08.10.13更新

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生い立ち
生後半年くらい
1956年9月20日、東京山の手の国家公務員の長女として生まれる。3才くらいまでの私は、陽気で人なつこい、とても愛嬌のある子供だったらしい。当時の写真はどれもうれしそうにニコニコ笑っている。一生分の愛嬌をこのころ使い果たしてしまったらしい。5才でオルガン、6才でピアノを始める。初めて弾いた曲集は「たなかすみこ」さん著の「いろおんぷ」。一挙に音楽の楽しさに目覚め、将来の夢はピアニストに決定。小・中学校を通して、クラスの音楽の時間や合唱部、PTAコーラスなどの伴奏を一手に引き受ける。合唱コンクールや音楽祭などにもよく伴奏者として参加したが、入賞経験は一度もない。小学校高学年よりヴァイオリンも始め、最初の2〜3年めきめき上達したものの、途中からついたエライ先生の厳格なレッスンになじめず、鈴木バイオリン教本の10〜11巻あたりで撤退。

中学3年の頃
中学では合唱部の伴奏のほか、短期間だがブラス・バンド部にも所属、あやしげなフルート奏者でもあった。高校は都立芸術高校音楽科ピアノ専攻に入学。音楽科は一学年合わせて45人しかいなかったため、3年間同じ顔ぶれで過ごす。私の学年はたまたま全員女子で、ほとんど開放的な女子校のノリであった。個性が強いが抜群に面白い友人達に囲まれて、自由気ままな楽しい高校生活を送る。宿題でモーツアルトのコンチェルトのカデンツを何気なく作ったら先生から絶賛され、気をよくして作曲に興味を持ち始める。文化祭で影絵ミュージカル「クリスマス・キャロル」の作曲を担当。ピアノは相変わらず大好きだが、徐々に西洋の名作だけでなく自作を弾きたいという思いが強くなり、ついに本格的な作曲の勉強を開始する。高校をピアノ科のまま卒業後、一年間作曲の勉強に没頭する。

大学4年の頃
1976年、一浪で東京芸術大学作曲科に入学。1〜2年次はクラシック・サクソフォーンの典雅な音色に夢中になり、サクソフォン・ソナタ、サクソフォン・カルテットなどを立て続けに書く。3年からはオーケストラに熱中。文化祭で自作オケを発表するなど、それなりに張り切った大学生活を送る。4年次のオーケストラ作品試演会では「管弦楽のための一章」が、芸大卒業記念演奏会では管弦楽曲「壺天」が、作曲科首席卒業作品として芸大管弦楽研究部により初演される。大学院は週に一度くらいしか行かず、その変わり3年も('80〜82年)在籍して終了。
このころ日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽曲の部)入選。院に在籍中、混声合唱組曲「方舟」、全日本吹奏楽連盟課題曲「序奏とアレグロ」を作曲してプロ・デビュー。そのままフリー作曲家の道を歩み始める。    
木下牧子公式プロフィール
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 1956年東京生まれ。都立芸術高校ピアノ科卒業。東京芸術大学作曲科卒業、同大学院終了。在学中、作曲を石桁真礼生、黛敏郎、浦田健次郎、丸田昭三の各氏に、ピアノを岩崎操氏に師事。芸大卒業記念演奏会において、管弦楽曲「壺天」が作曲科首席卒業作品として演奏される。管弦楽のための「幻想曲」で第51回日本音楽コンクール作曲(管弦楽曲)部門入選。管弦楽のための「オーラ」で第9回日本交響楽振興財団作曲賞入選。'03年オペラ「不思議の国のアリス」(モーツアルト劇場創立20周年委嘱作品)初演で三菱信託芸術文化財団奨励賞受賞。'05年同オペラ全面改訂版初演は各界から絶賛を博し、主宰・モーツアルト劇場がエクソンモービル音楽賞受賞。
 上記のほか特に合唱では難易度の高い大編成作品からアカペラ作品まで幅広く高い評価を得ているほか、歌曲の分野でも多数の出版作品があり、奏楽堂日本歌曲コンクール審査員を務める。最近は室内楽、吹奏楽の委嘱も相次いで、活動の幅を大きく広げている。
 出版は約80冊、CDも「ふるえる月」(室内楽/ALM RECORDS)、「邪宗門秘曲」(合唱&管弦楽/fontec)、「祝福」(アカペラ合唱/ビクターエンタテインメント)、「ファンタジア」(女声合唱/Giovanni Records)、「へびとりのうた」(歌曲/fontec)、「C.ロセッティの4つの歌」(歌曲/日本伝統文化振興財団)他多数。現在、日本現代音楽協会会員。 
木下牧子公式サイト http://www.makiko-k.com

主要作品 
・オペラ「不思議の国のアリス」(委嘱=モーツアルト劇場)
・管弦楽曲「消えていくオブジェ」(東京現代音楽祭において、東京フィルハーモニー交響楽団初演)
・管弦楽のための「夜の淵」(日本現代音楽協会オーケストラの夕べにおいて、東京交響楽団初演)
・管弦楽曲「壺天」(芸大作曲科首席卒業作品。東京芸大新卒業生演奏会において、芸大管弦楽研究部初演)
・混声合唱と管弦楽のための「原体剣舞連」(委嘱=大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団)
・混声合唱と管弦楽のための組曲「四万十川」委嘱=高知県・組曲「四万十川」を作る会)
・吹奏楽曲「パルセイション」委嘱=全日本吹奏楽連盟・06年コンクール課題曲)
・吹奏楽曲「ゴシック」委嘱=秋田県・大曲吹奏楽団)
・吹奏楽曲「サイバートリップ」委嘱=日本作曲家協議会)
・弦楽オーケストラのための「シンフォニエッタ」
・Perc.ソロ+アンサンブルのための「打楽器コンチェルト」
・Perc.アンサンブル「ふるえる月」
・Cl.Vn.Pfのための「ねじれていく風景」委嘱=柴田美穂・ピアニスト)
・「ヴォカリーズ」Sop,Hp,Vib,Vcのための委嘱=佐竹由美・声楽家)
・Pf.のための「9つのプレリュード」、連弾曲集「やわらかな雨」委嘱=カワイ出版)
・混声合唱組曲「方舟」・「ティオの夜の旅」委嘱=東京外国語大学混声合唱団コール・ソレイユ)
・女声合唱とPercのための「BLUE」委嘱=栗友会)
・歌曲集「秋の瞳」「黒田三郎の詩による三つの歌」他 多数。
           

木下牧子略歴

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 東京生まれ。東京芸術大学作曲科卒業、同大学院修了。芸大卒業記念演奏会で管弦楽曲「壺天」が作曲科首席卒業作品として演奏される。管弦楽のための「幻想曲」で第51回日本音楽コンクール作曲(管弦楽曲)部門入選。管弦楽のための「オーラ」で第9回日本交響楽振興財団作曲賞入選。'03年オペラ「不思議の国のアリス」(モーツアルト劇場創立20周年委嘱作品)初演で三菱信託芸術文化財団奨励賞受賞。'05年同オペラ全面改訂版初演は各界から絶賛を博し、主宰・モーツアルト劇場がエクソンモービル音楽賞受賞。
 上記のほか管弦楽のための「夜の淵」、弦楽オーケストラのための「シンフォニエッタ」、打楽器コンチェルト、吹奏楽曲「序奏とアレグロ」、混声合唱と管弦楽のための「原体剣舞連」、混声合唱組曲「ティオの夜の旅」など。特に合唱では難易度の高い大編成からアカペラまで幅広く高い評価を得ているほか、歌曲でも多数の出版作品があり奏楽堂日本歌曲コンクール審査員を務める。最近は室内楽、吹奏楽の委嘱も相次いで活動の幅を大きく広げている。
 出版は約80冊、CDも「ふるえる月」(室内楽/ALM RECORDS)、「邪宗門秘曲」(合唱&管弦楽/fontec)、「ファンタジア」(合唱/Giovanni Records)、「へびとりのうた」(歌曲/fontec)、「C.ロセッティの4つの歌」(歌曲/日本伝統文化振興財団)他多数。'08年春には「図解雑学 よくわかる楽典」(ナツメ社)の監修も務めた。現在、日本現代音楽協会会員。木下牧子公式サイト http://www.makiko-k.com

主な演奏会
1999年4月1日(木)  銀座王子ホール
木下牧子作品展「歌曲の夕べ」         

出演  豊田喜代美(Sop)、三原剛(Bar)、木下牧子(Pf)

曲目 ・歌曲集「晩夏」より
     手/もうだれもいないのに/晩夏/九月には/車窓
   ・歌曲集「愛する歌」より
     誰かがちいさなベルをおす/ロマンチストの豚/雪の街/さびしいカシの木
   ・涅槃
   ・抒情小曲集より
     うぐいす/ほんとにきれい/ねこぜんまい/夕顔/月の角笛/秋
   ・黒田三郎の詩による三つの歌
     もはやそれ以上/ある日ある時/ビヤホールで   
   ・歌曲集「秋の瞳」より
     秋のかなしみ/竜舌蘭/黎明/不思議をおもう/空が凝視ている
         

      

2001年3月31日(土) 紀尾井ホール
木下牧子作品展2「合唱の世界」        

指揮  当間修一
合唱  大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
管弦楽 シンフォニア・コレギウム大阪

曲目 ・「ELEGIA」全曲
     ELEGIA/奇妙な肖像/春のガラス/秋のスピイド/ソルシコス的夜
   ・2つの無伴奏女声合唱曲(初演) 
出版時に「春二題」に改題
     あけぼの/春は来ぬ
   ・仏の見たる幻想の世界(無伴奏二重混声合唱曲 改訂初演)
   ・合唱と管弦楽のための「虚無の未来へ」(初演)
     卵のかげ/青い太陽/暗号/石の思想
   ・邪宗門秘曲(管弦楽伴奏版初演)
   ・鴎(管弦楽伴奏版初演)
        

       
2002年5月4日(土) トッパンホール
木下牧子HP開設2周年サンクス・コンサート
写真館入り口

出演 大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団(指揮 当間修一)、
   佐竹由美(Sop)、
辻秀幸(Ten)、白石光隆(Pfソロ)、
   木下牧子(トーク&Pf)

曲目 ・木下牧子無伴奏女声合唱作品集より
    めばえ/棗のうた/グリンピースのうた/「春二題」
   ・「へびとりのうた」全曲
   ・歌曲集「六つの浪漫」より
    風をみたひと/夢/風が風を/ほのかにひとつ
  
 ・「9つのプレリュード」より
    I・III・VIII・IX
   ・木下牧子無伴奏女声合唱作品集より
  
  祝福/夢みたものは/春のガラス/いっしょに/44わのべにすずめ
       

      
2003年11月29日・30日 東京芸術劇場中ホール
オペラ「不思議の国のアリス」       
(台本 高橋英郎、木下牧子 / 作曲 木下牧子)
写真館入り口

総監督  高橋英郎
演出   鵜山 仁    美術 倉本政典   
照明   井口 眞    衣装 伊藤早苗   舞台監督 北村雅則
指揮   大井剛史    管弦楽  アンサンブル・オブ・トウキョウ

アリス  鵜木絵里 赤星啓子    姉・ユリ 柏原奈穂 平井香織
白うさぎ 品田昭子 加藤千春    笑い猫  松井康司 星野 淳
ドードー 今尾 滋 藤岡弦太    公爵夫人 高橋照美 岩井理花
女王   小畑朱実         ジャック 小貫岩夫 布施雅也
帽子屋  吉田伸昭 君島宏昭    王様   黒木 純 村林徹也
けし1  松本和子 飯尾玲子    けし2  菅原章代 中村しのぶ
庭師ほか 初谷敬史 須山智文 

客人他  柏原美緒 齋藤理都 元村亜美 
     小阪亜矢子 柴田真由美 田中樹里
兵士他  武吉史雄 藤丸崇浩 宮本史利 
     金沢 平 大畑理博 山田大智   
           

    
2005年9月28日・29日 めぐろパーシモン大ホール
オペラ「不思議の国のアリス」改訂初演
(台本 高橋英郎、木下牧子 / 作曲 木下牧子)

総監督  高橋英郎
演出   鵜山 仁    美術 倉本政典   
照明   井口 眞    衣装 伊藤早苗   舞台監督 北村雅則
指揮   大井剛史    
管弦楽  アンサンブル・オブ・トウキョウ

アリス  鵜木絵里 赤星啓子    姉・ユリ 柏原奈穂 平井香織
白うさぎ 品田昭子 加藤千春    笑い猫  松井康司 宮本益光
ドードー 今尾 滋 金沢 平     公爵夫人 高橋照美 菊地美奈
女王   岩森美里         ジャック 小貫岩夫 布施雅也
帽子屋  吉田伸昭 蔵田雅之    王様   黒木 純
けし1  飯尾玲子         けし2  菅原章代
庭師ほか 初谷敬史 須山智文 

客人他  岩下晶子 澤江衣里 三原美穂 
     遠藤亜希子 中川遊子 谷地畝晶子
兵士他  田中 研 鏡 貴之 栗原光太郎 
     中村隆太 山田充人 岡 昭宏 
       

     

2008年9月26日(金) 津田ホール
木下牧子作品展3「室内楽の夜」        

・ピアノ組曲「夢の回路」  
       
Pf.柴田美穂
・Sopと室内楽のための「ヴォカリーズ」 
       Sop.佐竹由美 Hp.早川りさこ Perc.竹島悟史
 Vc.銅銀久弥
・Cl.Vn.Pf.のための「ねじれていく風景」
       Cl.武田忠善 Vn.瀬川光子 Pf.柴田美穂
・Fl.とPerc.のための「夜はすべてのガラスである」
       Fl.間部令子 Perc.村居 勲
・「ふるえる月」
       Vib.西久保友広 横田大司 小林巨明 Mar.村居 勲
・打楽器コンチェルト
       Perc.solo 菅原 淳
       Perc.ensemble 西久保友広 横田大司 村居 勲 小林巨明