今朝の朝食は軽く手持ちのお菓子で空腹をまぎらわす。本当の朝食を目指して、早々に
キャンプ場を出る。

　釧路駅の近くの和尚市場に着く。一通りお店を廻る。まず目立つのは蟹。小樽で教えて
もらった蟹の見分け方がよみがえる。２人でこそこそ、あれは本物たらば。この安いのは、
あ〜やっぱり。。。あぶら蟹だねぇ。と話す。ちょっと知識を持つと、そればかり頭に浮かん
でしまう。

　次は”世界一の魚屋を目指しています〜”と、このお店だけで売っているという、サケの
刺身に目が止まる。真空パックでかちかちに凍っている。このお店のいくらはブリブリッと
していて醤油も程よく染み込んでおいしかった。市場内はすし屋、八百屋、果物屋、菓子
屋、日用品まで売られていた。

　お腹も結構空いていたので、この市場の名物の海鮮丼を食べることにした。まずご飯
だけを買って（並、中盛大盛を選ぶ）市場内のお店で具を買い、その場でご飯の上に乗
せてもらう。私たちはうにといくらを選んだ。

　私はうにはどうも苦手のほうだったが、今回のはとても甘〜くとろけるような歯触りでお
いしくいただけた。いくらは先ほどのお店で調達した。

　市場のベンチで２人は、朝から幸せ〜な、気分に浸っていた。買い物は、ししゃも（オス
＆メス）サケの刺身、北あかりという新品種のじゃがいも１箱。お魚類は、私たちが帰る日
にちに合わせて自宅に送ってもらうことにした。帰って食べるのが楽しみ〜！！

　釧路駅前を少し歩いてから帯広に向かい始める。海岸沿いに38号線を走ると間もなく
道の駅しらぬか恋間に着く。海がぱぁーっと開けて気持ちよい。浜辺に記念撮影用に椅
子と北海道の形をした看板があった。コウメイさんは恋人岬だと勘違いをしているようだ
った。”恋”っていう漢字に反応したのかな？かわいそうだから何も言いませんでしたけ
ど。。。一枚パチリっと撮って、車に戻った。
 

　十勝にやってきた。十勝にきて、おいしいアイスクリームが食べたくなる。けれど、その
ようなお店が見つけられないまま池田町に入ってくる。

　道を走っていると、黄色いちいさな看板に目が止まる。道ばたに何枚も手書きのような
看板だった。”ポニーファーム”と書いてある。あんまり何枚も続いてみると”いかなくちゃ
”と、洗脳？されてしまって、看板の矢印をたどって道をそれた。おいしいアイスもあるか
な〜？？

　けれども、行けども行けども着かない。道をまがってから、看板がめっきり少なくなり、
不安になってやめようか〜と思うと看板が出現する。。。いい加減なくて、峠を越えたあ
たりの町にあるらしいと分かり、あきらめて引き戻った。
　
　”ポニーファーム”のおかげでかなりの時間をロスしてしまう。あ〜あっ。十勝川を渡り、
帯広市に入った。途中のコンビにでおじゃまするお宅に電話を入れる。かわいい声の子
が電話に出てくれた。お母さんはあいにくお留守らしい。小さなお子さんが家に残ってい
るのだから、すぐに戻られるでしょうと思い、また電話をしますと伝えて切った。

　今夜のキャンプ場は、隣の町芽室町営新嵐山キャンプ場。テントを早めに張ろうと思い、
芽室町に向かう。芽室町駅前で再度の電話を入れたらお母さんが出てくださった。お父
さんのお帰りは17時すぎ頃ということ。18時に伺うと約束をした。お会いするのが楽しみ
だ！

　線路をくぐり、まーすぐな道をゆくとカルビーのポテト貯蔵所のようなところがあるらしく、
道の両側はじゃがいも畑が広がっている。道にはじゃがいもがところどころに転がってい
た。

　キャンプ場にたどり着いたがあれれ？またまた入り口が閉まっている。奥では工事をし
ているようだし。ガイドブックには10月30日まで開設しているはずなのに、ここの看板に
は８月いっぱいになっていた。。。困った。

　もう一つチェックしていたキャンプ場をめざし、さらに中札内村方面に向かって下ってい
った。

　着いたのは、リバティ牧場。入っていくと、一匹の犬が出迎えてくれた。ところが牧場の
人達はひとりも見当たらない。建物のドアは開いているのに。。。近くにいるかもしれない
と、コウメイさんが探しに行く。犬は先導をしてくれるらしく、コウメイさんの前をテクテク歩
いていった。

　しばらくして牧場の人達には会えずに犬と戻ってきた。となりの牧場の人からキャンプ
場をやっていることは聞いたことがない。と、絶望的なことも聞いてきてがっくり。奥から
まっしろでころころした小犬が２匹、しっぽがちぎれるくらいいふりながら出てきた。愛敬
があって、いっそもらいたいくらいだった。けれど、集合住宅に住んでいるため、泣く泣く
あきらめた（；；）

　牧場を後にし、近くの道の駅なかさつないでＰキャンでもしょうかと下見に行った。 休
憩がてら、ずっと食べれなかったソフトクリームを注文。ところが機械が壊れていてどろ
どろのクリームが出るばかり。食堂のおばさんがかわいそうになって、いいですよ〜と
断わった。今日はついていない。もう、夕日が真っ赤になってきた。約束の時間も迫って
きているので芽室の町に急いでもどった。