つい最近見つけた、大変!! 大変!!
珍しいCD。
J.S.Bach(一応)の『ルカ受難曲』(と別稿で紹介する『マルコ受難曲』)。輸入盤8枚組み¥2600。今日(と将来も)聴ける機会は非常に少ないと思われる。オリジナル古楽器演奏。
死後4年の1754年に出版された略伝による、バッハが残したと伝えられる「5曲の受難曲、うち1曲は二重合唱用」のうち、ルカ受難曲はバッハが演奏したことは確かだが偽作との見方が有力。初演は1730年聖金曜日(4月7日?)ではないかとされている。
演奏は別稿で紹介する『マルコ受難曲』と同様、なかなかの秀演で、ドラマチックな緊迫感などとは違った、軽快でありつつ端正で心休まる音楽の進め方で、古楽器の響が美しい。これは近年まれな収穫でありました。(1999.2.14)