2018.03.19
      一日中雨。テレビを点けたら、宝塚劇場の『神々の土地』〜ロマノフたちの黄昏〜をやっていて、ついつい魅入ってしまった。群舞が凄い。それぞれがそれぞれに踊ったり演技をしながら雑踏を生き生きと表現している。物語はロマノフ朝の最後、つまりロシア革命であるが、劇の焦点は皇帝の息子を救って王妃に取り入ったラスプーチンによって混乱していく政治とそれを改革しようとする貴族達であり、主人公は近衛兵の指揮官であり、その思慕の対象たるロマノフ家の親戚、更にはニコライ皇帝の娘がからむ。ラスプーチンは殺されたが、貴族達のクーデターは皇帝の娘の密告で失敗し、その間にボルシェヴィキによる革命が起きて、貴族達は逃亡し、残ったロマノフ王朝の人達は殺された。それぞれの正義が雄弁に叫ばれて、その根拠が崩れていく。。。正に歴史である。去年の夏の公演の録画らしい。
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