道道９３号線を走っていると、北キツネの多いこと！！観光客が車窓から与えてしまう餌をねだ
りに道路に何匹も歩いています。中には道のど真ん中でお腹を出して寝ているキツネもいました。
ひかれちゃうよ〜。。。と、冷や冷やしながら見ていましたが、安易に餌を与える観光客にはあき
れてしまいました。

　知床五湖は、完全に観光地化されてきれいなドライブインが建っています。ここでは
熊よけの鈴を買いました。熊よけのためではなかったのですが、あまりにもきれいな
音を出すのでそれにひかれてしまったのです。けれどこの後、またまたついていない
ことが起こってしまいした。。。
　入り口で売っていた焼きとうもろこしをのんきにほおばりながら、ビデオカメラを回そう
としたら動かない〜。出発からこまめに撮ってきたのに、なんでついていないんだろうと
悲しくなってしまいましたが、気を取り直して湖探索に出発しました。
 

　熊笹が茂る草原の中を、木道が続いています。道中には”熊に注意”という看板。人が何人も
通る日中だから大丈夫でしょうと思っても、どこかでびくびくしていました。皆そう思っているのでし
ょうね。あちらこちらで熊避けの鈴がチリ〜ン、チリ〜ンと響いていました。
　五湖のうち、三湖廻ってきました。広い草原の中に明るく広がっている湖もあれば、森の中にひ
っそりとしている湖もあります。ハイキングコースは何コースも作られていて、最長は２時間ぐらい
だったと思います。時間があったら全部まわってみたかった、素敵なところでした（^^）

　水着は持ってきていなかったのですが、カムワイッカの滝を見に行くことにしました。知床五湖か
らさらに１０キロ弱程北上します。途中から砂利道で、カーブが続く山道です。どこまで続いている
のだろうと不安になりだした時、路上駐車で埋っている場所にたどり着きました。
　ここが道の終点で、ここからはお湯を目指して登っていきます。登山口では”この先はスニーカー
や裸足でもだめだよ〜。わらじで登ってね”と、しきりに叫んでいるおじさん。わらじをレンタルして
商売しているらしい。ワンボックスできたみたいだけれど、なぜかナンバープレートが神奈川の”相
模”。。。関東からはるばるき商売に来たのかしら？すごい。後で分かったのですが、スニーカーで
も滑りにくい底であったら大丈夫だと、実際登った人から聞きました。でも、一番わらじが良いのか
しら？入り口で記念撮影だけして、来た道を引き返しました。

　しばらく進んだところで、前方に黒い動くものに気付きました。２人共最初は人影と思っていました
が、なんだか全身が毛に覆われているよう（^^;　
　そう！熊でしたっ！！まだ熊と私たちの車との距離は２、３０M離れていたので余裕はあったので
すが、やっぱり驚きました。とりあえず”人間が来たよ〜”と、クラクションを鳴らしてみました。熊は、
”うるさいなぁ〜”とこちらを振り返っただけで、相変わらず道端を歩いています。でも、なんだかこち
らに向かって歩いているみたい。。。どきどきしつつもデジカメで何とか姿を撮り、あとはじっとしてい
ました。私は昨年のキャンプ場の管理人さんから聞かされた、車ごとつぶしてしまうこわ〜い話を思
いだし、近づいてくる熊に見入っていました。

　ところが、何もなかったようにその熊は森へ入っていきました。しばしの緊張から解放されて、そそ
くさとそこから走り去りました。コウメイさんは、さほど怖がっている様子ではありませんでしたが、
私はやっぱり怖かった。。。車の中での会話は熊のことばかりが続きました。