続々・250万円の経緯(抜粋)



7:会計報告の欺瞞

[96/9/15]

  「総会」が開かれる

大会開催後の最後のスタッフ集会ということで、菱田氏はこの「総会」を
強行します。私は前述したように「根拠無き会計報告は、私にはできません」
という「委任状」を現、管理委員会スタッフ(仮名)N氏に託す事でこの集
会には参加しませんでした。下の内容はこの「総会」に出席した管理委員会の
(仮名)N氏、寺西氏、(仮名)Q氏、(仮名)G氏他数名の証言を元に
実際に行われた集会の内容を明文化したものです。



(その1・250万円の意図)

菱田氏は会計報告を行います。そのため、(仮名)N氏は「林田氏から、会計報 告ができないという旨の委任状を託されている」として、それを読み上げ ましたが、菱田氏は「概算だから」ということで、うやむやのうちに進行 を続けました。まず、Rホテルからの請求について菱田氏は「値引きを引き 出している最中なので、差し戻している」と断りを入れた上で、集まった 全員に対して次のように述べます。 (下記、菱田氏の発言) 1・「大会は黒字になる」 2・「ただし、広告収入等が実際に振込まれるまでには、後何ヶ月か、かかる」 3・「しかし、会場などへの支払はすぐにでも行わなくてはならない」 4・「そのため、トータルでは黒字でも『短期的に資金ショート』する可能性がある。」 「その金額はおおよそ『250マンです』」と言う。 (ここで250万円という数字が具体的になる) 5・「そして、寺西君は大会から700マンの"貸し付け"がある」(*1) (*1) 5=は『11,111,111円契約書、作成の経緯(抜粋)』に記されている、菱田氏の指示 で寺西氏が大会の通帳から引き出し、一時的に菱田氏に手渡したというお金の事です。 ここで寺西氏は菱田氏の発言に対し、反論をしませんでした。 それには理由があります。 私は、事前に寺西氏に菱田氏のこれまでの不審な行動・言動の件について伝えていました。 よって菱田氏の真意が明らかになるまで、総会で不用意な発言をしないよう、寺西氏や 現管理委員会スタッフと前もって打合せをしていました。 ※実際には、菱田氏の言うような大会から寺西氏への貸し付けなどは、何ら存在しません。 しかしそれを聞いた実行委員会スタッフや他のボランティアスタッフは寺西氏に対し 良い感情を持つはずがありません。寺西氏は、全員の前で貶められたことになります。 つまりこれは巧妙な『罠』です。 ※ここで『250万円』『11,111,111円契約書』『8/10文書』これまで複 雑で分かり難かった擬問の数々は私の中でようやく一つの線になりました。          * * * また、この欺瞞の集会が終った直後、菱田氏はまたしても聞き捨てならない発 言をひそかに吹聴しはじめていることを知りました。 集会に参加した現、管理委員会のメンバー(仮名)N氏に対し菱田氏は…↓ 『林田君から会計を赤字にするように頼まれたんですよ』 これは(少なくとも、この時点までは)(仮名)N氏にのみ言った言葉という事でした が、この様な事をまたしても吹聴してまわる菱田氏の行いに対し許せないとい う気持ちでいっぱいなりました。

8:菱田氏、話を逆転させる

[96/9/19] 総会後、菱田氏に連絡をします。依然、管理委員会側はN旅行からの会計資料 を入手出来ずにいました。 そこへ菱田氏は、管理委員会側が不正を防ぐために予めガードしていた、会計 資料や通帳を自分(=菱田氏)に渡すよう、要求してきます。 菱田氏曰く「実は会計は赤字になる。そのため支払いをするのに通帳か現金が いる!」「寺西君から大会が始まってから本日までいくら入金されたかが知り たい」と言ってきました。 先の「総会」で「委任状」まで託し、菱田氏の行った会計報告の欺瞞に抗議を した形となった私の態度に、何かを察知したであろう菱田氏に対し、「聞き出 しを試みるのも、もはやここまで…」と、私は思い切って釈然としない部分を はっきりと聞く決意をします。 ところが菱田氏は予想だにしなかった意外な言葉を発します。


※以下、菱田氏との電話の内容

(菱田)「実は会計は赤字になる。そのため支払いをするのに通帳か現金がいる!」
(菱田)「寺西君から大会が始まってから本日までいくら入金されたかが知りたい」

菱田氏の発言の意図がこのときよく分からなかったので、
次に「Rホテルからの請求書が来ているかどうか?」を尋ねました。

(菱田)「Rホテルからの請求書はN旅行に来ている」
(林田)「ならばそれ(Rホテルからの請求書)を一旦預らせて欲しい」
(菱田)「ただし、Rホテルのバンケット、打ち上げパーティ、音響照明など
          の名目が一緒になったものなので……」

と、渋る。林田が「明細は無いのか?」と尋ねると↓

(菱田)「明細を切る(=提出する)ことはできるが口頭で聞いてきたものなので」 

と、歯切れの悪い回答をする。更に「N旅行から(明細を)貰えないのか?」
と詰め寄ると↓

(菱田)「これに乗っけましょ(=水増しする)という話です。
          だから今出さないんです」

と、苦笑風のお茶を濁すようなの口調で答えました。
私は菱田氏の行おうとしている行為に対し、否定をするべく↓

(林田)「それ(=水増しするということ)はマズイのではないですか?」
(菱田)「いや、君がそうしろ(=赤字にしろ)と言ったから」
(林田)「?!」!!!

と、話をいきなりひっくり返し始め、私は予想だにしていなかったこの
菱田氏の発言に大変驚き、おののきました。
これはまったく事実とは異なりますし、これまでの経緯でも説明した通り、
その様に私が「会計を赤字にしろ」と言ったなどとは全くの言い掛かりで
したから、私が当然否定をすると菱田氏は今度は態度を変えて脅すように
畳み掛けました。

(菱田)「あなただけの責任では済まされない!SF大会はボランティ
          アベースなので飲食費などは出ない!そういう世界なんですよ!
          活動費を出してあげないと困る人が居る。その人達のことはどう
          するんですか?」
     「会計処理をキチッとやると迷惑がかかる人が結構居るので、キチッ
          とやらない方がいいんです!!」

私が「会計はキチッとやりたい」と主張すると、次に菱田氏は↓

(菱田)「キミ(林田)と(仮名)N君に50万を渡すので個人的な活動費を出し
          ている人に渡して欲しい」

などと、懐柔策に切り替え、更に……↓

(菱田)「既にボク(菱田)がお金を貸してあげているスタッフも居る。
          そういう人にちゃんとしてあげないと可哀想ではないか?」

と、情に訴え始めました。
その他にも菱田氏は「赤字になったら払うべき人(=寺西氏)が払う。
黒字になっても適正配分できる人間が実行委員会に居ない」などと実に都合
の良い事を言い、言外に「自分しか適正配分できる人間は居ない」と主張し
ていました。

この電話での私の態度に菱田氏はさらに不安なものを感じたのか、その後、
このとき私が菱田氏の指示によって預かって所持していた250万円にこだわ
り始め、菱田氏は早く引き渡すように急かしはじめるのでした。

私はこの時、菱田氏という人物に対し、ある種の言いようも無い「恐怖」を
感じずにはおれませんでした。
大会の会計を意図的に赤字にしてくれ、などと私が言ってもいない、事実無
根な事を他に吹聴するだけにとどまらず、私と直接に話をしている場合にも
関わらず、平然と「君がそうしろと言ったから…」など根も葉もない事を
言ってのけるこの態度は理解不能で、なんともいいようのない不快感、違和感、
嫌悪感を覚えずにはおれませんでした。

とにかくこの電話での私の態度に、確実に相容れないと確信したであろう菱
田氏に、もう一刻の猶予もならないと、私は件の250万円のこと、不揃いの
請求明細・内訳(会計資料)のこと、そして万が一の場合の後の追求のこと、
様々な決断を迫られる事になります。




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