2017.10.29
      今日は「ムシカ」に行って、ピアノトリオのコンサートを聴いてきた。上野眞樹のヴァイオリン、末永幸子のチェロ、梶矢民子のピアノ。

      僕はどうもブラームスが苦手で、このピアノトリオ第一番も知らなかったので、予めYouTubeで聴いたのであるが、よく判らなかった。しかし生演奏で聴いてみると、明快で判りやすくて楽しめた。曲の構造を解剖して提示しているような演奏。大曲ということでか、末永さんはいつもの笑顔が無くて、妙に緊張気味だった。

      後半はフォーレの「エレジー」をチェロとピアノで。これはリラックスしていて、なかなか良かった。

      次に上野さんがカボチャのマスクを被って登場。クライスラーの「愛の悲しみ」をヴァイオリンとピアノで。これは中間部にカープの曲をアレンジして挿入。今回のクライマックス・シリーズの残念な結果が悲しみだということである。

      引き続いて、「愛の喜び」、モンティの「チャールダッシュ」、最後にバッハの「G線上のアリア」を演奏した。チェロが入ると曲に深みが出る感じでなかなか良い。上野さんは聴衆の眠気を覚ますために何度か突然のフォルテシモで驚かせるなど、なかなか茶目っ気のある人である。なお、G線だけで演奏するのはハ長調に移調したヴァージョンでの事らしい。知らなかった。アンコールは「She」をトリオで演奏。

      今日も長靴を履いて行ったのだが、出かけるときから雨が止んでしまってついに降らなかった。帰りに広島駅に今日オープンの「EKIE」を見ようと思ったのだが、凄い人だかりで、入口と出口が決められていて、入るとなかなか出てこれそうになかったので止めた。
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