2024.08.31
8月17日 NHKスペシャル 一億特攻 への道 隊員4000人 生と死の記録。
米軍機からの映像から隊員を特定したり、特攻隊員の出身地を地図上にプロットしたり、時期的にフィリピン戦後と沖縄戦でピークがあることとか、海軍司令部の考え方とかも交えながら、90歳前後となる関係者の証言を集めて構成していて、貴重な記録である。特攻は日本国民にとっての最後の「希望」であった。これを続けていさえすれば何とかなるかもしれない、という。それを与えるために海軍は特攻を継続していた。地元の人たちも、そして本人たちもそれを信じていた。人間というのは、社会的動物だから、自らの存在理由を社会への貢献に見出す。これは素晴らしいことであるが、他方で、その具体的な認識がずれてしまうと、とんでもない不幸となる。特攻は麻薬のようなものだった。現実のデータを見つけさえすれば無謀であることは明らかだったのに、冷静に判断することはできなかった。敗戦への恐怖、最後は敗戦は認めても、最後の一撃で有利な条件を得ようとした。ところで、オリンピックから帰って、平和の意味を考える為に知覧特攻平和会館に行きたいと言った早田ひなはどういう気持ちで発言したのだろうか?
デイリー新潮の記事によれば、