◎鬼の岩戸
12:00頃鬼の岩戸に到着。小雨の降るなか、坂道を登ると、ありました!巨石が。鬼の差し上げ岩。ここは、なんでも、某アニメが作られてから、数千人が訪れるようになったとか。スケッチブックや、色紙等が沢山奉納されておりました。
この巨石、上に登る事が出来ます。唯一人岩の先端まで行ってポーズを決める菅原様。...良い子は真似しない方が良いでしょう。
1時間程堪能して、駐車場に戻る。ここで、川上さんが平野君に電話。散々もてあそばれる平野君。哀れなり。
◎某刀剣収集家を訪ねて(現在一般公開をしていない、とのことですので、場所等は伏せます)
その後、某刀剣収集家の元をお訪ね致しました。現在公開はしていないとのことでしたが、川上さんがお願いして、特別に見せて頂くことができました。「若いのに刀が好きなの?珍しいねぇ。」と、いいながら、気持ち良く展示室を見学させて下さっただけでなく、いろいろ解説をして下さったり、「ガラスごしでは、ようわからんじゃろ。」と、展示していない物も何振りか出してきて下さり、直に見せて下さったのです。さらに、新しく打たれて砥ぐ前の刀や、それだけでなく、折り返し銘の入った珍しい刀(数千万円の物だそうです)等を実際に持たせて下さったのです!私は刀を手にしたのは初めてです。個人的には、ものすごく重いというイメージがあったのですが、そのイメージよりは実際には軽かったです。美しさとともに、手にすると思わず振り回したくなる怖さがあると思います。
1時間程お邪魔して、外に出ると、なんと、雨が止んでいるではないですか!
☆日本刀一口メモ。
馬上で使う、刃を下にして腰に吊っていたのが太刀。時代が下がって、地上で使うようになったのが刀。刃を上にして佩きます。一般に太刀よりも短いです。
太刀を地上で差そうとすると、地面を引きずることになるため、ほとんどの太刀は、刀や軍刀として使うために長さをつめられてしまっています。つめられていない太刀は貴重とのこと。ちなみに、つめてあるかどうかは、目釘の穴の数でだいたいわかります。複数穴が開いている物は長さをつめているとみてよいそうです(もともと複数の穴を開けるものもないわけではないそうですが)。ちなみに、先ほど出てきた折り返し銘というのは、銘を残すために、つめる部分を切り取るのではなく、折り返したものなんですね。
さて、現代、刀を打ってもらうのにいくらかかるでしょうか?最低の値段で、刀を打つのに80万、砥ぐのに20万、その他(鞘など)に5万、とのことでした。
◎笠岡市立カブトガニ博物館
次なるスポットは、カブトガニ博物館。生きた化石に会いに行こう。もともと、刀を見せて頂けなかったり、と時間が余った場合に行くことになっていた所ですが、私が「カブトガニ〜。」としつこく言って、ホテルのチェックインの時間を気にする川上さんたちを押し切ってしまったのでした。
博物館に着くと、恐竜がお出迎え。博物館の周りが公園になっていて、恐竜の像(実物大だそうです)がそこここにあるのです。入場料520円払い、博物館の中へ。入場券に描かれた博物館の全景をみて初めて気づきましたが、この博物館、カブトガニを模っているのですね。ここで私たちは、スタンプラリーにいそしんだり、クイズに興じたりと、楽しんだのでした。
さて、16:30頃カブトガニ博物館を後にして、宿へと向かいました。
◎宿
目指す宿は、「リゾートホテル・ベラビスタ境ヶ浜」、広島県にあるホテルです。薄暮が夕闇へと変わって行く中、ホテルを目指す私たち。海沿いの道、造船所の電飾や、夜景が綺麗。しかし、目指す宿は見付からない。カーナビに表示された、ホテルの表示の場所に向かうと、そこは米屋。あれぇ?結局電話をして場所を聞いたのでした。そして、なんと、ホテルの場所は、海を見渡せる高台にあったのでした。
チェックイン後、風呂に入る。ラドン温泉というやつでした。外にはプールも。しかし残念ながら温水ではなかったのでプールには入れず。そして、食事。ごはんの「まんがもり」犠牲者約1名。これだけはここに書き留めておこう。
食事の後は、男性部屋の方に集まって、老酒を飲みながら、おしゃべり。部屋から見える海の夜景が綺麗。ま、そんなもん、ぜんぜん見てなかったけど。翌日があるので、早々にお開きになりました。
その後もう一度お風呂に入って、就寝。布団に入ってしばらくは、いろいろと語り合ったりもしたっけ。けっして、一部の方々が期待していたような×××な事はなかったですよ?そう、熱い夜、ならぬ寒い夜、だったような。
「ちょっと暑くないか?」
「暖房って切れないんだね。」
「窓開けとこう。」
結果、明け方とても寒かったのでした。何度か寒くて起きながら、布団から出られず、そのままにしといた私...。
◎備前長船博物館
11:00頃には、「びぜんおさふね名刀祭り」会場に到着。車を停めると、まずは備前長船博物館へ。刀の鍛練の実演がこの日は3回あるのだ!鍛練場は、人だかり。そばのテントでは生姜入り甘酒を無料で振舞ってたりもしていました。そして、いよいよ鍛練が始まる。
すごい火花。見物人にまで降り注ぐ。でも、どうもこれは初回のカメラむけのデモンストレーションだったみたい。温度が高いほど火花は散ります。しかし、備前長船の特徴として、鋼を熱する温度が他と比べて低いのだそうです。実際初回の一回以外はそれほど火花は散らなかったようです。それでも、最前列で見ていた、別府さんや杉原さんは、服やら靴やらに焼け焦げを作ってたみたいですけど。
1回目の実演が終わった後、備前長船博物館を見学し、お土産物店を覗く。なんだかんだでほとんどのメンバーが何かしら刃物をお土産に買ってたな。そして、2回目の鍛練も見て、備前長船博物館を後にしたのでした。いや〜、めったに見る事のできないいいもの見させて頂きました。
◎びぜんおさふね名刀祭
さて、刀の鍛練を堪能した我々は、祭りの会場、ベネッセへと移動。ついでに、車を会場の近くへ移動。お昼ご飯にと、屋台で食い物を買って、舞台で行われていた火縄銃の実演を見物。すごい音!その後フリーマーケット等を見て回ったりして、閉会まで祭を楽しみました!
<閑話>
本当に個人的な事なんだけど、オデッセイを駐車した隣に止まっていたのが、私が昔販売実習でたいへんお世話になった電気やさん、とみやの車だったんです。模擬店でも出してるのかと思いましたが、見当たりませんでした。結局邑久郡にまで行きながら挨拶に寄りもしなくて済みませんでした。
<閑話休題>
◎夕食、美星高原そば「山水」
祭の会場を後にした私たちは、美しい星空を眺めるべく、美星町に向かいました。
その前に夕食。蕎麦に決まり。「そば!」と叫んでる人がいたからね。というわけで、「山水」に入りました。そこで、めざとく「持ち帰り用猪肉」の貼り紙を見つけた方がいて、
「猪料理出来るんですか?」
と聞いた所、
「刺し身用の肉は終わっちゃったんですけど、鍋なら出来ます。」
とのこと。おおっ!猪鍋を頼むことにする。鍋は3人前(1人前2,500円也)頼み、あとは各人蕎麦を頼む。この3人前の鍋が結構量があってね。猪、おいしかったですよ。蕎麦もおいしかったです。
食事の後は美星天文台へ。その前に、美星町の地酒「夢みて候」を買うべく酒屋さんに寄る。
◎美星天文台
そして、19:00前、美星天文台へ到着。しかし、天文台へと向かう道が暗いなぁ、と思ったら、美星町には、「光害防止条例」というものが制定されてるんだって。入館料300円を払って中へ。
ここの101cmカセグレン式反射望遠鏡は、18:00〜22:00は一般観望が行われています。並んで順番に望遠鏡を覗き、全員が観察したら、観測対象をかえるのである。そうして、いくつもの星々を見る事ができます。天文台の方が解説をして下さるし、望遠鏡のそばのモニターにも、観測対象の情報が表示されます。このモニター、1階ロビーにもあるので、ロビーで土産物を見ていて、興味のある天体に望遠鏡が向いたら望遠鏡の所に行くって事もできますね。
と、いうわけで、ほんと、天気がよくてよかった。いまや東京では想像もできなくなってしまった、すばらしい星空でした。
と、いうわけで、帰途につく。どうせ急いで帰っても、早朝に着いてしまうので、北陸道をまわって帰ることになる。
◎王子〜日暮里
帰ってきました。王子。到着、12:15。レンタカーやさんでは、矢島さんがお出迎えして下さいました。
日暮里に移動し、ファミレスで食事をして、解散。
☆感想
まずは、この旅行の企画、計画から会計まで一手にやって下さった川上さんに感謝です。私なんか、なんにもしないで、ただついて行くだけで...。あと、運転手さん方もご苦労様でした。総走行距離2170Km。私なんか、後ろの席で寝てるだけで...。
さて、このサークルの旅行、青森の時もそうでしたが、コンセプトというか目的というのがあらかじめしっかり決められてて、しかも、必ずしもメジャーな観光ポイントをめぐるわけじゃないところが良いですね。まず同じ日数をかけて、同じ所に行ったとして、このグループではなければ、こんな所を回ることはない、と断言できるでしょう。
そういう意味で、今回も、いろいろ自分が知らなかった事に出会えて、本当によかったです。日本刀の鑑賞に関する事、そして、刀が出来上がるまでの工程。なかなか見聞きできる物ではありません。カブトガニだってそうです。
そして、旅といえば、宿。眺めは良し、そしてあの部屋を3人で使うなんて、なんて贅沢なんでしょう。
それから食。青森の時は馬肉料理を見送るなど、心残りもありましたが、今回は思いがけなく、猪料理なんぞというものに出会え、よかったです。
最後に、この旅行に参加させて下さって、本当にありがとうございました。岡山は、個人的にも思い出の地で、来たいと思いつつもなかなか機会がなかった所だったので、なおさら、今回の旅行に参加できてよかったです。次もぜひ参加させて頂きたいと思います。