2024.10.11
東区民会館で、フルート四重奏の演奏会を聴いた。コナ・マーゼル(Kona Madur: dの表記はアイスランド語独特でこれとは違う)というのはアイスランド語で女男という意味らしい。広島の二人、五十川佳子と根石照久、大阪の二人、坂田愛夏と森香緒里がメンバー。坂田愛夏さんのピッコロは非常に安定していて素晴らしい。森華緒里さんのバスも一味抜けている。重いので、腰ベルトに支柱を刺して支えていた。
プログラムは、フィガロの結婚序曲(根石編曲):モーツァルトらしくてよい、ベルトミューの「踊る小組曲」:すっきり、「ヴォカリーズ」をアルト2本とバス2本に編曲したもの:メリハリが無くてイマイチかな?難しい、シェラザードより「若い王子と王女」:これは良かった、福田洋介の「蒼い風」:一番良かった、和音が動いて行ってどこかに連れていかれる感じ、八木澤教司の「テルミニ」:八木澤らしい、D.ドルフのオペラ「ラ・ボエーム」より「ムゼッタのアリア」:ジャズ風のアレンジで面白い、ピッコロが冴えていた、G.ショッカーのフルート四重奏曲の一番:これもピッコロが冴えていた、フルートとの持ち替えが忙しい。アンコールは「Twilight」という美しい曲。
フレーズ間でもう少し強弱のメリハリを付けると感動的になるんだろうなあ、という感じがしたところもあったが、考えてみると、これだけ多彩な曲をこなして聴衆を飽きさせないということ自体、やはりプロフェッショナルと言えるのだろう。音も綺麗である。客が3-40人程度というのはちょっと残念であったが、まだ知名度が無いので仕方ないかもしれない。今後に期待!