練習番号四


 


 曲さえ決まったらもうこっちのもの、というわけには行かなかったけれど、とにかく時間は過ぎていった。
 パルも田村も、結局残って、男十一人、女十一人の二十二人がコンクールのステージに乗ることになった。
 合宿に行った人行かなかった人。毎日練習に来れた人来れなかった人。いろんな人がいるけれど、俺らの音楽が、日に日に出来上がっていった。
 俺らの、この三年間のすべてをかけて作る音楽。もう逃げは許されない。
 言い訳したい奴は、俺の目の届かないところでしてくれ。俺は必死にやったんだ。

 あとはもう、本番を残すだけとなった前日の夜と当日の朝、俺らは氷川神社にお参りに行った。


  おれらの夏は、まだまだ続きます。
 もし、よかったら、またつきあってください。
 そして、おれらにメイル、くれるとうれしいな。
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