2.必殺、「椅子人間描き」と「ちん下描き」-机と股間の位置や地面から膝までの寸法を覚えよう。
机と人物の大きさを覚える。

左の挿し絵を見てみよう。
まず椅子の座面の高さの位置を考えよう。椅子は当然膝を曲げた位置にないと座れないから足の裏から膝までの高さに座面がくる覚えておこう。

机の高さは少し誤差があるがだいたいおちんちんの下あたり、股間のあたりが机の高さであると覚えておこう。ちん下が机だよ。わかったちん。

机と人物の対比
椅子人間描き-椅子と机と人物をバランスよく描いてみよう。
紙と鉛筆を用意してね。ページ1でつくったグリットを使ってもいいしフリーハンドで描くのもいいよ。定規もつかってもいいし好きなスタイルで描いてみよう。
まず箱を描いてみる。長方形の立方体を描いてみよう。バランスよく描けているかな? 角度が変じゃ無いかよく確認。綺麗に箱をデッサンしてみようね。箱が出来上がったら挿し絵のように中心線をいれてみよう。まん中だよ、まん中。

挿し絵2を見てみよう。肩幅と椅子の大きさを兼ねた基本線を入れてみる。挿し絵をよく見て描こうね。長方形を輪切りに3つに分けるような感じで基本線を入れてね。これでおおよその人物の大きさと椅子の位置が把握できたでしょ。

椅子の背もたれの上に頭を描き入れて。
その下に背筋ドーン!!。
背もたれのまん中に背骨がドーンだからね。
いいね、まん中に背骨ドーン・・・・しつこいな。
最後は手足をつけて出来上がり。重要なのは肩幅の透視線。これで椅子と肩幅を同時につくりあげてしまう描き方、いわゆる、「椅子人間描きの完成」この方法を使っていろいろな角度の座った人物を描いてみようね角度が変わっても描き方はまったく同じだよ。
手がかりの寸法をみつける作業の重要性-人物が先? 背景から描くの?
どのような場面にあっても机と椅子の寸法と人物の寸法は一致していないと不具合な絵になってしまいますね。ですから配置してある家具から手がかりの寸法を自分で探っていく作業が必要です。紹介した「机のちん下描き」と「膝上が座面の位置」はとても有効ですから使ってみて下さいね。では下の絵を参考にして机の周りにたくさんの人物が入る絵を描いてみましょう。もちろんこの通りに描く必要はありません。いろんな家具を配置して好きなようにデッサンしよう。
  • 人物から? 背景から??
人物から描くか背景から描くか、これは個人によって得手不得手があるように必ずこうしましょうという決まりはありません。私の場合ですが、大きく斜上から見た場面であれば背景から描いてその背景の配置物と対比が合うように人物をのせていく。人物が画面いっぱいにくるなら人物を描いてから背景を付け足し描きに。双方の描き方どちらにもいえることは経験を積む程、臨機応変に対応できるようになっていきます。たくさん描いて数をこなしましょう。