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11.LAST 12.電子の星−池袋ウエストゲートパーク4− 13.1ポンドの悲しみ 14.約束 15.反自殺クラブ−池袋ウエストゲートパーク5− 16.東京DOLL 17.てのひらの迷路 18.ぼくとひかりと園庭で 19.眠れぬ真珠 20.灰色のピーターパン−池袋ウエストゲートパーク6− |
【作家歴】、池袋ウエストゲートパーク、うつくしい子ども、エンジェル、少年計数機、赤・黒、娼年、波のうえの魔術師、スローグッドバイ、骨音、4TEEN |
6TEEN |
●「LAST」● ★ |
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2005年08月 |
「LAST」という言葉は、言うまでもなく「最後」という意味ですが、それは同時に「始まり」を示すことも多い。 もう後がない、崖っぷちまで追い込まれた人間を描く7篇。 LAST RIDE/LAST JOB/LAST CALL/LAST HOME/LAST DRAW/LAST SHOOT/LAST BATTLE |
●「電子の星−池袋ウエストゲートパークW−」● ★ |
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2005年09月
2003/12/23 |
“池袋ウェストゲートパーク”の第4作目。 「東口ラーメンライン」は、元Gボーイズのツインタワーこと双生児の開いたラーメン店を応援し、悪質な妨害を撃退する話。 東口ラーメンライン/ワルツ・フォー・ベビー/黒いフードの夜/電子の星 |
●「1ポンドの悲しみ」● ★★ |
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2007年05月
2004/03/31 |
30歳代の男女を主人公としたラブ・ストーリィ、10篇。 10篇の登場人物たちは、いずれも余計な衒いなく、ストレートに自分の本心を打ち明けてきます。そこが本短篇集の魅力。 ふたりの名前/誰かのウエディング/十一月のつぼみ/声を探しに/昔のボーイフレンド/スローガール/1ポンドの悲しみ/デートは本屋で/秋の終わりの二週間/スターティング・オーバー |
●「約 束」● ★☆ |
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2007年06月
2004/08/31 |
大切なものを失った苦悩から立ち直っていく人たちの姿を描いた7つのストーリィ。 繊細な優しさという点では石田衣良さんらしい短篇集ですが、同時にまた奇麗事過ぎるという印象も受けます。「スローグッドバイ」等の短篇集と比べると、本書はインパクトという面では弱いと感じます。 約束/青いエグジット/天国のベル/冬のライダー/夕日へ続く道/ひとり桜/ハートストーン |
●「反自殺クラブ−池袋ウエストゲートパークX−」● ★ |
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2007年09月
2005/04/16 |
“池袋ウェストゲートパーク”の第5作目。 4冊目の「電子の星」でマンネリ化を感じていましたが、本書ではさらにそれが進んだという印象。 それでも読み始めると、テンポの良さから楽しめます。 スカウトマンズ・ブルース/伝説の星/死に至る玩具/反自殺クラブ |
●「東京DOLL」● ☆ |
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2007年08月
2005/08/15 |
「女神都市」という大ヒットゲームを生み出したゲーム・クリエイターのMGは、コンビニ店員のヨリに出会って次のゲームへのイメージが膨れ上がってくるのを感じます。 ゲーム・クリエイターの世界を舞台にしたMGとヨリの恋愛、そこにMGが仲間たちと作った制作会社に触手を伸ばす大手ゲームとの確執が加わったストーリィ。 |
●「てのひらの迷路」● ★☆ |
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2007年12月
2005/12/27 |
2年間にわたって雑誌連載されたショート・ショート24篇。 その中、母親入院のときの実体験、同棲していた恋人から告げられた別れ、思いついたその日の会社退職、小説家として成功した後の忙しさ、土地購入という決断、等々。石田さんの軌跡を少し辿れるところがあることもファンとしては注目したいところ。 ナンバーズ/旅する本/完璧な砂時計/無職の空/銀紙の星/ひとりぼっちの世界/ウエイトレスの天才/0.03mm/書棚と旅する男/タクシー/終わりのない散歩/片脚/左手/レイン、レイン、レイン/ジェラシー/オリンピックの人/LOST IN 渋谷/地の精/イン・ザ・カラオケボックス/I氏の生活と意見/コンプレックス/短篇小説のレシピ/最期と、最期のひとつまえの嘘/さよなら さよなら さよなら |
●「ぼくとひかりと園庭で」● 画:長野順子 ★ |
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2010年10月 2005/12/17 |
大人の読者だけでなく、子供たちにも向けたファンタジックなストーリィというのが石田さんの意図するところとのことですが、やっぱりこれは大人向けのファンタジーと思う。 「人を好きになる恋の不思議と避けられない世界の残酷さを、きちんと同じ量だけふくんだ作品にしたかった」との由。 でもこの物語、大人の一方的な思い込みによる健康な少年・少女像に基づくファンタジーという気がします。 |
●「眠れぬ真珠」● ★★ 島清恋愛文学賞 |
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2008年12月
2006/12/26
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島清恋愛文学賞を受賞した作品です。 島清恋愛文学賞受賞という紹介文に惹かれて読み出したのですが、実は読み始める時点で恋愛小説を読みたいという気分が消えていた。そのうえ、冒頭からまずセックスありきという展開が続き、率直にいってうんざりした気分。 この2人の恋愛関係と対照的に、2人の若い女性が絡む恋愛関係も描かれますが、若いだけで大人の女性としての魅力が未成熟な分、咲世子と徳永の恋愛関係に比べ美しさにおいて遥かに劣る、と感じます。 ※なお、女性の方がはるか年上という恋愛小説の傑作は、サヴァン「ぼくの美しい人だから」。純粋な恋愛小説という点では、是非お薦めしたい作品です。 |
●「灰色のピーターパン−池袋ウエストゲートパーク6−」● ☆ |
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2008年10月 |
“池袋ウェストゲートパーク”の第6作目。 マンネリ化を通り越して、完全にパワーダウンしたという印象を受けます。もっと具体的に言うなら、このシリーズの魅力の原点であった先鋭さがまるで消え失せたということ。 表題作の「灰色のピーターパン」とは、盗撮画像をネットに流して稼いでいる私立小学生のこと。 |
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