午後、エリザベト音大フルートオーケストラの第27回定期演奏会を聴きに行った。昨年初めて聴きに行って、シューベルトの「未完成」に感心したから。。。フルート科21名+博士課程の松浦美音さんで、今回はハープが入った。聴衆は少ない。家族と友人という感じ。

      何といっても面白かったのは前半の池辺晋一郎作曲「フルートフラックス」。大変斬新で魅力的な曲である。3楽章あって、特に第2楽章はミニマルミュージック風のベースにいろんな装飾が付いた感じ。第3楽章も長かったが飽きさせない。もう一度聴いてみたいと思ってYouTubeを探したのだが見付からない。

      後半のドビュッシー「海」からの第2楽章も意欲的で面白かった。ドビュッシー独特の色彩感豊かな音響の組み合わせで、確かにキラキラと陽光に照らされる海面や波しぶきのようなところもあった。演奏は難しいだろうに、よく頑張ったなあ、と思う。宮本美佐穂先生の指導にも敬意を表したい。

      1人だけ男の子が居た。どこかで見た感じと思ったら、いつもフルートフェスティバルに出演していた高校生だった。エリザベト音大に入学したのである。それと、この間細川俊夫の「星のない夜」でアルトフルートをソロで吹いていた朴さんの低いしっかりとした音が時折目立った。最後はアンコールの「星に願いを」で4年生の2人が立って最初のテーマをデュエットで演奏した。
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