100円ショップの物よりは出来も質も良いが、花びらがジャマで、100円フライパンみたいに、同型のものや蓋など他のものとのコンビネーションが出来ない為に使い方が限られるのが残念。

`03/12追記:この鉄鍋は、リサイクル屋にいろいろなタイプのものが数百円で転がっている(結構良いものもある)ので、買ってきてちょこっと使っていたが、最近ロッヂのダッチ・オーヴンを買ったので本格的に使い始めたのが鉄の鋳物の鍋やフライパン。
 買ったのは其方方面の方々がお薦めしている10インチディープのキャンプダッチ・オーヴン、それからコンボクッカー、10 1/4インチのスキレット&カヴァー。キャンプダッチ・オーヴンは足が付いているのでキッチンでは使わないが、その他のものは日々キッチンで使っている。空だきしてもOKなのでいろいろな料理にチャレンジ出来る。
 蓋をしたまま空だきして鍋を熱く焼き、その中に脂身の肉を放り込めば、余計な油を使わずにこんがり焼ける。さらに蓋を思いっ切り焼いておけば天火にもなるのでピザなどにも良し。また多層鍋と同じ使い方ができるので水少な目で煮物、茹物にも良い(ご存じかと思うが、カボチャなども面取りしなくとも煮崩れしないで美味しくホカホカに仕上がる)。
 ただ、自分が使っている多層構造のステンレス多層鍋は、焦げた時に水をジュワ〜!と入れると焦げが取れるなんて技を使えるが、この鋳物のダッチ・オーブンにそういう小技は効きません。冷たい水をいきなり入れたら鍋が割れてしまうでしょうから大事に扱いましょう。冷めてからお湯を入れて沸かし直せば軽い焦げは束子で落ちるし、酷い物も金属束子で楽に落ちる。
 ロッヂの製品はもとから工作精度がよいのか、正規代理店がチェックしたものを出荷していると言っているものを買ったからなのか造りがよい。値段も安いし料理の巾が広がるほど使いやすい。昔はこんな良いものは輸入されていなかったなあ。但し、重たいのと使用後に手入れをしておくことは必用なので主婦にはちょっと大変かも。だけどシーズニングをちゃんとやってを焼き込んであれば始末もわりと楽だけど。。。やっぱり熱伝導と蓄熱性の高い調理器具は料理が美味しく出来ますねえ。

 それから雑誌に載っていたので、100円ショップを回って、小型の鉄鋳物のフライパン(スキレット)を買った。内径14cmだが、これが結構使え、上手く上に被せられ ば同じ物が蓋にもなる。これが100円だったら充分でしょう。

大きいのはロッジの10 1/4インチスキレット。
小さいのが14cm、100円フライパン(スキレット)
材料を乗せ蓋をして火に掛けるだけなので簡単。直ぐに火が通るので数作るのも難しく無さそう。この手の料理は、小さい器で各人に出した方がいいからね。

 二人くらいで車で野宿する時には材料を切っていって入れて火に掛けるだけにしておくのだが、雑誌に載っていたのを更にアレンジしてこんなのをやっている。

 最初に、蓋にする鋳物フライパンを火に掛けて焼いておく。それからおもむろに本体となるフライパンにオリーブオイルを敷く、ニンニクのスライスを入れる、ベーコンを敷く、タマネギスライスを乗せる、時にはピーマンも、それからトマトの輪切り(小さめでないと入らない)を乗せる、ワイン又は日本酒をかける。胡椒とかバジルを振りかける、それからモッツァレラチーズを載せる。そうしたら本体と交代してもらう。焼いて於いた蓋の方を被せて最初強めの火でフライパン全体を温め、火が通りそうになったら弱火にしてジンワリと焼く。そうすれば焦げずに全体に火が通って、やがてジュウジュウと音がしてくる。それが食べ頃のサインだ。適度の焦げだったら後の処理も楽だ(シーズニングをしっかりとやって油分を焼き込んでおこう。そうすればちょっとした焦げは擦れば取れる)。狭い車の中で調理するのにはこんな簡単なやり方が出来る。
 ただ、久々にやったところ、スーパーのベーコンだとかなりチープな感じになってしまうことが解った。この前まで、肉屋で買ったベーコンのブロックがあったので、それを切って作っていたのだが、包丁で切る為にベーコンステーキかと言うくらいに分厚くなってしまう。それは豪勢なものでしたね。最近のスーパーに置いてあるベーコンに美味しいモノはないので、今度は自前でベーコンを作ることを決意した。また後日、トンカツ用の分厚い豚肉を同じようにベーコンの代わりに入れて焼いたら柔らかく美味しく出来た。ただし、この場合には、最初に片面を焼いてからひっくり返し、その上に具材を乗せて、後は蓋をしてジンワリ焼く。長時間焼くと肉が硬くなってしまうので適度にしましょう。

 その後、100円ショップを12軒回ってやっと手に入れた鉄鋳物フライパン4つ。前回買ったものと違ってちょっと深いタイプ。
 真ん中の下と左側上下の色が明るいネズミ色のもの(まだシーズニングをしていないので黒くなっていない)がそう。一番左はロッジのコンボクッカー。
 深さは、2台を合わせて被せてある奥の左側(深いタイプ)と真ん中(浅いタイプ)の差を見ていただけば解るだろう。
 造りは浅いタイプの方が丁寧。深い方は取っ手の取り付け部分や、本体の縁の部分など接合が雑に作ってあり、またサンダーを掛けてバリを取った痕ががあるが、それが美しくない。だが、2台を貝合わせの様にして使うには深い方のものが縁の巾がある為に乗せた時に安定して使いやすい。
 ステンレスの蓋はこれら14cm用のもので同じく100円。浅型にも深型にもピッタリ合う。

 でも、これだったら、別のステンレス鍋のページに書いてある方法の様に、このフライパンでも同じように油を敷かないで手羽先を焼けるかも知れない(ダッチ・オーヴンでは出来る)。手羽先を塩胡椒して於いて、この100円鋳物フライパンを二個焼いて於き、水を垂らすと玉になって弾くくらいの温度になったら、皮の方を下にして置くだけ。そして焼いておいたもう一つを天火の代わりに蓋をすればよい。火が強い様だったら弱くするのだが、しょっちゅう開けると温度が下がるので、其処は勘でやりましょう。油は焼けてくると手羽先から滲み出てくる(余計な脂が抜けるので美味しい)ので、基本的には要らないが、フライパンの底には薄く拭くぐらいは油っ気はあった方がよいかも知れない。皮側が焼けたら、、、焼けてないと剥がれにくいが、焼けると剥がれる、、、反対側を焼いて出来上がりだ。二本ずつくらいは焼けるでしょう。
※後日やってみました。バッチリです。多層構造ステンレス(多層)鍋でやるよりも火の通り方が良かったかも知れない。蓋になる方を焼いておいたのが勝因ですね。鋳物の鉄は火の通りが良いので、このローストは底に火が届くぐらいの中火が基本でしょう。

 これらの料理は、兎に角、蓋になる方をチンチンに焼いておき天火代わりにすることが料理を旨くするコツ。ベーコンエッグだって黄身に雲が掛かって白くなり綺麗に焼けた。

 さて、100円ショップって材質が身体に悪そうな製品が多いからちょっと及び腰だったけど、このフライパン(スキレット)は良い。でも、メーカーでも在庫切れらしくて100円ショップでも置いていないところが多いんだよね。来客用にあと幾つか欲しいんだけど、まだ手にはいるかな。
 それから、最近こちら関東にあるホームセンター、カインズホームでは何周年記念とかいって、ダッチ・オーヴンが安く売っている。10インチのキャンプダッチ・オーヴンが1000円だったりするが、工作精度が良くなく蓋がガタガタする。何もダッチ・オーヴンを持っていなければ、合わせの良いのを探して買っても良いが、色々持っているのでジャマになるのがおち故、今回は買わなかった。

 鉄の中華鍋に関しては、30cm&36cmを持っているが、今度は此を買おうと思っている。
http://www.kodawariyasan.com/yamada_page.htm
山田工業の打ち出し中華鍋だ。何千回も打っているので分子構造が細かいので熱伝導が良く油ののりも良いと言うのが売りだ。使っている鉄板の厚さにも種類があって、厚い方は1.6mmを使用しているという。それで山田工業製の30cmの片手中華鍋が1260gだから、むかし合羽橋で買った1.2mm厚の同じ30cm片手鍋より160g重たいだけ。鍛冶屋に興味がある自分としては、この分子構造が細かくて伝々には興味あり。炒め物は蓄熱性が良く温度が落ちにくいものの方が美味しく出来るに決まっているもんね。

【台所の必需品、プライヤー?】
 鋳物スキレットを使うようになってからは、レンジの側にはプライヤーが常備されている。
 それは、天火の代わりにする為に、ロッジのスキレットの蓋を熱く焼いた時には、プライヤーで取っ手を掴んで蓋の開け閉めをやっているからだ。焚き火と違って、ガスレンジの上では此で充分。却って自在に扱えるので便利。プライヤーの口の開度は、ラッチをずらして大きく開く側で使うと手の小さな女性でも扱いやすくなる。

 うちでは蓋を焼いた時の扱いだけでなくて、スキレットの本体のメンテに熱く熱した時とか、100円スキレットのメンテに焼いた時なども、このプライヤーで掴んで行っている。

 意外だけど此で蓋や本体が特に傷つくこともないし、熱いものもガッチリと掴めるので落ち着いてやれば危なくもない。ただ、力のない女性が大きなものを扱う時には二つのプライヤーを使用した方が良いかもね。もしくは片方は革手袋の厚いものでサポートしながらね。

`04/3/29追記:友人に薦めたらこの打ち出し中華鍋を購入したらしい。5000円以上は送料がタダになるということで、他のメーカのエンボス加工の鉄のフライパンも購入したということだった。それをメイルで教えて貰って、彼らしいなと思った。その友人は通信関連の研究所で、今の時代の最前線の研究グループを統括しているのだが、やはりテクノロジー開発の分野にいると、何か一ひねりして今までのモノよりもプラスαがある様に思えるテクノロジー商品に手を出すのかも知れない。
 自分も人様のことを言えないくらい新しもの好きではあるけれど、お陰様で結構授業料を払って学習した(やってみないと気が済まない質なので、何時も自腹を切って学習しているからね)。その様な訳でエンボス加工をしたフライパンももっているけれど、使ってみて、、、だから何? と言う程度のモノにしか思えなかった。それよりも、一見ローテクで時代遅れの様に思われるかも知れない、鉄の鋳物の鍋の方が少なからずインパクトがあった。

 自分が持っているステンレスの多層構造の高級鍋は蓋付きのフライパンタイプもあり、その蓋の為に厚い肉も美味しく焼けるし、蓄熱性がよいので色々な料理が美味しく出来る。またステンレスの為に手入れは楽だし、料理もしばらくは入れておいても平気だ(何れはイオン化するので早めに出した方が良いが。イオン化というのは、多分料理との電位差によって電流が流れ、微弱な、、、そして料理を酸化させる)。それは良いものだと思う。

 だが、油の染みこみの良い、厚手で蓄熱性が非常に高く輻射熱も利用出来る、そして鋳物の蓋も焼いて天火としても使えるダッチ・オーヴンのスキレットはまた更に料理が美味しく出来る。この蓋を焼いて天火に出来るのがポイントだ。勿論のこと、スキレット(フライパン)タイプではない、深型の他のタイプも同様である。
 ただ、重たいのと、使用後の手入れをしないといけないのが面倒だが、その手間を考えても余りある余慶が有ると思う。使い込んで油が染み込んでいたら、お湯と束子、ささらなどで擦って汚れを落として、痕は火を掛けて水分を蒸発させるだけでも済む場合も多く(油分が焼き切れていない場合)、手入れもだんだんと楽にはなるので道具を愛着持って使うタイプの人には何ら負担はないし、かえって喜ばしいことの様に思う。嫌々義務で料理をしている人には、ただ腹を膨らますモノだけ作って口に押し込む様なエサだけで充分なのだろうが、栄養のある美味しいモノを食べて感動感謝出来る生活をしたいと思う人にはこの鋳物の調理器は是非持ちたいアイテムの一つなのではと思う。
 その様な経験から、○○○加工の様な表面処理した調理器には興味が湧かない理由をご理解頂けると思う。そういうものって結局長持ちしないしね。使い込んだ自分の道具ってものにも成長しないから愛着も湧かないでしょ。

 そうやって色々使ってみると、現代の商売というものはプラスαの付加価値を付けて新しいものを売り出し、その部分で利益を上げていくという傾向ばかりが強いが、基本が押さえられていないと、逆にそのプラスαが余計なお世話となり、却って仇を為す場合があると思う。例えば卑近な例で恐縮だが、うちにある電気オーブン。これが役に立たないんだ。熱量は色々切り換えて設定出来、タイマーもあるのだが、サーモスタットが付いていて温度がリミットになると勝手に電源を切ってしまう。こちらがもうちょっと焼きたいと思っているのにもかかわらず、全体の温度が冷めない限りタイマーを回しても再度電源は入らず追って焼くことが出来ない。そしてそのサーモスタット自体をオフにすることも出来ないのだから始末に悪い。
 こんなことは、新しい車にも言える。なんでも電子制御、余計な機能ばかり付けて値段を高くして、いざ具合が悪くなったらパーツをアッセンブリで全交換。自分で直すことも出来ない。また当家のトイレは、人の出入りをセンサーで感知し、昼夜の明るさとの兼ね合いで自動で電気を点けたり消したりする。少しくらいの暗さ(昼間に天気が悪くて位時も)だったら点けない時間帯にも勝手に点けるのだから余計に電気を消費する。その上、入る人間によっては感知しないで必用な時に点かないって事も起こる。
 これらは機能をマニュアルでオフにすることが出来ればよいのだが、結局はそういうことではなくて、なにか便利機能を付けて他と差別化したり、付加価値を付けて利益を出したかったりするその意図、その根本的な考え方にある。つまり哲学や理念がない商品作りというわけだ。

 コンピュータもそうだが、あれやこれやと何でも新機能を付けて、如何にも何でも出来る様に惑わして頭悪い人に大金を払わせる商売が罷り通っているが、基本的なことをちゃんと出来ないで、ウィルスにやられている様じゃあ何の為にコンピュータを使っているか解らない。不完全なものだから、サードパーティの製品が次から次へとリリースされるのであり、マニュアル本が沢山出るしパソコン教室が乱立するのである。そうやって寄生虫が群がる様にしてビジネスを大きくしているのであるから、そんなものは実業でなく、地に足が付かない水商売と同じなのではないか。天変地異が来て電気が来なくなったら、一瞬にして消え去ってしまう業種である。そうでなくとも、近い将来にはあまり見向きもされない業種に成り下がるだろう。PCの黎明期に十数年ほど、特殊な計測システムの仕事をしていて見てきたのは、プログラマーと言えば1980年代には花形職業で高給取りだったが、だんだんエンジニアの数が増えたのと、大型のコンピュータからミニコン、ワークステーション、そしてPCと、プロセッサの性能が上がるに連れてコンピュータの数が増えてだんだんエクセレントな仕事ではなくなった。今となっては、一部のスキルが高いそして創造力のある有るエンジニア以外は、若い時だけの身体を切り売りする労働者になっている。ジャンクなOS相手にやっつけ仕事をやっていたって将来への経験や技術の積み重ねなんかにはならない。だからコンピュータ関連の仕事に就きたいなんて言っている何も考えていない学生には、そんなもん直ぐに廃れるから止めろと口を酸っぱくして言っている。コンピュータなんてもんはあくまでも道具であるから、そして低級な思い入れも哲学も理念もない単なる道具でしかないので、それは作る側に回るのではなくて使う側に居た方が幸せだし、さらに上を行くなら自分しか出来ない創造的な仕事をしてコンピュータを上手に扱う人間を、自分自身がが使いこなす立場になった方がよっぽどましだ。ジャンクなアーキテクチャの上に作られたものに振り回されていたって理不尽な思いを日々重ねるだけで得られるのは毎日の飯を食う為だけの日銭と、他人と張り合ってええ格好するだけの車やファッション、家、そして与えられた一見自由に見える立場だけでしょ。大体、プログラマーとかエンジニアとか精神的におかしくなっている人達は昔から多いよ。目先の金がどれだけ手に入れられるとか人生の保証ばっかり考えているからつまらん仕事にはまっちまうのよ(でも、わたしの友達なんかでもコンピュータ関連で良い仕事をしている人間は多いけど、どちらかというとラボラトリ相手の仕事だね)。

 勿論のこと、そういうものを全部否定しているわけではなく、新しいものは面白いものもあるのだが、哲学や理念を持った上で、地に足が付いたテクノロジーを伸ばしていくことを頭に置いて仕事をしないとならないと思う。そういった利益優先でビジネスとして作られた理念も哲学もなく作られた或るコンピュータ(OS?)を使用している人達が、ウィルスやら次々とリリースされる新商品の余波を食ってあたふたとしているのを観て改めてそう思う。賢い消費者は、こういった上っ面の情報に踊らされないで、自分自身の手間を惜しまず本当に良いものを購入して使いこなしていくのが良い製品や文化を育てることになるだろう。まあ、理想を言えばコンピュータも普通に使えて、ナイフや鉈、鋸なども使いこなし、その上、鍋及び火を自在に扱えたら今の時代の一人前の男になれると言うことかな(この扱うというのはメンテナンスも含めてだけどね)。
 さて、この鉄に関して言えば、今の鉄よりも、和鉄といわれた昔の鉄で作られた刃物の方が色々な面で優れていた。作るのに人の手間は掛かったのだが、逆にその方がよい製品が出来るということは、製鉄に限らず他の分野のことに関しても言えることである。消費者の立場としては、大事なお金を余計な学習の為に使うのではなく、本物の所だけに使えば、お金に踊らされない余裕の生活が出来るはずなのだし、良いものを作る人達にお金が流れて行けば、ただ資源を食い潰している様な商品を排除してクオリティの高いものを低コストで手に出来る可能性も高くなるわけだから、結局は自分自身の意識と行動の結果が回り回って自分たちに戻ってくるのである。
 我々は犠牲を顧みないやりたい放題の拡張の時代を過ぎて、質の転換を図ろうとする時代に入ってしまっている。その流れに乗って行くには、クオリティの高いミニマムの生活品と、シンプルな生活パターン、シンプルで軽い思考方法と意識を身につけ、時々はそれに浸れる様な時間を作り
、やがてはそういうヴァイブレーションを持った時間を自分の人生の中で多くしていくのが大事であろう。政治に構造改革を求める前に自分自身の思考と行動パターンに於いて構造改革が必用であり、それにはガスや電磁調理器が無くても調理が出来る質の高い道具を使って、少ない量の薪や木の枝、炭などを焼いて美味しいものを作って喰ってみればよいのである。自分で採ったものを調理して、本当に旨いものを食べられると自然界に対して感謝の気持ちが生まれるし、何よりも元気になるからね。そういう感動する様なものを子供の時に食べさせられなかった奴らがろくでもないことをするのではないですか。そいうった感動や感謝の数がどんな人間を作っていくかということではないですか。美味しいものを食べましょう。

`04/4/23追記:ハッキリ言ってわたしはバカです。
いったい此の左の写真のものは何でしょうか。
このページの流れから見れば一目瞭然、鉄鋳物のスキレットですね。
そうです。また買い込んでしまったのです。(^-^;;

だって安かったんだもーん。
っていい歳こいて、そんな返事が許されるでしょうか。
同居しているGFには、貧乏を盾に一切お金を使わず、彼女の買うワインをガブガブと1:5の比率で飲み干している奴がスキレットばかり買っていたら大顰蹙でしょ。

なので、キッチンの収納に仕舞ったままです。
L・M・SとあるサイズのLとMは友人に上げる為に買いました。自分用はMとSを買いました。そうです、プレゼントの為に買ったのが主な目的なんです。

さて、そのサイズと価格は、、、
・L:約26cm/税込み813円(蓋付き
・M:約20cm/税込み708円(蓋付き
・S:約15cm/税込み603円(蓋付き
 でした。それぞれ、上の写真の中のタグが付いて居るものです。写真右下の柄の短いものは100円スキレットの深型で比較の為に置いてあります。
 ええとですねえ、この安物スキレットはこちら群馬や関東近県にあるカインズホームで売っています(10インチ千円強、12インチ千五百円くらいだったっけなあ、、のダッチオーヴンに加えて最近、このスキレットがラインナップされたんでしょうね。台所関係じゃなくてアウトドアのコーナーにあります)。わたしの鍛冶の師匠の小山氏がこんなの売っていたぞと教えてくれたので飛んでいって買ってみました。
 もちろん工作精度は最悪です。この際、良くないなんて柔らかい言い回しは止めましょう。出来上がりは、かなりヒデエもんです。浅型の100円スキレットはかなりまともな仕上がりでチューンナップの手を掛ける気は起こらないレベルでしたが、このmade in china とタグに書かれた格安スキレットは各個体それぞれがとっても個性的です。だから幾つもある中からなんとかまともなモノを選び出して買ってきました。それでも蓋はガタガタと動きます。端から自分でバリ取りをしたり整形をするつもりでの購入です。
 そして販売者側も然る者、大きさ表示に“約”がちゃんと入っています。そりゃあそうでしょう、蓋との組み合わせも此処別個に違うのでよく観て買わないと隙間だらけだったりするものもあります。またスキレットの内側に、沢山の鉄のツブツブがおまけで付いていて、料理が引っかかる様になっているものもあります。
 まあ、深型の方の100円のスキレット(上記写真の右下のモノ)もバリが綺麗になっていなかったので、サンダーで外を整形したり取っ手の穴はリューター(ルーターともハンドグラインダーとも言う)で綺麗な穴になるように処理しましたから、これも最初からそのつもりでの購入です。いいんです安いから。100円のスキレットはメチャ安ですが、同じくらいの大きさのモノが600円強で蓋付きですからこの位の出来でもしょうがないっしょ。もしきっちりと作った良いものが欲しければロッジのものを買えば良いのですから。ロッジのものは道具として工夫もされているので、見た目は似ていてもこれら格安製品とは似て非なるものと言えるでしょう。例えば、スキレットの底からの立ち上がりが緩やかなアールを描いていて篦などが料理の下側に差し込みやすいことなどがあります。

 ですが、道具は素性が良いものがいいに決まっていますけれど、こういった安いがさつなものを整形したり改良したりして自分の道具に仕上げるのも楽しいものです。

 この15cmのものは、付いている蓋が100円のスキレット(14cm)に合うかどうか試したくて買いました。が、残念、、、合いませんでした。でもグラインダーなどでリブを削って薄目にすれば、ちょうどはまって使えそうです(100円スキレット本体側を多少削っても良いかも知れませんが)。その上で外形も整形すれば100円スキレットの深型にピッタリの蓋が出来ます。えっ?なぜペアの本体との組み合わせじゃあダメなのかって。。。形があまり良くないんだよね。取っ手も長いし。ところが100円スキレットの深型との組み合わせだとデザイン的にもバランスが取れてなかなか格好良くなりそうなんです。

 因みに約26cm(縁の内径)というLサイズの蓋は、ロッジの10 1/4インチスキレットには若干小さくて合いませんでした。10インチ キャンプダッチ・オーヴンにも小さかったです。でもコンボクッカーにはガタガタしますが辛うじて合いました。。。けれど差し口のところが左右二カ所塞がらないので熱が逃げるでしょう。そうそう当然のことながら、この格安スキレットの蓋の裏には、ロッジのスキレットの様なポチポチは付いていません。
 多分、これらの未来は使い込んで使い易くなったものを誰かにあげてしまう事になるのではないかと思います。いずれ岩鋳のフライパンや、良さ気なものが増えていくでしょうから、その時に押し出されていくことと予想されます。でも、鋳物のフライパン(スキレット)には、同じ鋳物の材質の蓋が無いタイプのものが多いですから、この格安スキレットの蓋が転用出来れば便利ですよね。蓋が空焼き出来て(注意書きには空焚きはダメと書いてあるけれど)天火の代わりにすることが出来るのが鋳物の調理器の良いところですから。

 

`04/4/26追記:直ぐに入れ込んでしまい他のこと(つまり仕事)が疎かになってしまう癖のあるバカチンのわたくしめはついに14cmの100円スキレット用の蓋をホームセンター版のスキレットSサイズの蓋をを改造して作ってしまった。ロッジ風に言うと5インチ1/2スキレット&カヴァーになるのでしょうか。こりゃぁ、今のところ自分だけしか持っていないなんて妄想すると、かなり嬉しいかも知れない。それに蓋がピシッと閉まって気持ちがよい。
 さて、左のものがそうなのだけど、なかなかの器量良しでしょう。この取っ手とのバランスが良いんだよね。前回の追記に書いた上の写真に載っているホームセンター版Sサイズ15cmスキレットは取っ手が長いし、それに付け根が蓋がピッタリ閉まるように平らに加工処理がしてあって何か安っぽく見えてしまう。それに蓋がガタガタと動くしね。だから最初から此の蓋だけが欲しくて購入した。
 実物を手にして比べてみると良く解るが100円スキレットの深型(正式にはクッキングプレート14cmと言うみたい)の方が出来具合がかなりましだ。それに自分でバリ取りや整形して形良くしているので尚更質感が高まっていて、とても元が100円スキレットとは思えないくらいにグレードアップしている。それにこの蓋だから、最初からこういう造りだったのではないかと思えるくらいに存在感のあるスキレットに大変身した。一応ホームセンター版の方もバリ取りや角を削って同じ処理をしようと思ったが、あまりにもださい造りで遣り甲斐がないので途中で止めてしまった。

 尤も、この100円スキレットの深型も個体差があって、四つ持っている内の2個には、此の作った蓋もピッタリ合うが、一つは若干形が合わず、もう一つは一部が少し浮き気味になってしまう。これは本体側の製造時の出来上がりの問題なので蓋では対応しきれない為に仕方がない。安いものなので潔く諦めましょ。

 尚、今回このホームセンター版SサイズMサイズをシーズニングしたのだが、塗ってあるワックスコーティングが厚い上に溶けると黒くなるので、それを取り去るのに何回も火を入れて拭く、炒める、油を塗るを繰り返した。同じ事をやっても100円スキレットのの方が楽にシーズニング出来ましたね。多分、このホームセンター版のものは焚き火に放り込んで全体を焼き切ってしまった方が早いのだと思う。それから油を焼き付けて行った方が早い。そのシーズニングの時も先に書いたプライヤーはしっかりと本体や蓋をくわえて持てるので便利だ。
 この作った蓋は100円スキレットの浅型の方にもピッタリ乗るので汎用性が高い。見た目もロッジのスキレット風とは違うもののけっして悪くはない。手間は結構掛かるが、100円スキレットに合う蓋を再度作ろうかと思いSサイズを二台追加購入してきてある。

・大きいのがロッジの10 1/4インチスキレット&蓋(6,048円にて購入)
・小さいのが14cm100円スキレット&蓋(合計708円)
ロッジのスキレットと並べても違和感が無いでしょー。

 105円のスキレットに603円の蓋!
まあこういったものはお金の問題じゃないからね、708円と少し?の手間で結構ハッピーな気分になれるならコストパフォーマンスは高い。壊さない限りズーッと使えるしね。
 それに専用の蓋があると使い易いし、鋳物の重たい蓋を火で焼いて天火としての機能に使えるものだから、料理がまたひと味美味しい。大きさとしては1人前のつまみを作るには丁度いいので、意外と重宝する。お客さんそれぞれに100円スキレットで個々に料理を出すにも丁度良いしね。また、ロッジはロッジで気に入っているし高いとも思わない。両方共にそれぞれ良いねえ。


 出来具合を確かめるべく、また完成祝いを兼ねて基本的なものを作った。蓋も焼いておいて、先ずは分厚いベーコンの片面を蓋をして焼き、それから卵を落としてベーコンエッグにした。
 蓄熱性が良い鋳物だから、卵を落とした時点で火を止めてしまっても余熱で調理出来るし焼いた蓋を乗せているので卵にも良く火が通る。
 ジュージュー言うそのままを卓上に。そこで蓋を開けると湯気がほわぁ〜! 中の分厚いベーコンもカリカリ。卵は黄身にも白い雲が掛かっていい感じの出来上がりでしょ。それでビールをゴキュ!
 それにしても鉄の鋳物のフライパンで作る何の変哲のないものが何故か美味しく感じるのは何故? あとカリカリベーコンも、蓋を焼いておき、本体である程度焼いた後に更に蓋をすると火を止めておいても綺麗にカリカリになるから、スキレット類もこの鋳物の蓋があった方が便利だし上手に料理がし易いかも。

 やっぱり蓋を焼いて天火の代わりに出来ることが鋳物の鍋類の特長。こんな小型のスキレットでも専用の蓋があると使い易いね。勿論、無くとも同型のもので貝合わせすれば良いのだけど。

 でも、この100円スキレットって、幸せを運ぶ道具かも知れないね。お金のない学生さん達が、ちょっと家で酒を飲むなんて時に、ただベーコンを焼くだけでも美味しく出来るし(出来ればお肉やさんで買った方が断然美味しいけどね)、先に書いた様に塩胡椒だけした手羽先なんかも油無しでこんがり美味しく焼けるから、変なレトルト食品やジャンクフードをおつまみにするより安くて美味しいものがちょっとの手間で食べられる。それにこの100円スキレットを使った料理のレシピは大勢の人がアップロードしているからやる気があれば少ないお金で美味しいものが食べられるしね。

 大体道具を使うのは人間の特権なんだから、手間と工夫で旨いものを食べましょ。じゃないとホントにバカになるよ。料理はイメイジ(目標のビジュアライズ+細部の明確化、そして意識下へのプログラミング、つまり目的に対しての脳と肉体の自動運転と制御)とタイミング(段取りと間の取り方読み方)の取り方の能力が端的に出てしまうので面白い。逆に左脳()で考えて居るだけの人には難しい作業かも。こういった作業の得意不得意は仕事にも人間関係の構築の仕方にも出るし、生体を維持する為の食事を、楽しんで作ることが出来て、そして美味しく食べて気持ちが晴れやかにハッピーになれるように工夫することは人生の全般にも通じること。基本的な当たり前のことが疎かにされがちな現代の生活に疑問をもち、自分自身の意識の在り方の偏向性や視野の狭さに気づくことから転換は始まる。100円で買える(買えた?)スキレットが(意識下の)そんなきっかけになる人が居たりしたら面白いんだけどなぁ。※とは書いたけど、こういったものってメーカー処分品か、卸業者の処分品じゃないのかな。現品のみを100円ショップに安く処分しただけかも知れないので売り切り御免かもね。もし万が一再度リリースされることがあったら喜ぶ人は居るんじゃあないかと思うけど、でも、幾ら中国で作っても100円じゃあコスト合わないだろうからねえ。幻の逸品になってしまったりして....

 100円スキレットの深型は取っ手の付け根が膨らんでいるので蓋の端が当たって蓋が浮いてしまう。でもホームセンター版スキレットの様に本体側を削ってしまうと安っぽくなってしまって質感が良くないので、蓋側を加工することにした。
 蓋の取っ手は接合部分の太さがそれぞれ異なる為に方向性が分かりやすい。太い方を本体の取っ手側に来る様にして位置決め。それで使用時にも蓋の向きに悩むことはない。
 どうですか。作ってみませんか。わたしがやった加工方法は左に書いた様。専門家の人だったらもっと上手いやり方があるかも知れませんね。
 縁も削って大きさを本体に合わせたりする作業も必用なので加工量は多いが、自分がやって出来たのだから道具さえ有ればやって出来ないほどでも無いと思う。まあ相手が鋳鉄とはいえ鉄だから削るのは直ぐには削れないのでじっくりとね。

 加工には、サンダーとリューターを使った。最初はリューターの円柱状の小さめの回転砥石で蓋の内側のリブ(本体に差し込む部分を言っている)を外周から削って薄くしていたが、サンダーを固定して置いて蓋のつまみを持って(90度の角度で当てて)手で回転させながら削った方が早いことに気が付いた。
 リューターは、此の本体取っ手との接触部分の逃げを作るのと、サンダーで削ったあとのエッジの処理や研ぎ荒れの修正に使用。
 リューターが無いとこの加工は可なりやりにくいしサンダーのディスク砥石でやるのは、逃げの整形自体がピッタリ合う様には処理出来ないであろう。
 またこれら作業時には万が一のサンダーのディスク割れのことを考えれば、位置関係から目や顔を保護しながら慎重にやらないと危険。
 加工前のリブの巾は4.4mm程度。加工後には2mm強ぐらいになっていた。リブの高さは3mm程度であるから、此を全周にわたって削るのは結構時間が掛かる。またサンダ−の回転砥石を当てる角度は平行ではない。何故なら回転ディスク砥石の外周は削ることによって自身のディスクも削れて変形してしまうから。。。
 やる人は兎に角怪我の無いようにね。手も革手袋をしてガードした方が良いけれど、操作性が悪くなるしね。サンダーで指を削るとズーッと痛いよぉ〜。(;_;)
 うちはグラインダーも3台あるけれど砥石の角って丸まっているから、このリブの加工は出来ない。だけどベルトグラインダーだったらベルトの角でやりやすい可能性はある。でも、普通の人は持っていないもんね。サンダーはリサイクル屋だと安いけれど、よく調べないとガタガタ。

 何か此の鉄鍋、、、(どちらかというとスキレットばかりフィーチャーしているけど)、、、の内容ばかり多くなってしまったページになってしまいましたね。まあ主観と独断のページなのでマイブームに依って内容が偏るのはご勘弁。m(_ _)m
 だからといって持っている他の道具が使われていないわけではないので、自分なりには世界が広がっていると言うことで.....ムニャムニャムニャ。。。

  

って、こんな写真までは要らないか...

 ついでだから、こんなのはどうだ!
 敷き皮の上での撮影。とても100円のスキレットとは思えないですよね? こちらは100円スキレットの浅いタイプの方。こちらにも特製の蓋はピッタリ。セットで708円! とても高級な小型スキレットです。この浅型の取っ手はアールの具合が上品で良い感じなので、ご覧の通り絵になるでしょー。

 この浅型の100円スキレットと、ホームセンター版15cmスキレットの蓋は、本体取っ手との干渉がないから、蓋の裏側のリブを薄く削る加工と蓋の外周を削る加工だけで使える様になるので、100円スキレットが好きな人にとっては大いなる福音でしょう。蓋があるだけで全然雰囲気違うもんね。道具としても完成されたものになるから存在感がある、発するオーラが違うね、、なっちって。
 708円で気に入った道具が持てるなんてのは幸せ度が非常に高いね。それも日々使う道具だし。

 それで100円スキレットを持っている人達がホームセンターに走るので、15cmのSサイズスキレットばかり売れたりして。。。ホームセンター側では、なんでそんなに売れるのだろう?なんて悩むなんて現象が起きたら面白いですよね。`04/4/28記

 

因みにホームセンター版15cmスキレット&リッド(蓋)はこんな感じ

わたしは此の本体は要らんわ....
友達は貰ってくれるかな。蓋の数だけ本体が余っているんだけど・・・

 蓋を手に入れたその後、こんな感じで加工をした。サンダー(ディスクグラインダーが一般的名称かな)を万力で挟んで固定して100円スキレットの本体現物に合わせながらリブを削る。その後で、深型の方の取っ手に干渉する部分をリューターで削って逃げを作る。蓋を二つで2時間位掛かってしまったかも。

 深型と浅型と比べると浅型の方が若干だが径が大きいので、深型に合わせると、浅型の方に蓋をした時に多少ガタつきがあるがそれは仕方がない。元から成型の精度は良くないから個々形が多少違ってもそれも愛嬌。其れよりも出来上がった時の可愛さに嬉しくなる。5月の連休中はお客さんが多かったので、この100円スキレット蓋付きで料理を出すと、みな口を揃えて良いねえと言っていた。
`04/5/4記

 手前三つが、完成した100円スキレット蓋付き。この調子で、持っている100円スキレット7個分全部のの蓋を作るかどうか。。。あと4個×603円で2412円? どーしたものでしょうか。蓋があると料理が冷めないで良いし。でも、レンジの火口の数がもっと欲しいなあ・・・人数が多いとそういう問題点がある。となると薪ストーブがある家が欲しくなったりして。でも、夏は無理か。でも、うちでは石窯を作成中。焼き床は60cm直径くらいになるので、100円スキレットが沢山入るね。そーすると蓋は全部に欲しいかも。オーヴンインオーヴンでいっぺんに料理が出来る。ウーン、楽しそう!
 でも、家にスキレットが増えて油ものの料理が多くなってしまったんだよね。それがちょっと.........

 


【ステンレス鍋】:その辺で売っているステンレス一枚のものは熱伝導が悪いので使いにくい。ミルクなど沸かすとよく解るがすぐに焦げる。が、日本でも30年くらい前からアメリカ製などを輸入して良いものが出回っている。中に炭層鋼をサンドウィッチにしたものや、アルミを入れて5重構造にしたものなどがある。それらはこの様な使いにくいことはなく、蓄熱性が良い上に水分を外に逃がさない構造、中火トロ火と低めの温度で調理できるために料理が美味しく出来る。

 わたしのはこれだ。18-8ステンレスにカーボンスティール(炭素綱)入りの秀逸なデザインのもの。ステンレスだけだと熱伝導率が悪くて使いものにならないので、本体のステンレスの間に熱伝導率の良いカーボンスティールをサンドウィッチに挟み込んだ3重構造。二〇数年前に親に買わしたもの(母親からセットの一部を奪ってきた。未だにピカピカに綺麗だ)。煮物や茹でものにとてもよい。底の方に少しの水で茹でるから、栄養素を逃がさないし、また必要以上に熱を使わないで調理できるからビタミン類をあまり壊さないで済む。そして驚くことに、安い豚肉をこの鍋で蓋をして焼くと、無茶苦茶美味しい。天麩羅も少しの油でカラッと揚がるし、炊きおこわも綺麗に美味しくできるなど、用途も広くそして美味しく上手に出来る。火も弱め弱めで充分。煮るとき茹でるときには、ごく細火の消えるような火でもOK。少ししか入れていない水が沸騰して無くなってしまうようだと、まだ火が強すぎる証拠。詳しくはこちらのページへ(鍋でご飯を炊く男:ステンレス多層鍋を使いこなせ---栄養を壊さない逃がさない健康調理法

 これを使っていると、アルミの鍋にお湯をたっぷり張って料理している人がオバカさんに思えてくる。肝心な栄養分を水に出してしまい、それを捨てて残りのカスを食べているようなものだからだ。今の野菜はタダでさえ栄養分が少ないのにねえ。

 ステンレスのイオン化についてだが、使用しているステンレスの材のグレードによっても異なるだろうが、スプーンでも口に入れると嫌な感じを受けることから電位差が生じて電流が流れやすい(イオン化して電荷を持っている)傾向はあるだろう。

`03/12追記:最近はビタークラフトが9層構造のものを出しているが、使ったことが無いのでその良さは分からない。取り敢えず自分が使っているレナウェアは18-8ステンレスと炭素綱の3重構造で、焼き物をやった後に水を入れて焦げを取る技が使えるし、長年使っていても変形していないからかなり優秀だと思う。この辺は、重構造の重さと蓄熱性、電磁調理器に使えるかどうかの違い、それから製造者側の技術的な問題と生産コストの問題だろう。わたしはちょっと重たいかも知れないが炭素綱の方が個人的には好きだ。


【多層鍋】:アルミのものと、ステンレス(上記の重構造のもの)のものがある。熱の伝導をよくして、少ない水分で調理するので、美味しさが逃げない他、必要以上に高い熱を使用しないので、ビタミンなどの栄養分を壊さない。


 その他にセラミックス製やガラス製(温度差で割れやすい)などいろいろある。が、サイト管理者がアウトドア系&人間がガサツなのもので丈夫なものでないと対応出来ないので取り上げておりません。でも、これらの材質は食品に対して安全性が高いしセラミックスは高い機能を持っているので期待出来るでしょう。

 また、フライパンなどのフッ素加工のものは、ナイフとかスプーンとか硬いもので傷をつけると、そこから体に悪いものが出てくると言われているので、上手に丁寧に扱わなければいけません。


【圧力鍋】ここには圧力鍋については取り上げていない。単に自分で使っていないのが理由です。勿論料理のレパートリーが増える場合には必要だけれど、取りあえずステンレスの厚手鍋で玄米も美味しく炊けているしOKなのです。また、圧力鍋で作ったものの出来具合には好きずきがありますしね。それに多層鍋やダッチ・オーヴンでも結構同じ様なことが出来ますから。

 玄米も圧力鍋で炊いたものは、どうもベタベタの腰砕けの感じが嬉しくないのだが、別ページに書いた様に富山の刀匠である稗田氏(お米も野菜もご自身で作って自給率の高い生活をしている)の炊き方は実に旨い! 下記の方法での玄米を炊くのには欲しいので、圧力鍋の良いのをと狙っているが、高いのでなかなか買えない内に月日が過ぎているのが現状。

 さて、下記に稗田氏の玄米関連の資料の中から、玄米の美味しい炊き方の部分を抜粋してみますので、是非やってみて下さい。抜粋だけでは解りにくいかも知れませんので補足しますと、まず圧力鍋の中にスッポリと入ってしまうステンレスの器(寸胴のもので、18-8など良い材質のもの)を用意します。それを稗田氏は中鍋と呼んでいます。ですから圧力鍋に水をコップ4〜5杯入れるというのは、圧力鍋と中鍋との関係によるでしょう。つまり炊きあがった時に空焚きにならない程度を入れると解釈すればよいと思います。

 稗田氏の炊いた玄米ご飯は、美味しく炊けた白米と同じようにプチッとして形が良く、そしてベタベタせずにしかも柔らかくとても美味しいんです。

稗田家の玄米の炊き方(原文のまま)

二層炊き
一、炊く前に水をきれいになるまで入れ代える
一、玄米を一晩水に浸ける
一、水加減は、玄米を均して四〜五mmほど入れる。(現在はワカメも入れている)
  塩小さじ一杯くらい。(玄米四合)
一、圧力鍋に水をコップ四〜五杯入れる。中鍋を入れて蓋ふたをする。
一、火をつけて沸とうしてきてシューという音がして吹き上げてきたら弱火にして四十分(四十〜六十分)炊く。
一、火をとめてそのまま蒸らすだけ。(ふたが手であけられるまで)


【チタンフライパン】:これは良さそう!チタン素材の可能性は凄い。チタンのフライパンの価格もかなり安くなってきて手に入れやすくなりました。チタンも色々な種類があり、其れによって機能が異なるが、通常のフライパンは純チタンのものが多いであろうと思います。
 また、発色加工された光触媒効果を持つ酸化チタン材は水を美味しくし、空気も綺麗になるらしい(が、活性酸素を発生させて殺菌したり、酸味などを分解しているそうなので、それが身体にどの様に影響するのかは良く解らない)。リンクページの、チタン野外料理セットのページにも少し書いてありますので、見てやって下さい(30cmの片手中華鍋の鉄とチタンとの材質の違いによる重量比などはこちらに書いてあります)。詳しくはチタン材発色加工製品のオーソリティの会社へのリンクも張ってあります。ここは家庭用のチタンの鍋やフライパン、マグカップなどを開発製造販売しており、アウトドア用のものは他社へOEM供給しています。この発色加工のチタンの効用は最新情報です。チタンの未来は明るいですね(此は`99年頃に書いたものなので、今はあらゆる方面で光触媒加工された酸化チタンが普及している。また純チタンの調理器具-フライパンも価格が下がり生協などでも販売しているのでかなり普及した)。

 自分たちは、沢登りに行く時に兎に角荷物を軽くしたいが為に使い始めたチタンの調理器具ですが、一般に広がって安く手に入れられる様になったのは大歓迎です。沢登り屋は、山にある山菜、キノコ、木の実、魚などの食べ物、そして水などが目の前に次々と現れるので、調理器と調味料は必須なのです。そして大人数の時には、大きな中華フライパンが役に立ちますから、このチタンのフライパンのリリースは朗報でしたね。

`03/12/30追記:
※発色加工(電圧を掛けて色をコントロール)されたチタンのカップは発色されていないものより水の味が円やかになる。が、水道水の塩素分などを抜いてくれる訳ではないので、口当たりが円やかになる分、カルキ臭さが目立つ。それにしてもこの数年で酸化チタンが普及していろいろな分野で実用化されましたね。当家にも光触媒加工の造花の鉢植えが玄関に彩りを加えていますしね。チタンのフライパンも生協などでも扱うくらい巷に知られてきたらしいです。でも、その特性を知らないで使っている人も多いみたいですね〜。兎に角、軽いことと、腐食に強いこと、非常にイオン化(酸化)し難いので調理したものを入れたままでよいのが便利でしょう。

【チタンフライパンとの使い分け】友人にも聞かれたので、簡単に説明させて頂きます。純チタンのフライパンは薄い為に蓄熱性はさほど良くないので、短時間に高温でサッと炒めるもの向き。当家のガスレンジはかなり強い火のものを用意しているので、これで結構行ける。そうでない場合には、昔から有る鉄の中華鍋が蓄熱性が高くて良いのかも知れません。でも、軽くてイオン化(錆びず)せず使いやすいのがチタンの特性。
※薄手の1枚ステンレスの調理器具をお使いになった人はご存じだが、水(お湯、汁)が入った喫水線がチリチリと温度が上がる、もしくは火が当たっているところだけ熱をより高く持つ。これはチタンの鍋/フライパンも同様なのだが、熱伝導が良くないので鉄みたいに全体に蓄熱しない為だ。だが、チタンは強度がある為に薄く作られているので、直ぐに火が通る。だからサッと炒めるものには向いている。が、火が当たるところ当たらないところの温度差はある。また薄いので大量に具材を入れる場合には温度が下がりやすいと感じている。
 だから、じっくり焼く肉などはダッチオーヴンのスキレットが輻射熱を使って調理できる(蓋も焼いて天火として使えるし)ために非常によいし、ステンレスの多重構造のフライパンもそれに準ずる。結局TPOで使い分けるのが良さそうですね。

 それからガスレンジの火力ですが、一般家庭用のものでも中華用に若干強い4000カロリー強程度のものが設定されているタイプだと、30cmのチタン中華鍋で大体のことは出来るのではないかと思います。でも、大人数用のチャーハンの場合、ご飯が温かくないとちょっと辛いかも知れません。でも、野菜炒めなどの火の通りやすいものならガスレンジの火力が一般的なものでも、よっぽど多くなければ、チタンフライパンは火が通りやすいですからサッサと炒めやすいと思いますね。ただ、具材への火の通り具合は差が出やすいので、しょっちゅう返すことを励行した方が良いように思えます。
 此の辺りは、火力と油の量、具材の投入前の温度とその質量によって一様では無いと思いますし、此の件はわたくし素人の経験ですから上手な人だったら条件が整わなくても旨いものが作れるのでしょう。
 でも、レンジの火力って大事ですよね。持っている山用のガスボンベコンロは、超5000カロリーの出力を持ったものなのですが、これで炒めるとやっぱり違いますね。なので、中華用の大きなガスコンロで火が3重に出る強力なものを欲しいと以前から思っていてリサイクル屋に出ないか待っているのですがなかなか見付かりません。
 プロパン用のものであれば、ガス屋さんに頼むと小型のボンベを分けて貰えますから、それを購入して持っているといいんです。ボンベは確か30度以上になるところには置かないでくれと書いてあったような気がしますから、普段は押入に仕舞っておけば良いしわたしもそうしています。また、なにか災害時にはこれが役に立つこともあるでしょう。ガスが無くなった場合には、ガス屋さんに頼めば充填して貰えます。
`03/3/19追記

 ホリエ製チタンフライパン。手前のものが今回リサイクル屋さんで見付けたものでナンと100円。焦げが付いていたが1回くらいしか使わなかった様子。使いにくかったのかな。
 わたしもフライパンとしては使う気にならなかったので、他の使用方法で重宝している---> 取っ手が付いたボウル

 

`04/4/26追記:何時も使っているのは、30cmの中華片手鍋のチタン版(沢登りで宴会をするために買ったモノがキッチンに居座ってしまった)だが、他にもチタンのフライパンは3タイプ持っている。それは別ページにも載せてあるので此処には載せないが、みなそれぞれ重宝している。
 が、中にはフライパンとしてではなく違う使い方で重宝しているタイプもある。チタンは結合が安定で非常に酸化しにくいので、金属としては台所での使用用途が広いからだ。なんて別に大層な内容でないのだけど、野菜の塩もみするときとか調味料を調合する時などがそうだ。また水を汲む時にも取っ手がついているので使い易い。よくボウルの代わりに使っているが、その取っ手が付いているのがミソである。。。
 って、どうでもいい内容なのだが、実は昨日、5年くらい前に別のページに書いたチタンフライパンのページに載せたホリエ製のチタンフライパンを、友人の奥さんが経営しているリサイクルショップで見付けたからだ。
 それも100円! 元は1万円くらいしたものがリサイクル屋さんでは此の値段。その友人の旦那の方は、これは自分が欲しかったと羨ましがる。そして更に嫁さんのところの従業員達はモノを見る目がないのが多いから、随分とお宝を捨てて処分してしまっているものも多いだろうなとも嘆く。自分は中古PCショップをやっているから隣のリサイクル屋の商品まではチェックしていないからなのだ。先年も、イタリアのラゴスティーナのステンレス製の圧力鍋が出て、知り合いが格安で奪っていってしまった事件もあった。
 奥さんには、「此チタン製だよ。売値は1万円弱だったと思う。」と言ったら、「どうせ中古だから、一律100円で良いの。」と言っていた。
 この友人のところのリサイクル屋も、商品にはあまり手を掛けずにざっとしか綺麗にしていない。で、安い。鍛冶屋のページに書いた別のもう一軒のリサイクル屋さんと合わせて、両方で良いものを見付けてはゲットしている。道具類は中古で充分なものもあるから上手く探せば少ない資金を有効活用出来るもんね。。。最近はリサイクル屋さんも潰れているところが多いみたいだけど、あまり手を掛けないでゴミだか分からないものと一緒にお宝が埋もれているところはそれなりに繁盛しているように思う。
 磨いたり手を掛けて修繕すればお宝に変身するものも多いし、昔に作られたものの方が製品の質が高いものがある場合がある。そういう良いものが消えて行ってしまうのは文化レベルや民度の問題であると思う。自分がインターネットで商売をやってみて日本人の流行廃りの波の大きさにはかなり驚く。店舗でも同じに流行にリンクして動向がハッキリしている。そしてその中で良いものも消えていくことがある。やっぱりおかしいぞ今の日本。


 さて、このページは`99年に、20年程前に聞いた話をざっとガサツにまとめたものだが、最近になってまた手を入れた。でもガサツには変わりはない。その`99年なんて頃、インターネット上では、今みたいに役に立つ情報はあまり多くなくて(結構有ったのかも知れないが検索エンジンのリストアップする時のアルゴリズムが未熟であったのかも知れず、検索リストに無駄な情報が多かった)、まだ発展途上であった。しかし、近年はジャンク情報も多いものの、商売ものは競争が厳しいので切磋琢磨されクオリティが上がっているものが多い。この所、ロッジのダチ・オーヴンや100円のフライパンを買っていて鋳物の調理器が増えているので検索してみると面白くて役に立つサイトがあることを改めて見付けた。
 鉄に関しては、別ページにて鍛冶屋関連のページを大量に書いてあるが、この鋳物の鉄も面白いものがある。

☆:下記のサイトには南部鉄について詳しい説明があり、また鉄鍋、鉄瓶についての運用の仕方も詳しい。やはり日本の製鉄技術には惹かれるものがある。
http://www.kougei.or.jp/crafts/0801/special/index.html
特集:南部鉄器

☆:こちらはフライパンから鍋など、南部鉄器のあらゆる製品を製造しているメーカのオフィシャルサイト
http://www.iwachu.co.jp/
南部鉄器の岩鋳へようこそ

☆:こちらは及甚という特注対応もする南部鉄器屋さんのオフィシャルサイト
http://www6.ocn.ne.jp/~oijin/

☆:調理器具の通信販売のサイトだが、かなり真面目なサイトで、“フライパンは鉄”、“鍋を選ぶ”など我々が鍋を選ぶ上で役に立つことが書かれている(わたしは電磁波障害の強い電磁調理器はお薦めしないので、電磁調理器に使えるかどうかは選定基準になるかどうかは疑問だが)。結構隅から隅まで読んでいると面白くて、例えば、“こだわり選定委員紹介→ちょっとくだらない日常の出来事です。→2価 3価鉄という単語の・・・回答これ”などはほのぼのとしながらも面白い。
 またこのサイトで取り扱いの“山田工業中華鍋”は何千回も打ち出して作った中華鍋ということで、この詳しいページを読んで(商品一覧→山田工業中華鍋:※フライパンのページにも載っているが【山田工業中華鍋】をクリックしないと詳しい説明が出てこない)、この打ち出し中華鍋をわたしも欲しくなった。チタンのフライパンは此は此で良くて、軽いのとイオン化しないので、作ったものをズーッと入れておけるのがよいが、蓄熱性と熱伝導性に関しては鉄に敵わないし、それに皿に手を掛けた此の打ち出しはもっと良いだろうからだ。
 このサイトは岩鋳の製品はもとより海外の製品も数多く扱っている。また岩鋳の製品で鉄鋳物のフライパンは各種あり、先に書いた100円ショップのものに似た形と大きさ(径が14cmと17cmのものがある)で質の良いものもある。勿論、24cm径などの大きいものもあり、同じ材の鋳物で出来た蓋も付くタイプがある。
http://www.kodawariyasan.com/index.htm
こだわりやさん.com

☆:こちらはキッチン用品屋さんのサイト。わたしがフランスの鋳物ホーロー鍋のル・クルーゼを買ったのは此処だったかな?ちょっと覚えていないが。
http://www.kitchen-b.com/
調理用品専門店キッチンブランチ

☆:いや違う。ル・クルーゼを買ったのはこちらだ。電話の雰囲気は今一だった(インターネットでも一度は電話をしてどんなところか確認してから買うんです)が、在庫がなかったものも手早く親切に手配してくれた。きっと疲れていたんだね。
http://www.rakuten.co.jp/chuboya/
厨房用品通販サイト【厨房屋】

☆:わたしがロッジダッチ・オーヴンを買ったのは此処。正規代理店と言うことで。。。届くのが早かった。
http://www.rakuten.co.jp/asses/469369/
【楽天市場】アシーズブリッジ:ロッジ(LODGE)

こちらもロッジダッチ・オーヴンを扱っていて上記の所より若干安い。またシーズニング済みのロジックタイプも扱っている。
http://www.outdoor-market.com/product/lodge/index.html
Outdoor-Market.com アウトドア通販ロッジダッチ・オーヴン

☆:こちらは100円ショップにあるフライパン(スキレット)を流行らせた人達の個人サイト。改めて見付けたら役に立つこと。面白いよねえ、こういうノリ。若い男性が多い様だけれど、そういう方々が小さな鉄の鋳物の調理器で美味しい簡単料理を作っているということも興味深い。彼らのレシピを見ていても、鋳物が素材でなかったら出来ない料理も多いしね。遊びででも良い素材の道具を使っていると、将来何かの時に他の道具を使った時に疑問を持ったり気づいたりして、道具(素材)によって結果が違うことが身体で分かるでしょ。そういう楽しいノリで(良い道具を愛着をもって大事にする)文化の底流が形作られていったら良いんだけどね。
http://www.eastvalleys.com/100suki/index.html
100スキ好きクラブ

☆:ロッジのダッチ・オーヴンのオーソリティの方のサイト。ダッチ・オーヴンを持っている方も、これから買おうと検討している方も役に立つでしょう。
http://www.uemura-clinic.com/dutchoven.htm
Dutchoven --- U-san's Black Pot

 同じ製品を扱っている販売者のサイトがあるが値段は微妙に違う。それぞれサービスも異なることであろうし、品揃えも体制も違うことだろう。場合によっては安いところが一概に良いとも言えないかもしれないから、もし購入される様な事があればよーく調べてご自身の要望にあっているかどうか検討してから、その上で直観を働かせて買おう。また、上記に関しては個人的に調べたものを転記しているだけなので、当方では責任を持てないから悪しからず。

 あと、余談だが、日本の製鉄の歴史に関しては我々が学校で教わっていたものではない説があるようだ。学校で教えている通説では、紀元前の弥生時代に朝鮮半島経由で鉄器が入ってきて、その後製鉄の技術と技術者が渡り、島根県など山陰で採れた良質の砂鉄を、粘土を材料とする高炉を作りタタラの技法によって製鉄したというものである(日本の砂鉄に合う製鉄技術に高められた)。
 ところが、岩手をはじめ東北地方では良質の磁鉄鉱が産出されるのであるが、中でも餅鉄(べいてつ)と呼ばれる含有物にリンや硫黄、チタンなどの製鉄を阻害する物質の率が非常に低く、またアルミニウムなどの含有率も少ないもので、その純度は殆ど人工物ではないかと言われるものが採れた。餅鉄は磁鉄鉱(Magnetite)の部類にはいるが、石でも割れ、また比較的低温で還元出来た為に高炉でなく、山の斜面から吹き下ろす風の力を借りて窪地においた炭を燃やして、細かくした餅鉄を溶解して還元することが出来たという。
 1977年には釜石の中学生が小型の炉で還元鉄を作る実験に成功していると言うから、高温の炉と、高い製鉄技術が無くとも、古代縄文時代には良質の鉄を作る手法と材があったということが証明された。これとはまた別の話であるが、鉄の融点は溶解温度の低い銑鉄で1200度位だそうだが、700度くらいで溶解させる手法が古代にはあったという。この低温での還元技術は日本だけではなくダマスカス綱(今のものではなく古代のもの)の精錬に於いても使われていたらしい。
 現在は、南部鉄でも材料は日本のものとはいかない様だが、この古代日本の技術の流れを汲むということは何か浪漫を感じさせる製品ではないか。


番外:私が使っている調理器具

 昔、デジカメなんて差して性能が良くなく高かった頃に、8mmビデオで撮影したものから静止画にしたものなので、画像が良くないですね。其れがアッという間に、デジカメの性能が上がり価格も買えるレベルに下がりました。

☆☆ Rena-Ware ☆☆ made in USA

 左側の大きい三つの鍋がわたしが使っているもの。あとはレナウェアセットのミニチュアです。右奥にあるのが比較用の携帯電話です。
 持っている三つは、2QT(2 liter)ソースパン二つと0.9QT(0.9 liter)のミルクパンだけ。このミルクパンはご飯1合でも美味しく炊ける。

 実際のセットの内容は、1.5QT小フライパン、2QTソースパン、3QTソースパン、大フライパン、ロースター(フライパン用の蓋を使えば大鍋になる)、ロースターカバー(フライパン用の蓋を使えば鍋になる)、キャセロール(インセットサーバー)、万能トレイ(ロースターを蒸し器にするときの中敷き)、片手ハンドルからなる。

 これで煮物、茹でもの、揚げ物、炒めもの、蒸しもの、ローストまでなんでも美味しくできます。というのはちょっと?で、炒めものだけは中華鍋の方が全然良いです。でも、ご飯を炊けばしゃりが立って美味しいご飯が炊けます。炊飯ジャーなんて目じゃありません。脂身のある肉、豚肉や鶏の手羽先などは、どんなものより美味しく焼けます(蓋をしたまま空炊きしてから、油を敷かず肉を置き、そのまま蓋をして焼きます。焼けると綺麗に剥がれます)。また調理後の処理も洗いやすく綺麗になります。強火で調理しないので、焦がし難く、また使い込むと焦げても取れ易くなります。

 蓋もドーム状で本体に当たるところは内側に少しくびれ、熱気を外に逃がさない設計です。ただ乗せるだけの蓋ではありません。また蓋の取っ手もアール状に凹んだ角形なので、箸なども置けます。そして、蓋を仰向けにして調理台の上においても、天辺の取っ手が角形なので転がることを防いでいます。本体の取っ手が両手式なのは子供たちがぶつかったりしてひっくり返さないようにして有るためです。そして一応片手のハンドルアタッチメントも付いています。
 取っ手以外は全部ライフタイムギャランティが付いていました。でも、日本支社は撤退してしまいましたので、本社と直接交渉しなければいけないでしょう。でも、日本でも10年くらい前までは代理店が売っていたけれど、今はどうなちゃったのかなあ。Webで検索してもヒットしないのです。メーカ名はレナウェアといいます。どなたかご存知ありませんか。因みにレナウェアは他社製品にあるマルチ商法ではなかったので日本では売れなかったのでしょう。製品は当時のアムウェイなどと比べると数段もクオリティが高かったのですが。
 ありました。アメリカ本社は組織変更があったようですね。Rena Ware International になって、ディストリビュータではなくカスタマーサービスセンタが世界の数カ所にあります。日本に一番近いのは香港でした。でも、Webサイトでのサポートはしていないようなので残念。
 調べたら最近まで神戸の会社が輸入していたみたいですが、今は輸入していないそうです。ただ、取っ手などパーツのアフターケアだけはして頂いているとのこと、素晴らしいことです。当サイトに連絡先を載せる許可を頂いていないので、連絡先が必要な方はメイルを頂ければお教えします。出来れば今のうちに取っ手や電気鍋用のサーモプラグなど手に入れておいた方がよいと思います。

 この手のものは後発のアムウェイとか幾つもありましたが、レナウェアの気品有る美しいデザイン、手の込んだ造りはピカイチでした。二十数年経ってもまだ惚れています。本当に良いものは長く大事に使えますね。わたしの周りはたくさんの人が使っています。わたしが売ったのもあるのですが (^-^;; 、そうではなく偶然持っていた人もいます。

 こんなもの(当時は高かったのですよ)を買う人で大事に使っている人は、みな普通の人とはちょっと変わった価値観を持っている人達です。お金持ちだからどうこうは関係ありません。お金があっても、価値観の違う人はこういう製品を買いません。お金がなくても、買う人は沢山います。その方々の皆さんが持っている共通点は、素直な気持ちです。わたしはレナウェアも大好きですが、レナウェアを使っている人も大好きです。

追記・上記の神戸の会社について:井村商事株式会社レナウェア販売(078-392-0590)は、大手デパートなどで販売しているステンレス多層鍋ビタークラフトの輸入元。レナウェアは、レナウエア日本支社が撤退した後に、輸入販売を行っていた。現在レナウェア関連では、保守部品と、一番小さいミルクパンのみを扱っている。2001/5/4 記

※先日、このサイトをご覧になった九州の方から連絡を頂いた。上記の連絡先に電話を入れたら、もう既に部品の扱いを終了しているとの事。思い出してみれば、昨年の秋に、井村商事さんから、「在庫限りで、取り扱いを終了」の旨のお手紙を頂戴していた。そういう訳で、取っ手などの部品が欲しい方は、アメリカのレナウェア本社にアクセスするしかないことになった。本体は、ライフタイムギャランティが付いているので、アメリカ本社(香港のサービスセンタもサイトから消えていた)で保証してくれるのではないだろうか。でも、取っ手には元よりギャランティは付いていないので、有償になるであろう。また、先日、アメリカのサイトを覗いたら、取っ手の形が変わっていた。取り急ぎ現状は以上である事、報告申し上げる。2003/3/2記


`03/12追記:最近はキッチンも綺麗に片づけて使いやすくなった。
 独り者のわりには道具が多い。って、道具から入るタイプなのが丸出し。。。(^-^;; 右の鍋置き棚(キャスター付き)は500円、それから中央の金属のラックは300円位でリサイクル屋から買ってきた。それを綺麗に磨いたり錆びていたボルトを交換して、キャスターも全方向に移動出来るものに交換したりして使っている。因みに、この鍋置き棚は、天然木と大きなシールで謳われていた。鉄のメッシュのフレームと天然木の棚、底板、天板の為に結構重たい。この質感のある棚が500円だったら随分とお買い得でしょ。
 貧乏でお金が底をついてあたふたしているんだけど、人のご縁やモノの流れなどがシンクロして無駄な出費もなく楽しく過ごせることが多いことをこのところ強く感じる。賃金労働をしていないし、このところ商売は左前で殆どお金が入ってこないし、貯金は使い果たしたのに気持ちは晴れやか。殆ど開き直り状態。でも、なんとか食えるだけはさせて貰えるみたい。って、普通の人は食うのに困る程金無いのに料理道具買ったりはしねえわな....
 やっぱり頭おかしいかも。。。

 さて、この鍋置き棚は、メチャ重たいロッヂのダッチ・オーブンの為に用意した。スキレットとかコンボクッカーは日常で使っている為、この重たい道具をサッと取り出せないと不便この上ないからだ。あとは、チタンのものとステンレスの多層構造の鍋をよく使う。中にはテフロン加工のフライパンがあるが、これは油ものなどを味付けもせずサッと炒める下処理の時にだけ使う。使用後にティッシュやキッチンペーパーで油を拭くだけで済むためテフロンのものはらくちん。出来るだけ油分は下水に流したくないし、海外の森林資源の無駄遣いはしたくないし、、、って悩ましい事は沢山あるけど。
 その他、活躍しているのはスミフロン加工(テフロン加工と同様のもの)された飯盒だ。飯盒を台所に見付けた人は、流石アウトドア系の貧乏人独身者と得心するらしいが、実はこの飯盒、深さがある為に、麺類を一人二人分程度の量を茹でるのに熱が回って使いやすい。またアルミの地肌が出ていないし、汚れも取れやすいので重宝している。これで幾つ目だろうか、かなりの数を使っているが(うっかり忘れて空焚きしてしまってダメにしている)、たしかもう生産中止のはず。あと一つはストックしてあるのだが、自分は結構便利しているので無くなると困る一品だ。
 ってな訳で、当家ではアルミの鍋、薬缶類は使っていない。また電子レンジも栄養素が壊れる(二回掛けたら不味くなって食えなくなるのがその証拠)ので排除。また電磁的に熱を発生させるレンジも電磁波障害の影響を感じる為に使わない。やっぱり、火が良いでしょう。

 独り者には贅沢な台所。左の方に見える機械は、水にプラスとマイナスに波形と周波数をもって高電圧を掛け、酸化還元電圧の低い水にするエレクトロンチャージャー。後ろに90リットルくらいの水槽がある。







 反対側の宴会スペース。長火鉢もあるので、寒い冬には炭を熾して此処でチビチビとやる。年明けには、庭に石窯を作るので本格的にピザやパンも焼ける。ダッチ・オーブンも入る大きさのもので連続燃焼タイプを作るから、石窯パーティが可能になる。腕もない癖に究極の料理道具を設置か?
 でも、腕が良くなくても道具が良いと、かなり旨いものが食えるのも事実。石窯作りの材料は格安かタダで手に入る予定。石窯作りは専門家の友人が居るので腰を低くしてご指導願う事になっているし、薪は山の手入れを手伝えばタダで手にはいるところがある。万が一震災などで電気が止まっても旨いものが食える状況を作っておくのが目標。石窯はその後、着々と製作中。きっと旨いものが食えるだろう。

 二階の窓から西南方面を観た景色。山稜の中央右が丹沢山塊の主峰蛭が岳。もっと山奥に暮らしたいのだが、なかなか実現出来ないで居るため、この景色だけ眺めて満足している。
 住宅街とは言え、普通の人には家の周りの景色はかなりインパクトがある。もとは別荘地のために地区全体が広々している上、高台の斜面なので景色がよい。その上、当家の西側と南側の敷地がなにも建っておらず、また北側が道路の為に圧迫感がない。
 ただ、鉄骨の家なので、磁性が強く体の調子が悪い。このロケーションとのバランスで住むことを選択しているが、ここの家賃がなければ
生活は楽なんだけどねえ。


鍋でご飯を炊く男:ステンレス多層鍋を使いこなせ(栄養を壊さない逃がさない健康調理法)

・料理を美味しくする調理器具、不味くする調理機器具

私の使っているステンレス鍋製品例:レナウェア(20年前のカタログより)

サバイバルお箸セット & チタン製野外調理 セット:(発色加工チタン材は、水を美味しく、空気も綺麗に、体調も整える?)