1.ちょいちょい描きを試してみよう
なんちゃってパースについて
「パースめんどくせーーーーーーー!!!」と叫びましょう。
はい、少しすっきりしたかな。でも叫んだ所でややこしいパースから逃れるわけにはいかないね。でも「なんちゃってパーツ」なら簡単だよ。いちいち寸法なんて計らなくてもいいよ。定規が一個あればいい。直線がひけたらそれでいいよ。フリーハンドで綺麗な直線がひける自信がある人は定規なしでもいいよ。人物と机のコーナーで覚える言葉は「地平線」と「箱スタート地点」だけ。

パースにとっての地平線
地平線というのは「目の高さ」と覚えておこうね。左の挿し絵を見てね。描き手がカメラであると考えましょう。左の絵の場合、座っている人物を撮影しているわけなので中腰で被写体を狙っている感じだね。その時あなたが持っているカメラのレンズの位置が地平線になるんだ。ここまでいいよね。
箱スタート地点・・・・・V、消点、心点等

パースの専門用語はとっつきにくいので普通に箱のスタート地点で覚えておきましょう。箱を描く時に線が一点に集まるところだよ。その点を中心にして箱の線を描くから「箱スタート地点」。箱のスタート地点は必ず地平線上にあるということを忘れないでおこうね。

さあ、机の上を何も無い状態にしてセロハンテープと紙と定規を用意してみよう。
ちょいちょいパーツくんを実践してみよう。

セロハンテープを2cm程、少しだけ切って油性のマジックでちょいちょーいと言いながらペケポンのように書きこみましょう。
ちょいちょいシールを左挿し絵のように机に張り付ける。あまり上の方に貼らないで角度が浅くなるぐらいが調度いい。そのペケポンしたところが「箱スタート地点」になるよ。ここで一つ大事な事。上で説明したよね、箱スタート地点は必ず地平線上にあるということ。ということはちょいちょいシールは双方平行線上にのせないとだめだよ。正しく平行かはだいたいでいいよ。まちがっても机に線なんて引かないでね。目安で平行であればそれでいいからね。
ペケポンAとBから線を引いて交わってできた方眼みたいなのを「グリット」といいますが、「綺麗に引ける方眼」とでも覚えておけばいいよ。そのグリッド線を使ってフリ−ハンドで箱を描いてみよう。グリッドにあわせて「なぞるように描く」から綺麗に描けるでしょ。ちょいちょいシールの位置をずらしたら箱の形もいろいろ変わるから試してみてね。どう? パースってちょっと面白くなってきたでしょ。
漫画の(ヒトコマ)絵を描くということ-ペラペラ君を使ってみる。
漫画の絵の一場面を描く時、その場所と人物の位置を読者に知らせてあげなくてはいけないよね。主人公がどの位置にいるかを把握させる為とても必要な絵だよ。でも人物は椅子や机の大きさとの寸法が間違っていたら違和感がある絵になってしまう。だから最初にだいたいの設計図みたいにサラサラっと人物と静物の調和とっていく。ラフに描いて、位置や大きさを掴んだら細かくデッサン。人物のラフにはペラペラ君を使ってみようね。

ラフ絵はできるだけ人物を簡単に描いてまわりの家具等の大きさと調節する。人物は脚の付け根の部分で二つ折りの紙みたいに考えて描いてみようね。

少し疲れたね(汗)。コーヒー飲もうよ。チョコま一個食べようね。。
次に進もうね。