言葉は無くならない

先日、朝のFMでパーソナリティが「情けは人のためならず」を「情けは人のためにならず」 と言い間違えていた。「情けは人のためならず、という言葉を、情けをかけることは相手のためにならない、という意味だと思っている人が多い」という文部科学省だかの調べを伝えたニュースで、である。案の定、クレームの電話が殺到したようだ。パーソナリティは二日に渡って間違いを詫び、訂正し、しかし挙げ句の果てにこう言った。
「言葉は時代の流れにつれて変わるものですから」
冗談じゃないと思いましたね。言葉が時代の流れにつれて変わるなんてバカな話があるか。
言葉は、時代の流れにつれて意味や用法が増えることはあっても、変わることはないのである。増えるに従って、滅多に使われなくなる言葉や、一般に意味を誤解されるものはあっても、それは言葉が無くなったわけではないのである。

ところで「情けは人のためならず」のほんとうの意味は? 分からない人は調べておきましょう。



昔、書いた小説です。

「かたつむり」
「三瀬川索道」
「ハイドパークのシマリスくん」
「寿オンライン」

「かたつむり」「三瀬川索道」を読むには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
ダウンロードしてからお読み下さい。

おすすめのリンク

更新日 2001/06/18 無断転載を禁ず by