不幸




 つまらない本って、あるよね。
 読みおわったら、もう二度と手に取りたくない、読んだことさえ忘れたい、っていう本。
 そういうのに当たるのって、不幸だよね。

おしえてあげよっか?
あるんだ。いい本。

 もう、ぜったい確実、つまらなさ保証付き、途中で投げ出したくなること百万回、もし、最後まで読んでしまったら、後悔すること一万年。同じ作者のつぎの本なんて、もう手にすることもないだろうっていう本。
 しかもブ厚いの。

あっ、すすめてるわけじゃないからね。

 ミステリーって、登場人物に顔がない(見分けがつかない)のは、多少は許せるんだけど、これはひどい。書き分けがつかないから、奇妙な名前とせりふ回しで強引に書き分けて。
 本格ミステリじゃないから、理詰めで犯人を追いかけるのを期待してるわけじゃないけど、膨らますだけ膨らまして、それかい、っていう解決の仕方で。

あっ、エヴァのことじゃないよ。。。

 もうぜったい、金輪際手に取るかい、っておもった本。その作者の、つぎの作品がまたひどいのなんのって。
 あれだけ分厚い本に、あれだけ隙間なくつまらなさを詰め込むのは並大抵じゃないね。しかも二冊で終わらないの。
 つぎは、短編で、またつまらなかったんだけど、そのつぎは、きっとこれからでてくる長い物語の、つまらないプロローグ。そんで、そのつぎは。。。
 いやあ、きっとずっとつまらないんだろうなあ。

 

いやあ、ほんと、つまらないつまらない。

 

ほんと、ぜったい読んじゃダメだよ、みんな。

 

ほんとに、すすめてるんじゃないからね。

 

ほんとだからね。

 

 

清涼院流水
コズミック 世紀末探偵神話
ジョーカー 旧約探偵神話
19(ジューク)ボックス 新みすてり創世記
カーニバル・イヴ 人類最大の事件

以上講談社ノベルス
エル 全日本じゃんけんトーナメント 幻冬舎推理叢書

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