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"裏"日本工業新聞!!

大号外


大フラッシュ!!!

【4月1日(船橋発)】 メディア王で知られる豪ニューズ・コーポレーションのルパート・マードック氏は1日、千葉県船橋駅前のデパート屋上で会見し、船橋市に本社を置く全国的な工業日記"裏"日本工業新聞!!の発行済み株式の全数を取得して傘下に収める、と発表した。取得金額は4兆200円で日本企業に対する海外企業によるM&Aでは太陽系でも最高金額となる。

 社長は引き続き"裏"日本工業新聞!!主幹のタニグチリウイチ氏が務めるが、編集局長には元ワシントンポストのボブ・ウッドワード氏、写真部長にはポラロイドによるコラージュで知られるデビット・ホックニー氏、販売部長には店頭デモンストレーターのマーシー鈴木氏を招聘し、他にもピューッリツァー賞、木村伊兵衛賞、直木賞、CESA大賞の受賞者を対象に一般から記者を公募。従来の100倍に当たる100人体制へと拡充して、銀河1の工業新聞へと業容拡大を図る。

 "裏"日本工業新聞!!は96年2月に創刊して、主にアニメ業界、マルチメディア業界、ゲーム業界、SF業界に関する記事を中心に報道して幅狭い読者を獲得して、船橋市内でもトップクラスの人気日記に成長した。しかし主幹に対する迫害から半年間に亘ってゲーム、マルチメディア関連の情報が枯渇して変わりに運輸、旅行関連の情報が増えたため、一部”鉄っちゃん”を除いて不評を買い、読者数を大きく減らしていた。

 このため"裏"日本工業新聞社では、3カ月前から再度ゲーム業界関連の記事を拡充して読者層の回復に努めていたが、国内線の飛行場に近い方面を含めた情報提供の乏しさが致命傷となって業績が大きく悪化。それでも一定数の読者を確保している点に目をつけ、日本でネットワークを使った工業情報の配信を計画していた「メディア王」が、映画事業に幅広く投資を始めている鉄拳グループとTOB合戦を繰り広げたあげく、最終的に4兆200円で買収し、合わせて業務の刷新を手がけることになった。

 なおマードック氏は、"裏"日本工業新聞!!を買収してから最初の仕事として、"裏"日本工業新聞!!の社歌の制定を音楽事業でパートナーにしている小室哲哉氏に依頼。安室奈美恵の生まれてくる子供をボーカリストに迎え、振り付けをSAMが担当する新社歌が、年末までにはレコード(アナログ)としてアンティノス/レコードからリリースされないことが決まっている。


"裏"日本工業新聞!!、"裏"日本新聞協会賞を連続受賞!!

【4月1日(東京)】 全国の"裏"新聞社で作る"裏"日本新聞協会(会長・鳥越なをき氏)は1日、97年度の"裏"新聞協会賞に、1昨年、昨年に続いて"裏"日本工業新聞!!を選出した。性懲りもなく嘘と虚実と誹謗と中傷にまみれた益体(やくたい)もない情報を、連日連夜あろうことかインターネットを介して発信し続けた功罪が評価されたもの。同協会から賞金1万50円(税込み)、副賞として「たまごち白(いまどき普通のたまごっち)」「女子高生ゴリコグッズ(試作品)」「旧週刊アスキー1年未満分」などが欲しくもないのに贈呈された。

 同新聞は96年2月10日の創刊で、アニメ、漫画、サッカー、SF、美術アダルトCD−ROM荒木経惟などに関する(誰も欲しくもない)情報を(無理矢理)提供して来た。編集主幹はタニグチリウイチ氏(32、未婚)。なお"裏"日本工業新聞!!編集主幹は、近くニール・シーハン氏への交代が決定しており(違う? ああこっちこっちボブ・グリーン氏だ)、今回の授賞はタニグチリウイチ氏にとって編集者としては最後の受賞となる。


【4月1日(ワシントン)】 先頃ゲームソフトの「バーチャファイター」が収蔵されることが決まって日本の(今では数少ない)セガファンを狂気させたスミソニアン博物館に、これとは別に日本の伝統文化を代表するメディアとして、"裏"日本工業新聞!!も収蔵されていることが明らかとなった。国内では既に東京都現代美術館がその芸術性を高く評価して、特別天然記念物に"裏"日本工業新聞!!を指定し、レッドデータブックへの掲載も決定していたが、海外ではルーブル美術館で床掃除用に利用されている他は、美術館や博物館への収蔵の事例はなかった。

 計画ではスミソニアン博物館では、"裏"日本工業新聞!!がプリントアウトされた紙は臭いはあるものの動物や昆虫類の誘因性に優れている(ムシがつきやすい)点を評価して、セメダインを塗布して博物館内に侵入してくる蝿類の吸着用テープとして利用することを決定した。またスミソニアン博物館では、PC上にホームページの形で表示される"裏"日本工業新聞!!が、見ている人たちの気分を悪くする効果があることをペンタゴン(米国防総省)に報告。この結果"裏"日本工業新聞!!が、来年から米軍の視覚兵器として採用され、日本向けに配信して日本人の気を悪くする対日工作に利用することが来月から始まる通常国家で承認される見通しとなっている。


【"裏"日工スポーツ!!特約】 一昨年、名古屋グランパスに入って活躍して、昨年は全米プロバスケットボール(NBA)に移籍して大活躍したハブヨシハル将棋4冠王が、今年は世界文化への貢献を目的にメジャースポーツからは引退して、英国ロイヤルバレエ団に入団することが明かとなった。今年はA級1位に返り咲きが決まったものの、休場してダイエットに努めるムラヤマサトシ氏も帯同。ハブ氏がプリマ、ムラヤマ氏をプリンシパルに「海賊」「瀕死の白鳥」「ライモンダ」(参考文献萩尾望都バレエマンガ集)などを演じることがうっすらだけど決まっている。

 一時はすべての将棋タイトルを獲得して7冠王の座を恣(ほしいまま)にしたハブヨシハル氏だが、結婚から来る幸せに寄って1つ、また1つとタイトルを失い、昨年は光速で迫る飛行物体に名人の座も奪われて、4冠までタイトル数を落としていた。このため体力が要求されるメジャースポーツでの活躍を断念。より文化的な要素を含みつつ、居飛車、穴熊、腰掛け銀、振り飛車、ひねり飛車、矢倉などあらゆる戦法に対応できる柔軟性がバレエでも活かせると判断し、英国留学を決めた。



【夕刊"裏"日工!!ミニニュース】

◎「電車でGO!」のヒットで操縦シミュレーションがヒットしているのを見て、浅草銭湯料金支払所株式会社は初放映から20周年を記念する新型ゲゲーム機「ガンダムでGO!」をゲームセンター向けに開発・発売した。操縦席に着いてスイッチを入れて立ち上がり、向かって来るジオン軍モビルスーツを倒す単純な内容が評判となり、全国のゲームセンターでは稼働率ナンバー1を確保している。

◎一方、羽田土星娯楽機器製造所でも「EVAでGO!」を開発・投入したが、エントリープラグ内のコクピットにLCL液の代わりに注入される水による溺死事件と、他のセンターにある「使途でGO!」を食べてしまう暴走事件が続出していることから、15歳以上13歳以下の搭乗を禁止するとともに、乗り組む前の精神汚染度のチェック、シンクロ率のテストを義務づけて、事故防止に努めている。

◎トレーディングカード市場の拡大を受けて、政府・自民党は国会議員(衆参両院)の顔を印刷した「議員カード」の製造を決定。労働省と強いルートを持っていた株式会社新兵徴用社の関連会社で、トレーディングカードに強い媒体工房社からリリースされることになったが、度重なる不祥事に国会解散の噂も流れる中で、発売日を決められず現在は政府印刷物刊行所のレジ裏に積み上げられて埃を被っている。

◎「議員カード」にはトレーディングカードゲームと同じように対戦機能もあって、首相経験者のカードに特に強い得点が与えられている。ただし人気はない。発売前ながら早くも高い人気を誇っているのは、俗にマドンナ議員と呼ばれる若手の女性議員たちのカードだが、中でも高市早苗議員の水着カードにプレミアムが付いて赤絨毯の下で闇値で取引されているとの噂もある。ただし媒体工房社では当該のカードを印刷したことをこれまで一切コメントしていない。なお土井たか子議員の水・・(以下検閲)



《天声抄断機》

  一高東大はかつての官僚の辿る道ではあつたが、近年では開成東大ラサール東大灘東大他が徒党を組んで官界のみならず新聞界にも進出し、生まれてこの方ゲームなる電子遊戯も漫画なる絵双紙も嗜んだ事など無きの如くであるにも関わらず、流行だからと電子遊戯や絵双紙を論評しようとするからいささか困った事になる 曰くポケットモンスターのアニメによる大量卒倒がサブリミナルによるものだとか、マンガの影響が神戸の首ちょんぱ事件につながっただとか、テレビのキムタクがナイフによる殺傷事件の原因になっているとか、挙げればきりがないほど無分別なメディアへの批判が新聞紙上を飾っている 私はこうした誤解に基づいた論評が蔓延(はびこ)ることにはなはだしき遺憾を覚えない。だって僕ちゃん東大法科を主席で出て商社と銀行と大蔵省と広告代理店に内定をもらって新聞社に入った超エリート論説委員長、なんだもん。 マンガやアニメやゲームが健康に悪いなんて当然じゃん、あんなの読んでいるから日本は株価が下がりっぱなしでワールドカップには出場できず新聞は売れずにジリ貧で業績悪化にキュウキュウするようになるんだよ。みいんな頭悪すぎるんだよもっと新聞読んでくれよでないと僕ちゃん泣いちゃうよ などといふ本音を書かない所がやはり謙虚が美徳の国・日本の新聞社の美しき伝統、なのであらふ。滅び去る美学を享受しつつ燦々とおこんばんわ燦な夕日に手を合はせ、ひたすら再びの日出づる事を願ふのみである


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