2018.08.26
『滝沢秀明の火山探検紀行:巨大カルデラの謎に迫る』

      鹿児島の南方の海を形成している鬼界カルデラは7,300年前の大噴火の跡である。噴火で南九州の縄文文化が壊滅した。火山灰は東北の方まで飛んでいて7cm位積もっている。最近神戸大学を中心としたチームの調査で、鬼界カルデラの海底溶岩ドームの岩が採取されて、それがマントルから新しく上昇した溶岩であることが確定したらしい。これだけ急激にドームが出来たということは、また大噴火が起きるかもしれないということである。火山灰というのは文明世界では厄介なもので、高圧送電線の碍子に降り積もると絶縁を破壊するから、西日本一帯の送電線がやられてしまうらしい。だから、鹿児島では対策がしてあるそうである。

 
<目次へ>  <一つ前へ>    <次へ>