2018.04.01
      義母の一回忌の帰り、京都で途中下車して、京都コンサートホールに入った。前売り券予約で\2,500。京都は最近隔年でフルートフェスティバルをやっているらしい。今回が9回目。近隣の県からも参加している。広島からは根石さんが参加していた。プロと音大生以上のA組とアマチュアのB組の他に中高生のヤング組がある。200人を超える大人数で、裏客席も全部舞台にしていて、椅子と譜面台などはいちいち変更せずに固定して空席を作る形になっている。全員でやるとピカピカと楽器が光って壮観であるが、音を合わせるのは大変そうであった。前と後ろでちょっとずれる感じもあった。まあまあ楽しくやっていて良かった。清水先生はピッコロを吹いていて流石であった。

      ところで、今回のゲスト:デマーリ・マクギルさんの演奏は格別だった。うっとりする位にしなやかで優しい音である。薄絹の印象。フルートの音は出だしの立ち上がり方と含まれる倍音、それにビブラートで記述されるようなのだが、どうもそれ以外に、<音の肌理>のようなものがあると思う。感じとしては、音として聞き取れる最低音よりも低く、ビブラートよりは高い周波数での揺らぎ。唇が微妙に振動している感じでもある。ともあれ、こんな感じの音の肌理は初めて聴いた。魔法にかかったような気分で音に吸い込まれる。プログラムは、

  <全員>ビバ!!京都(柴田典子新作)、キャンディード序曲(バーンスタイン)、
 <Bオケ>サマータイム(ガーシュイン)、タイタニックのテーマ(J.ホーナー)、
 <ゲスト>ポエム(C.T.グリフェス)、後悔と決心(G.ショッカー)、フルートソナタop.23(L.リーバーマン)
 <ヤング>ラプソディー・イン・ブルー(ガーシュイン)
 <Aオケ>パリのアメリカ人(ガーシュイン)
 <全体>ミッキーマウスマーチ、星に願いを、美女を野獣、ホール・ニュー・ホワイト
 <アンコール>星条旗よ永遠なれ
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