2007.11.13.
今日は車で行って、早く帰って、藤井香織と大萩康司のコンサートを聴きに行った。CDなどではとても上手いという感じだけだったが、ゆっくりしたこれといって面白みのないような曲を実に表情豊かに吹き分ける。何だか魔女の魔力に惹き込まれるような感じがする。フルートにも七色の音色があるということを知った。
・フェルディナンド・カルッリのセレナードop.109 No.1 は古典的などうということのない曲であるが、眼を釘付けにさせるだけの魅力があった。
・2曲ギターソロがあって、マリオ・カステルヌオヴォ=テデスコのソナチネop.205。ここでも緩除楽章が素晴らしかった。
・後半はハダメス・ニャタリのソナチネで、これは現代曲みたいで、音階が変わっていて調性がはっきりしない。ふらふらしているような曲を聴いている内にこの曲の属する独特の音階(全音音階だろうか?)の世界に惹きこまれてしまった。耳というのはそんなものかもしれない。不思議な感じ。
・フルートのソロとして、アストル・ピアソラのタンゴエチュードNo.1は難しそうな曲。
・アントニオ・カルロス・ジョビンのコルコバードは主題が最後まで出てこなかったが、興味を惹きつけて話さなかった。
・最後はピアソラのタンゴの歴史。各楽章はたっぷりと時間を使って物語り風にパントマイムを演じていて面白かった。
・アンコールにはイベールの間奏曲とボサノバ曲。なかなか都会的で洒落ている。