カプリ島といえば「青の洞窟」。
この青の洞窟に行くにはカプリ島の港からまずは中ぐらいの船に乗り換えます。そして洞窟の近くまで行きます。写真の中に見えるような船で「青の洞窟」の入り口近くまで向か
うわけです。そしてここで更に小さな船に乗り換えます。この船はボートより少しイ大きいくらいで、船には4人しか乗ることが出来ません。そこに船頭が1人付きます。
この船頭が洞窟の中へ案内してくれるわけです。
彼らはいわば個人経営のようなもので、船一
艘ごとに洞窟に入る料金を支払っているようです。洞窟内はとても小さいので一度に何艘も入れないために入り口で順番を待ち続けます。順番を見ながら船が入り口に近づいていきます。小さな船は海面がすぐそこで、ちょっとドキドキですが波に揺られながら入り口へ。入
る時と出るときは船に仰向けになるように横になります。入り口がとても狭く天井も低いのでこのようにしないと通れないわけです。する
と船頭さんが入り口に張られた鎖を力いっぱい引きながら船を洞窟内に入れていきます。入ったらすぐに後ろつまり入り口方向を見るのがコツです。
するとどうでしょう。水面が青く輝いているではありませんか。それもラピスラズリーのようなその青色は一瞬息を呑む鮮やかさです。下からライトでも照らしているかのようです。船は洞窟内に入るとゆっくりと洞窟内を回ります。洞窟の入り口は狭いものの中は天井は思ったより高く、広がっています。
壷のような構造と言えばわかりやすいかもしれません。いったいどうしてこんな風に見えるのでしょうか。その理由はどうも洞窟の入り口の下のほうにもう一つ入り口があって、外からの光が下の入り口からも入り込んでその光が水面の下から洞窟内を照らすからだとか。波が作った偶然の産物なのだそうです。古の時代に皇帝がこの洞窟内に船を浮かべて食事をしたとか。なんとも贅沢な話ではありませんか。
それにしても我々の乗った船は洞窟に無事入った後で、波が高くならないうちにさっさと中に入ってしまおうという船が次々に入ってきたことからなかなか外に出られませんでした。歩合制でもある船頭さんは不平を言っていましたが、乗っている我々は長いことこの美しい青を堪能できたことから実はラッキーでした。「青の洞窟」といえばマルタ
にもありました。マルタの「青の洞窟」は余り観光客も多くないのでのんびりと見ることが出来ますが、ちっと規模
が小さかったように思います。やはりカプリ島の「青の洞窟」は素晴らしいものでした。一度は見ておきたい、そんな美しさがそこにはありました。