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サウジアラビア リヤド(7)ホテルで

 サウジアラビアと言うと金がある国といったイメージがありますが、実際に街を歩いてもそういう感じはしないのが不思議です。実際人口が爆発的に増えて、国家経済はそれを支えるのに大変だと言う話です。 さらには近隣からのイスラム教徒が大量にいて、多くの場合サウジアラビアパスポートをもてない富裕層ではない人たちというわけです。
  さて、水を海水の淡水化施設に頼るサウジアラビアではホテルにこのような表示があります。水は高いです。ボトル入りの水は同じ量のガソリンより高いのです。石油を燃やして水を蒸留していると言うなんとも贅沢な国ではありますが、雨が少ないのでいたし方ありません。聞くところによると街路樹にもこの貴重な水をパイプを使って散布しているのだそうです。蒸留水はミネラルがないので街路樹の元気が余りないのはそのためだと言うのです。
 同じように石油は貴重な外貨収入源でもあるので発電のために贅沢に使用はできません。というわけでエネルギーは節約しなければならないと言うことです。なんだかアラブの富豪を思い出すサウジアラビアは実は慎ましやかに暮らしていて、ほんの少しの人たちが裕福にしているのではないか、そんな感じさえするのです。
 そしてサウジアラビアはイスラム教の国です。と言うわけで、メッカの方向を示す印がホテルの全ての部屋にあります。きっとこの表示を見ながら日に5回のお祈りをするのでしょうか。 

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