2025.05.30
NHKBS「世界のドキュメンタリー」でアメリカ福音派の話を観た。前編である。聖書黙示録のハルマゲドンが実現して自分たちだけが救われることを信じている。ハルマゲドンの実現のためにはイスラエルが昔のユダヤの支配地域を回復することが必要だと信じている。だから、キリスト教なのにイスラエルの軍事行動を支援する。反ヒューマニズム、ニヒリズム。こういう人たちが、アメリカの人口の1/4も居るというのは信じがたい。アメリカは経験主義とプラグマティズムの国ではなかったのか?でも、その前に清教徒なのだ。清教徒のプラグマティズム化=ディジタルとグローバリズムの成功が国内に格差を生み出し、「草の根」からのマグマが噴出している。知性の在り方が問われている。
後編は軍隊への布教、政治家への影響力。大国が戦争を始めかねない現状は福音派にとって願ったり叶ったりの時代である。核兵器の使用権を持つ大統領を洗脳すればハルマゲドンを引きおこせる。そして、剣を持ったキリストが再臨して、福音派だけを天国へと導くのである。イスラム過激派とアメリカの福音派は対を成す。
福音派を広い視点で歴史的にまとめた本の紹介があった。堀内一史。 <目次へ> <一つ前へ> <次へ>