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1.シェイクスピアの妻 |
●「シェイクスピアの妻」● ★★ |
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シェイクスピア自身についてもはっきりしないことがあるのですが、その妻アンとなれば、なおのこと。 一般的に彼女について知られていることと言えば、8歳年上だったこと、シェイクスピアが遺言で残したのは2番目に上等なベッドだけだった、ということくらいでしょう。 そんなことから、シェイクスピアの意に沿わない結婚だったのではないか、不仲だったのではないかという印象を持ってしまうのですが、その反面、それはアンに対して随分と不当な評価なのではないか、という思いがありました。 本書は、そんなシェイクスピアの妻・アンを主人公とする長編小説。 夫婦仲についての興味もありますが、シェイクスピア一家の財政状況の変遷も大いに興味あるところです。 本書中、シェイクスピア劇に登場する台詞、場面、また花への愛着も度々描かれ、ファンにとっては楽しい限りです。 |
●「今に生きるシェイクスピア」● ★☆ |
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2005/01/01 |
シェイクスピア・ファンにとっては、真に楽しいエッセィ本。
熊井さんは長年ポプリ(芳香剤)の研究をしていて、ハーブにも造詣が深いとのこと。著書「シェイクスピアの香り」は、そうした研究とシェイクスピア好きが合わさって生まれた本とのことですが、本書ではそのサワリを聞くことができます。 そのほか、シェイクスピアの故郷であるストラトフォード・アポン・エイヴォンを毎年のように訪ねる思い出話。 シェイクスピアと香り/シェイクスピアへの旅/シェクスピアの食卓/今に生きるシェイクスピア |