2016.04.22

夕方「さちこのゆるクラコンサート vol.12」を聴きに出かけた。JRで海田市まで行って、安芸区民文化センターである。1階のホールは別の公演だったので間違えたかと思ったが、2階のスタジオであった。客は少ない。

      今回は広響の山根啓太郎さんというヴァイオリニストを招いてのピアノトリオである。最初に肩慣らしで「愛の挨拶」をやってから、「メントリ」である。素晴らしい出来栄えであった。本当に名曲だなあ、と思った。この間フルートでやった時にはピアノがフルートとチェロの間を取り持って苦労している感じがしたのだが、今回は息もぴったり合って、自分の演奏に集中しているように見えた。

      後半は小品集。フォーレの「エレジー」「夢のあとに」がチェロ+ピアノ、ハルヴォルセンという人の「ヘンデルのパッサカリアに基づく変奏曲」がヴァイオリンとチェロ。これは難しそう。マスネの「タイスの瞑想曲」がヴァイオリンとピアノ、あとはトリオでシューベルトの「アヴェマリア」(これは編曲がとても秀逸で演奏も素晴らしかった)、クライスラーの「愛の喜び」、葉加瀬太郎の「情熱大陸」、モンティの「チャールダーシュ」、アンコールはテレビ番組のテーマなのだが想いだせない。いずれも感動的な演奏で充実したひとときであった。山根さんは演奏が巧いだけでなくとても楽しい人柄である。

      しばし中島みゆきから解放されて気分がリフレッシュした。

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