2022.06.03
『ダークサイドミステリー:謎の無人島 鳥島サバイバル』
・・・鳥島には遭難した船舶が黒潮の気まぐれで辿り着くことが多かった。江戸時代に多くの記録が残っている。海底火山の頂上が島になっていて、有毒ガスが出ていて、水も動植物も居ない。アホウドリの繁殖地になっている。ここで19年間生き延びた人たちが居た。火打石で火を起こし、絶やさないようにした。壊れた漂着船の破片を集めて桶を沢山作り、雨水を保存していた。帆から糸を作り釣り具を作った。しかし、脚気と壊血病で死ぬ人が多い。漂着したモミ米から岩の隙間で赤米を育てた。
・・・伊勢神宮のお札で毎日祈った。計画を立てる、仲間を励ます、左太夫というリーダーが居た。しかし、自殺者も出た。リーダーが死に、5人残った。更に3人となり人間関係が悪化した。利己的になった。ある日新たな漂着者17名が現れた。彼らの乗っていた小舟を修理して、無事帰国した。道具類や記録は洞窟に残されていた。次の漂着者はそれを利用して生き延びたという。何よりも記録は「希望」を与えるものだったのである。
・・・明治時代、鳥島は移住者が入り港が整備されたが、大噴火が起こって絶滅し、以後アホウドリ繁殖地として立ち入りが禁止されている。

  <目次へ>       <一つ前へ>     <次へ>