1月20日(月):
 夕方、煌 vol.15 に行ってきた。今回はN響の神田寛明さんがゲストである。

最初にフルート4重奏で、島田尚美作曲『紬』。複雑な和声とリズムで、面白かったが疲れた。

次はフルート5重奏で、L.ロレンツォ『5本のフルートのための「シンフォニエッタ」作品75』でこれは起伏もあって聞きやすかった。

前半残りは神田寛明さんのミニリサイタル。

ピアノ伴奏でH.シュテックメスト『「歌の翼」による幻想曲』:模範的な演奏という感じ。音の消え具合が美しいなあ、と思った。

P.ゴーベール『ノチュルヌとアレグロ・スケルツァンド』:演奏技術が冴える。

A.B.フェルステナウ『24の練習曲 作品125「音の花束」より第4番』:ダイナミックで素晴らしい演奏。

N.パガニーニ『カプリス第24番』:ヴァイオリンの超絶技巧曲をフルートで演奏するとは、びっくりである。重音奏法には特に驚いた。低音を持続させながら、メロディーを奏でる。それも実に自然に!。

T.ベーム『グランドポロネーズ作品16』:これも驚嘆すべき技巧曲で興奮させる。タンギングの技術が凄い。こういうのを平然と吹くのだから、まあ流石にN響の首席である。

フルートはいつもの黒檀製である。高い音がうまく抑制されている感じである。

何人かの聴衆はこの前半で帰ってしまったのだが、後半は全員+神田さんで E.グリーグ『ペール・ギュント組曲 N0.1 op.46』。とてもよかった。アンコールはいつもの『星条旗よ永遠なれ』で景気よく終わった。

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