9月10日(木) 釧路川をカヌーで 後編

 斜め前の茂みが動いた。そっと近づいていくと、タンチョウが歩いていた。何と3匹で。
普通はつがいで生活しているから、ペアで見つけるのだが、珍しく3匹で歩いていた。
沼田さんが言うには、20数年カヌーをしていて、こんなこと初めてだ!!と、感動して
いた。ホントかなぁ?でも、わさわさと目の前ではばたいて飛んでいったときは身震い
がした。すごい!!

丹頂鶴写真1丹頂鶴写真2丹頂鶴写真3

 細岡カヌーステーションまでたどり着くが、水没していた。。。このツアーは、本当はこ
こまでなのだが特別に達古武キャンプ場まで延長してくれる。ところが、ここからすごい
ことになる。

 いつもは橋をくぐって先に進むらしいが、水面があがってくぐれない。結局3人とも一
度降りて、岸からカヌーを橋の向こう側に持っていった。前方は生い茂っていて、右か
ら左から枝が張り出している。沼田さんから
”枝や葉が髪の毛に触れたりするのを気になさらないのでしたら、ミニジャングルにい
きませんか?”
と、確かにジャングルとは言っていたけれどホント、ここはアマゾン級のジャングルだっ
た。沼田さん自身、想像以上の悪路だったようだ。進む度カヌーの下で、折れて沈ん
でいる枝がこすれている。顔に枝がビシバシ迫ってくる。ふと足元を見ると、数々の蜘
蛛がうろちょろと。。。小枝や枯れ葉がどんどんたまってくる。

ジャングル写真1ジャングル写真2

 ふと気付くと、前のコウメイさんが右に左に自然にカヌーを操っている。始めは一漕
ぎする度カヌーが揺れていたのに、今はすっかりカヌーイスト?沼田さんにも
”おっ、体が自然に動いてるねぇ。”
と褒められていた。本人は必死のようで、ライフジャケットの形に沿って汗をかいてT
シャツの色が変わっている。

 しばらく続いた後パッと視界が開けた。達古武沼に無事出られた。そこからは一気
に加速し、キャンプ場の岸辺に到着。2時間30分程の楽しい旅だった。沼田さんとポ
ラロイドで記念撮影し、お礼にと差し上げた。

 キャンプ場で勧められたシラルトロ沼にある憩の家にお風呂に入りにいく。疲れを
癒しロッジに戻り、夕食の準備を始める。今夜は自家製トマトとサケと柳茸のパスタ。
今夜の具は全部自分たちで調達したものばかりだった。料理は外でキツネの偵察
横目につくり、暖かい部屋のなかでいただく。柳茸は、こりこりしておいしかった。エリ
ンギに似ているかな?しびれたり、笑いが止まらなかったりしなかったから内心ほっ
とした。

 明日は帯広に向かう。芽室町に住んでいる、ここでもパソコン通信で知り合った家
族と会う約束をしている。お会いするのが楽しみだ!!
 
 

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