IGF オフィシャル・ルール

格闘競技のような細かい規則にとらわれない闘いこそ、プロレス最大の魅力である。
選手は自己の職業観、人道的倫理観に基づき、純粋に勝利に向けて戦うものとする。

第1条(試合場)

試合場は6.4m四方、3本ロープのリングの使用を原則とし、主催者および両選手が認めた場合は例外を許可する。(原則として、場外カウントは取らず、注意・警告のみとする)


第2条(試合着)

相手の選択により、いかなる試合着、シューズ、グローブの着用も許可する。但し、必ず試合前にレフェリー・チェックを受けるものとし、主審が凶器となる可能性を認めた場合は、これを例外とする。


第3条(試合形式)

原則として、複数人試合(タッグマッチ等)、時間制限、ラウンドは設けない。主催者および双方の選手が認めた場合は、これを許可する。
1)ダウン数、エスケープ数は無制限とする。
ダウンとは、打撃および投げ技による転倒時、主審が著しいダメージを認めた場合をいう。エスケープとは、加撃からの一時退避行為で、主審が認めた場合ブレイクとする。エスケープは、最上段のロープを掴むか、手首または足首以上が出た場合とする。(スタンド状態によるエスケープは認めない)


第4条(勝敗)

試合の勝敗は、下記の結果でのみ判断する。(原則として、判定決着は認めない)
1)一本勝ちおよびKO(ノックアウト)
A.口頭(ギブアップ)か相手の身体を3回以上叩く行為により、戦意喪失の意思表示が認められた場合。
B.両肩をマットに3秒以上つけた状態で押さえ込まれた場合。(いわゆる3カウント)
C.ダウン後、10秒のカウントアウト
2)TKO(テクニカルノックアウト)
A.レフェリー・ストップ
主審が、一方の選手を著しく危険および戦意喪失と判断した場合。
B.ドクター・ストップ
正当な攻撃による負傷で、医師が試合続行を不可能と判断した場合。但し、反則による負傷で試合続行不能の場合は、加撃者を敗者とする。
C.試合放棄
試合中、セコンドが試合時間内にタオルを投げ込んだ場合。また、選手が試合場を離れ、続行不能となった場合。


3)失格
著しい反則を犯した場合、また度重なる反則や戦意の感じられない行為など、レフェリーの指示、注意、警告に従わなかった場合、主審の判断により、これを決する。
4)無効試合
双方の選手がルールを犯した場合、偶発性の事故が起きた場合など主催者と主審の判断により、これを決する。
第5条(反則)

原則として、加撃は選手個人の職業観、人道的倫理観に委ねるが下記の行為は、特に反則と定め、規制する。
1)噛み付き、目突きおよび目潰しなど、著しく倫理に悖る行為。
2)金的、気管、脊髄など、生命維持に直接的な損害を与える部位への加撃。
3)逃亡、膠着など、無気力な試合を誘発する行為。(原則として反則カウントは取らず、主審による注意・警告のみとする)


第6条(帯同者)

選手1名につき、最大2名まで(うち、セコンドは1名まで)の会場内への随行を認める。セコンドは、試合場に水とタオル以外の持ち込みをしてはならない。また、いかなる場合も試合進行に影響を与えてはならない。


第7条

大会規定に定められていない事態が生じた場合、主催者と審判団の合意により、これを決する。


第8条

IGFの権威を重んじ、試合の公正を期すため、上記に反する者は別途処罰を与えるものとする。