有責配偶者(夫)から離婚請求訴訟 を提起され、弁護士に依頼しました。
先日、判決があり、離婚が認められてしまいました(敗訴)。
私は、この判決に不服です。弁護士は控訴を勧めます。私は、迷っています。そもそも、控訴審で一審判決が取消される可能性(確率)は、どのくらいあるのでしょうか。
1審では、通常、1人の裁判官(単独制)が審理し、判決します(1審でも、重要な事件は3人の裁判官が審理、判決)。2審(控訴審)では3人の裁判官(合議制)が審理し、判決しますので、2審の方が、1人の裁判官の個性に偏ることなく、より平均的な判断がなされる可能性があります。
控訴審は、新証拠がない限り、弁論期日は1回で終わります。
下記は、令和3年度控訴審における判決の状況です。
12,109件の控訴申立があって、判決になった事件は7,286件、そのうち、一審判決が取消されたのは1,575件です。取消された割合は22%です。
なお、控訴された事件で控訴審で和解が成立したのは3,556件、和解成立率は約29%でした。
手続きの種類 | 控訴申立総数 | 判 決 | 決定 | 命令 | 和解 | 放棄 | 認諾 | 取下げ | その他 | ||||
判決総数 | 棄却 | 取消し | 却下 | その他 | |||||||||
平成21年度 | 15,102 | 8,885 | 6,450 | 2,342 | 34 | 59 | 35 | 184 | 4,767 | 10 | 7 | 1,110 | 104 |
平成24年度 | 18,986 | 11,429 | 8,839 | 2,493 | 40 | 57 | 74 | 226 | 5,387 | 4 | 4 | 1,745 | 117 |
令和3年度 | 12,109 | 7,286 | 5,631 | 1,575 | 30 | 50 | 42 | 184 | 3,556 | 9 | - | 905 | 127 |
なお、控訴審では、口頭弁論期日は、多くの場合、1回です。その期日までに、全ての主張をし、証拠を提出する必要があります。
2011.9.27