Sheila Chandra


80年代初頭 Ever so lonely という歌を流行らせ、インディ・ポップというジャンルの草分け的存在であった、と紹介されるSheila Chandra。
しかし、彼女の音楽活動はその程度で語り尽くせるものではない。彼女が「インディ・ポップのアイドル」であった期間は短い。美しい声の持ち主だが、それだけにも止まらない。
彼女の歌を支えているのは高い精神性である。Sheila Chandra の活動は宗教的感情と自らの声との融合を目指す実験であり、それは80年代と90年代にそれぞれ大きな円を描いて一巡する。それはしなやかに立ち昇る声の螺旋であり、聴く者の気持ちを深く解放してくれる。