えころじぃ童話 |(運命)| (再訪)|

えころじぃ童話



保坂奎と
にんげんの につかわしい にちようびに
とてつもなく りかいのある ぴんくいろの垂れ幕が
ひゃっかてんの屋上から かがやける
くもりぞらへおりてきて 頒布が
大好物の 親子づれに

ういんくした らいおん祭りせぇる
すがとのよい 男社員 が おおぜいで
「きょうは らいおんに のれますよ」
むずかしいことは いっさい 庶民
かんかく に うったえる目
から排泄する 大通り
あるふぁあ波が ねむたげ
に に に
さまよって いたりする る る
ぎらめく ぎらめく殺菌
殺菌くうかんの 大理石の床
ほんの言いわけに包装りぼんの残がいが
かならず と やくそくしてとどまって
いたりする

でも気をつけて
三年まえには いなかった
左手のふとった 男社員きをつけて
それは ほんもの の らいおん
ゆびさして客たちに説明
するとき あらぬかたばかり
みていてはいけない あなたの
あたらしい手首 目のまえに
かざされた みじかく
みじかく切られた爪 ふよういな
あたらしい爪
らいおんは
ああ すでにうんざりしている あつでの
あつでの維持費 に くるまって
くるまって くるまってまだ だれも
だれも つかったことのない 迷信
そして たえまなくつどってくる 量の質的変化

   トギスマサレタ記号 ヲ
   チョット 止メテ ヨ
   月ノ下デ 笑ッタロニ
   アノ頃ノ
   ユックリシタ 潜在ノ
   ジュウス ヲ 飲マセテ ヨ
   松明ノ リツ然
   編ンダ ザクロ ノ ヒツ然
   ニジミユク アマネク ササエルモノ ノ

らいおんはたくさんの中から選ぶ
(セイキマツ ナノデ) 
あの ゆびの えころじぃ の
(エコロジィ ダ ト イウノダ)
機械らいおんにもひつよう な食事
しょくじ しょくじ しょくじをくれる彼 は
婚約している頭
あたま あたま あたまのなかに輪っか がある
(生キテイナケレバイケナイ ト イウノダ)
かわいた からだ の どうぶつ が
ここで まいにち
ゆうれいをみている ブリキで
ブリキでできた
ブリキの
たくさんの
(タマシイ ノ 風船 デ)
仲間たち ふるい
ふるいブリキ に むかってほえる らせん で
らせんで できた
らせんの
急こうばいのらせんの
(遊べ ト グルグル マワル)
ひゃっかてんの
階段はよてより は や く つ く

それは さいごのにちようび
(エコロジィ ノ 顔シタ環境音楽が)
男社員 は きまえよく らいおんに
れぇす の 経かたびら で つくっ つくっ つくっ つくった
(寝コロガル モノ達ヲ 挑発スル)

プラカぁど を かけさせている
おれんじの残香
残香が想いだされて らいおん は
あらゆる 機械 の ふりをする
開店を 待ちかねて
待ちかねて 量がなだれこむ
かくれた子供がきづいてなきだす

機械じかけ
ろごまぁくのはいったらいおんの右目の
右目の ねじをまこうと男社員がふとった左手で
左手の
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