スワップファイルの改善


 

Windows9xは、実メモリが不足したとき動的にHDD内に必要な量のスワップファイルを作成し不足したメモリを補います。この方式だとWindows3.1の固定スワップファイル(連続領域)と異なり無駄にHDDを消費しないメリットがありますが、スワップ用として確保されたディスク領域は分散領域となるため連続領域と比較するとアクセス時間が掛かるパフォーマンスの悪いスワップファイルです。
Windows9xを使用する上でスワップファイルを必ず使用する環境であるならば、必要最低限のスワップファイルを連続領域で確保しておけばパフォーマンスを向上できます。

以下に、既に分散化されたスワップファイルを連続領域で確保し直す方法を説明します。
(スワップファイル分散化の様子は、以下の最適化作業の最中で確認できます。)

  1. はじめにDEFRAGを実行しディスクの最適化を行う。
  2. 次にPCが使用しているスワップファイルの容量を把握する。
    把握の方法は、色々ありますが私は以下の方法で確認しています。
    1. 普段PCを使用している状況を再現する。
    2. 「コントロールパネル→システム→パフォーマンス→仮想メモリ」で、仮想メモリのダイアログを表示する。
    3. 最小(N)に表示されている数字を見る。この数字が使用しているスワップファイルのサイズです。(単位:MB)
  3. スワップファイルの容量が確認できたら、仮想メモリの使用量を自動を手動に変更し最低容量を「使用量+αMB」(αの量は適当な量にして下さい、使用量が、0MBの場合は、αの値分のみを設定して下さい。)に設定し、PCを再起動させます。
  4. 仮想メモリ

  5. 再起動中はコントロールキーを押したままにして下さい。コントロールキーを押したままWindows9xを起動させると、スタートアップに登録しているアプリケーションを起動させずにWindows9xが起動します。
  6. 何も動いていない状況でもう一度、DEFRAGを起動する。
    DEFRAGを詳細表示にすると分散化されていたスワップファイルの後が確認できます。(所々に未使用領域があるはずです。)
  7. DEFRAGが終了したらスワップファイルの最適化は完了です。
  8. 今後は、時々DOSモードでOSを起動しルートディレクトリ(C:\)にある、WIN386.SWPファイルを削除した後、プロンプトから"WIN"コマンドを投入すれば、Windows9xがそのタイミングでスワップファイルの最適化を自動で行います。
 

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Last Updated: 2002/01/19