今日は夕方平和公園の国際ホールで付属中高校の管弦楽演奏会である。3時半頃のバスで出かけた。台風11号の雨はそれほどでもないが、多少風がある。開場の少し前だったのでかなり並んでいて、悪天候というのに一階席はほぼ満席だった。家族連れが多い。

      今回のコンマスは可愛くて小太りでちょっと気取っている。最初のチューニングは何とも不安定だったので不安になった。校歌とファウストからの曲は威勢が良かったが、オズの魔法使いあたりからやや細かい乱れが目立った。映画「リトル・マーメイド」からの編曲はまあまあ楽しかった。今回はパーカッションが目立つ。やたらと元気で目立ちすぎるくらいである。

      第2部として、今回新しい試みとしてパート毎の室内楽をやった。チャイコフスキーの弦楽セレナーデはとても有名な曲で、まあ弦楽合奏の試金石みたいなものであるが、あまり出来は良くなかった。中1〜高2までの人達だしこれだけの人数(45人)だとまあ仕方ないだろう。

      管楽器グループはライニキーという人のセドナ組曲をやった。インディアンの聖地の自然を歌った曲である。これはまとまっていた。

      最後にパーカッション5人で「情熱大陸」のテーマをやった。このアレンジは結構良い。曲の面白さが良く判る。葉加瀬太郎のヴァイオリンよりましである。

      第3部はグラズノフの交響曲6番である。これは最初のチューニングからして集中力が感じられたが、その予想通り立派な演奏であった。相当な精力を注いで練習したに違いない。僕は初めて聴く曲だったが、とても迫力があって40分間ずっと惹きつけられた。

      アンコールは2曲。リトル・マーメイドの別バージョン。演出もあって楽しかった。帰りもバスである。まだ大した風雨ではなくてよかった。

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