カール・リヒターがUNITELに残した映像作品4点+1点がDVD化。(輸入盤は06年1月および2月発売。その後6月に日本語版発売!)
J.S.バッハ マタイ受難曲 BWV244
J.S.バッハ ヨハネ受難曲 BWV245
J.S.バッハ ミサ曲 ロ短調 BWV232
J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲(全6曲)
カール・リヒターの遺産
数年前BS2でマタイが放送されたが、完全な録画ができず心待ちにしていたもの。当初の輸入盤ではこの放送時のように日本語字幕はつかなかった(中国語は付くのに)が日本語版では付いた。このタイムラグで買い直しする人が大量に出たのでしょうか・・・
・・・HMVのサイトの解説には、マタイの放映時に「画質、音質とも年代の割にはきわめて良好なものであることが判明」とありますが、確かに心に迫る高音域の女声のつやがよく出ている(DVで録画したら再現されるがビデオデッキのhi-fi音声ではくすんでしまうレベルのもの)のですが、そこは映像作品特有の処理により、ダイナミックレンジが抑えられ、小さな音の部分は持ち上げ、合唱で大きな音になる部分はあからさまに音量を下げているのが印象に残っています。(冒頭のコーラスで、前奏部から一斉の合唱が始まる部分など。)これが放送時の処理か元々かというと、おそらく元々そうなっていると推測します。とはいえ総合的にはすばらしいものです。ユリア・ハマリによるErbarme dichのアリアは、主要な2つのCDよりも情感豊かで(声の質にとげがなく)すばらしい。



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